なにわまちづくり放談!がもよんにぎわいプロジェクト・和田欣也×ハートビートプラン・泉英明「使い倒されるまちのつくりかた」
【イベント内容】
主な話題
- まちを訪れた時に何を/どこを見るか
- 視察のアテンドをするときに心がけていること
- 関西/大阪ならではのまちづくりの仕事の醍醐味
- 口コミ評価などの「レビュー」をどう考えるか
- グッドデザイン賞の受賞で起きた変化
- まちづくりの仕事と賞のメリット・デメリット
- 本を出版したことでどんな変化が起きたか
- メディアの使い方・活かし方
- 事業における行政との関わりについて
- 古い考えのステークホルダーの口説き方
- 一部に居住者がいる長屋(物件)の活用方法
- 互いの仕事をどう見ているか
地域に眠る資源を掘り起こし、そこに暮らす人や訪れる人に“使い倒される”まちをつくるには、どうすればよいのでしょうか。
ずばり「使い倒されるまちのつくりかた」をテーマに掲げる今回のイベントでは、大阪を拠点としてまちづくりに取り組む2人の実践者をゲストにお迎えしました。
1人目は、一般社団法人がもよんにぎわいプロジェクト代表理事の和田欣也さん。
120年前に建てられた米蔵をイタリアンに改装した「リストランテ・ジャルディーノ蒲生」を皮切りに、洋食店、居酒屋、カフェなど現在までに32店舗を手掛ける。またまちおこしの一環としてバルイベント「がもよんばる」や「がもよん文化部」等の地域交流を精力的に実施されています。
またこのほど、大阪市城東区蒲生四丁目で実施している古民家再生の取り組み〈がもよんモデル〉で、同法人として2021年度グッドデザイン賞を受賞されました。
もうお1人は、都市デザイン事務所ハートビートプラン代表の泉英明さん。
〈北浜テラス〉(大阪活力グランプリ2009特別賞)、〈水都大阪プロジェクト〉(日本都市計画学会2015年度石川賞)や〈長門湯本温泉観光まちづくりプロジェクト〉(2020年度グッドデザイン賞)など、公共空間の利活用や、市民によるまちづくり支援などで数々のプロジェクトを実践されています。
まちを“診る”目の養い方や活かし方、関西とりわけ大阪でまちづくりに取り組むことの面白さや難しさ、そしてまちづくりの仕事と“評価“や“評判”などについて、ざっくばらんに語り尽くしていただきました。
【登壇者】
和田欣也(わだ・きんや)
一般社団法人がもよんにぎわいプロジェクト代表理事。アールプレイ株式会社 代表取締役社長。1966年大阪市城東区出身。2005年に長屋再生事業を立ち上げ、2008年より大阪市城東区蒲生四丁目を中心としたエリアで「がもよんにぎわいプロジェクト」を行う。著書に『空き家再生でみんなが稼げる地元をつくる 「がもよんモデル」の秘密』(学芸出版社)。
泉英明
都市プランナー、有限会社ハートビートプラン代表。大阪なんば、西梅田、豊田、岡崎、姫路のまちなか再生や公共空間のプレイスメイキング、水辺空間のリノベーション「北浜テラス」「水都大阪」事業推進、「長門湯本温泉」の温泉地再生などに関わる。まちづくりのまち医者を目指している。著書に『都市を変える水辺アクション』(共編著、学芸出版社)、『民間主導・行政支援の公民連携の教科書』(共著、日経BP社)。
関連書籍
『空き家再生でみんなが稼げる地元をつくる 「がもよんモデル」の秘密』
和田欣也・中川寛子 著
四六判・192頁・本体2000円+税
築百年以上の古民家が数多く残る大阪市城東区蒲生4丁目、通称「がもよん」。ここ10余年で30軒超が次々と再生され、空き家活用の先進地として注目を集めてきた。適度な耐震改修、有望な店舗の誘致、飲食業態による収益確保、地主との協働、競合せず共存できる関係づくりなど、皆が稼げるまちの仕組みを仕掛け人が明かす。
詳細はこちら
『都市を変える水辺アクション 実践ガイド』
泉 英明・嘉名光市・武田重昭 編著
A5判・192頁・本体2400円+税
都市の中で放置されていた水辺を楽しめる空間に変えていく動きが各地で起こっている。水辺テラス、街なかクルージング、アートフェスなど、実践者自らの経験を交えながら国内外の事例を紹介。規制緩和やマネジメントの仕組みを知り、水辺再生のアイデアを探る本。官民連携で戦略的な展開を実現した水都大阪の全貌も初収録。