山納洋×白波瀬達也「排除しない、持続可能なまちづくり」
出演
大阪ガスネットワーク都市魅力研究室長/common cafeプロデューサーの山納洋さんがホストとなり、面白い!と思っているゲストを招待、時には参加者を交えてざっくばらんに議論していただく連続トークイベント「がくげいラボ×Talkin’ About」
今回のゲストは社会学者の白波瀬達也さんです。
大阪市西成区にある釜ヶ崎はかつては「日雇い労働者のまち」として知られていましたが、近年は生活保護受給率と高齢化率が高まり衰退が著しくなっています。大阪市では2013年から「西成特区構想」を進め、地域の複合的問題の解決を目指していますが、そのことが社会的・経済的に弱い立場にある人々の排除につながるとの懸念も存在します。今回は社会学者の白波瀬先生とともに、西成区の現状について伺いつつ、排除しない、持続可能なまちづくりについて考えます。
【登壇者】
山納 洋
大阪ガスネットワーク(株)エネルギー・文化研究所研究員。1993年大阪ガス(株)入社。複合文化施設、ビジネスインキュベーションでの企画・プロデュース業務を歴任。トークサロン企画「Talkin’About」、まち観察企画「Walkin’About」、扇町ミュージアムキューブ内の談話室「マチソワ」などをプロデュースしている。主な著書に『common cafe』(西日本出版社)、『カフェという場のつくり方』『つながるカフェ』『歩いて読みとく地域デザイン』など、翻訳書に『分断された都市』(学芸出版社)がある。
白波瀬達也
1979年生まれ。関西学院大学人間福祉学部教授。専門は社会学。2003年から釜ヶ崎(あいりん地区)のフィールドワークを開始。2023年からは「釜ヶ崎のまち再生フォーラム」の事務局長として、まちづくりにも関与している。主著に『宗教の社会貢献を問い直す──ホームレス支援の現場から』(ナカニシヤ出版)、『貧困と地域──あいりん地区から見る高齢化と孤立死』(中公新書)など。