堀部安嗣 小さな五角形の家

堀部安嗣 著/柳沢 究 構成

内容紹介

的確な寸法とプロポーションから導かれるプランニングの完成度。大らかな屋根の過不足ない構造美。空間に調和する細部のデザイン。建築家が“30坪の住宅”に込める設計思想の全貌を、きっかけとなった建主の一言、エスキス、実施図、施工図、構造家・造園家との協働、設備計画、施工現場と多様なプロセスから紐解く

体 裁 A4変・144頁・定価 本体3800円+税
ISBN 978-4-7615-3225-3
発行日 2017/02/01
装 丁 木村 幸央


サイン本購入目次著者紹介まえがきあとがき関連ニュース関連イベント
<br /> このコンテンツにアクセスするには、まち座プラス会員としてのご登録が必要です。<br /> 新規登録いただくか、登録がお済みの場合はログインしてください<br />

ログイン

新規登録

●設計を重ねてゆく時間:堀部安嗣
●〈小さな五角形の家〉建主と話す
堀部安嗣・建主夫妻(聞き手:柳沢究)

chapter1 実施設計 意匠図

━ 平面図の完成度
‐配置図・建築概要
‐1階平面図
‐2階平面図
‐1・2階天井伏図
‐屋根伏図
‐立面図(北・北西・南西/南東・東)
‐矩計図
‐展開図(1階居室・収納・玄関/2階居室・1階水廻り)
[column]余白に備わる答えを探して:櫻井靖敏(櫻井造景舎)
‐仕上表

chapter2 実施設計 構造図・設備図

━ 過不足のない構造美
‐基礎断面詳細図・伏図
‐床伏図
‐小屋伏図
[column]建築と構造の真実性:山田憲明(山田憲明構造設計事務所)
━ 設備に寛容な”懐の深さ”
‐1・2階給排水空調図
‐電気プロット図
‐電気プロット展開図
‐器具リスト

chapter3 施工図 大工・設備工事

━ プランを引き立たせる細部
‐屋根廻り詳細図
‐基礎廻り詳細図
‐内部枠廻り詳細図
‐階段詳細図(平面・断面図/段板・補強材)
‐外部枠廻り詳細図)2階食堂開口部/2階居間開口部/2階書斎開口部/1階脱衣室開口部/1階玄関)
‐ポーチ・小庇廻り詳細図
‐1階水廻り平面詳細図
‐水廻り展開図(浴室・脱衣室/洗面室・便所)
[column]一枚の図面に込められた「建築」:橋本智広・斎藤豊久(友八工務店)

chapter4 施工図 家具・建具工事

━ 人の身体との接点
‐台所詳細図(平面図/バックカウンター/カウンター)
‐建具詳細図(扉廻り/窓廻り)
‐造作家具廻り詳細図(書斎机・収納/居間ソファ/台所収納/子供室収納/ウォークインクローゼット/洗面カウンター・収納)

●「mement mori」から始まる時間:建主夫妻

●著者

堀部安嗣(ほりべ・やすし)

建築家。1967年神奈川県横浜市生まれ。1990年筑波大学芸術専門学群環境デザインコース卒業後、益子アトリエにて益子義弘に師事。1994年、堀部安嗣建築設計事務所設立。2002年、「牛久のギャラリー」で第18回吉岡賞を受賞、2016年には「竹林寺納骨堂」で日本建築学会賞(作品)を受賞。2007年より京都造形芸術大学大学院教授。著書に『堀部安嗣 建築を気持ちで考える』(TOTO出版)、『堀部安嗣作品集 Architecture 1994-2014 全建築と設計図集』(平凡社)、『堀部安嗣の建築 form and imagination』(TOTO出版)、『書庫を建てる 1万冊の本を収める狭小住宅プロジェクト』(新潮社)ほか。

●構成協力及びインタビューにもとづく各種図面解説文執筆

柳沢究(やなぎさわ・きわむ)

建築家、名城大学理工学部建築学科准教授。1975年生まれ。2001年京都大学大学院修士課程修了。2001年神楽岡工作公司共同設立後、神戸芸術工科大学大学院助手を経て2008年究建築研究室設立、2012年より現職

私は、それが自分の家でなくても自分が住みたい家を設計したいと思っています。

設計中、なにか判断に迷った時、
「自分の家だったらどうするか?」
と自分に問いかけ、その時の正直な自分の気持ちを大切にし、設計の拠りどころとしています。

また、その気持ちがひとりよがりの表現にならないよう、
技術的、経済的、心理的にバランスのとれた客観的な図面を書き、
建設にたずさわる多くの人々の共感と理解を得てゆく時間が、私の設計の現場なのです。

堀部安嗣

まだ工事に入らないうちから、この小さな家だけを取りあげた本をつくることになった。

どんな仕事でも期待と緊張の伴うものであるが、そのことが決まった時にはその感情が数倍にも膨れあがったことを覚えている。

無事に難しかった小屋組が組みあがり上棟した時、建主はじめこの建設と本づくりに携わる方々、そしてわがスタッフとともにその喜びを分かち合った時間は忘れられない思い出となった。

改めて言うまでもないが家づくり、本づくりはチームワークが不可欠である。
今回はその力が存分に、そして淡々と発揮された仕事であったと、今振り返り確かに感じることができる。
素晴らしいチームに恵まれたことを誇りに思うと同時に、携わった方一人ひとりに深く感謝を申しあげたい。

堀部安嗣

編集部より

『堀部安嗣 小さな五角形の家』著者・ 堀部安嗣さんが「2020毎日デザイン賞」を受賞されました

メディア掲載情報

公開され次第、お伝えします。

堀部安嗣×横内敏人「住宅設計の現場で考えること」
『堀部安嗣 小さな五角形の家』(学芸出版社)出版記念

http://www.gakugei-pub.jp/cho_eve/1702horibe/index.htm

開催が決まり次第、お知らせします。