狭間明日実×佐々木結×松浦千恵×白波瀬達也×村井琢哉「ブレンディング・コミュニティという支え合いのかたち」
出演
イベント内容
『バザールカフェ ばらばらだけど共に生きる場をつくる』の刊行を記念してトークイベントを開催。
ヴォーリズ建築の宣教師館をリノベーションしたバザールカフェ。
豊かな庭と建築、名物は日替わりの多国籍料理。目指すのは、LGBTQ、依存症、HIV陽性、外国籍…異なる現実を生きる人々が出会い、変わっていくこと。変わらなくても生きられる社会をつくること。
そんなバザールカフェという場づくりをしてきた社会福祉士、ボランティア、宣教師、研究者らによる実践レポートが本書です。
混沌としつつも人の温かいつながりが様々な支援や気付きを生み、関わる人々をエンパワメントしてきたバザールカフェは、普通のカフェにとどまらず、年齢もセクシュアリティも福祉制度の枠も超えてきました。
この様をバザールカフェでは「ブレンディング・コミュニティ」と呼んでいます。
他者と自己の「わからなさ」をそのままに抱えながら混ざり合い、どのような背景を持っていても個々の存在が無視されず肯定される、誰もが重荷を下ろして「助けて」と言い合える関係がある。
そんな「ブレンディング・コミュニティ」という支え合いのかたちを今一度考えます。
当日はモデレーターゲストをバザールカフェとも縁の深い「特定非営利活動法人山科醍醐こどものひろば」村井琢哉さんが務め、「ブレンディング・コミュニティ」への思いや素朴な疑問を投げかけていただきます。
そのほか、制作秘話や読者様からの感想のシェア、 会場にお越しいただいた方々からのご質問など盛りだくさんです。
バザールカフェが気になった方、 前から気になっていたけど足を運べていなかった方、久々に訪れる方…、「ブレンディング・コミュニティ」を体感しに、また懐かしみに是非ご参加ください。
登壇者
狭間 明日実
9年間バザールカフェ事務局に従事したのち2024年からボランティアとして関わる。傍らで、食べることや地域の暮らしにまつわる仕事や遊びをしている。同志社大学在学中の実習を機にバザールカフェに関わるようになった。
佐々木 結
バザールカフェ活動委員。大学2回生だった2017年、先輩に誘われてボランティアを始める。現在は同志社大学神学研究科大学院生。専門は近現代日本キリスト教史。バザールカフェがきっかけで社会福祉にも関心を持ち始めた。
松浦 千恵
バザールカフェスタッフ(社会福祉士・精神保健福祉士)。2004年頃よりバザールカフェに関わるようになり、現在は事務局スタッフ。依存症専門の精神科クリニックとバザールカフェで主に依存症の方々に関わっている。地域と医療機関の両方で依存症支援のあり方について考え中。
白波瀬 達也
関西学院大学人間福祉学部教授。専門は社会学。主にホームレス問題や貧困問題の調査・研究に従事。2016年に大学の共同研究プロジェクトをきっかけにバザールカフェに関わるようになった。主著に『宗教の社会貢献を問い直す -ホームレス支援の現場から』『貧困と地域 -あいりん地区から見る高齢化と孤立死』など。
トーク進行
村井 琢哉
NPO法人山科醍醐こどものひろば 前理事長 社会福祉士 子どもの頃から「山科醍醐親と子の劇場」(現山科醍醐こどものひろば)に参加し、学生時代はキャンプリーダーや運営スタッフを経験し、事務局長、理事長を歴任。現在は、これまでの活動経験を活かして子ども・わかものに関わる活動、地域、福祉の分野における実践のサポートや事業づくり、政策立案、企業との事業づくりに携わる。