第五版 建築設備士120講

大庭孝雄 著

内容紹介

建築設備士試験の受験参考書は極めて少なく、本書なくして合格は難しい。30年にわたり受験生に支持されてきたテキストの第五版は、最新法規への準拠はもちろん、近年の出題傾向を徹底分析して改訂を行った。巻末には、試験創設時から過去問を知り尽くす筆者が、受験生が効率よく学べる、オリジナルベスト演習問題を書下し。

体 裁 四六・352頁・定価 本体3000円+税
ISBN 978-4-7615-3226-0
発行日 2017/02/15
装 丁 KOTO DESIGN Inc. 山本剛史


目次著者紹介まえがき正誤情報
まえがき
受験案内

建築一般知識

1 室内気候
2 換気
3 伝熱
4 断熱・保温
5 日照
6 日射
7 照度
8 音
9 音響
10 色彩
11 防災計画
12 建築計画 (1) 共同住宅
13 建築計画 (2) 事務所
14 建築計画 (3) 百貨店・ホテル
15 建築計画 (4) 学校・病院
16 建築計画 (5) 図書館・劇場・レストラン
17 空気調和設備
18 給排水設備
19 消火設備
20 電気設備
21 省エネルギー計画
22 構造力学
23 構造設計
24 鉄筋コンクリート構造
25 鉄骨構造
26 建築材料
27 官庁手続・施工計画
28 工程表
29 施工管理
30 地盤調査
31 鉄筋コンクリート工事
32 鉄骨工事
33 防水・左官工事
34 仕上工事
35 積算

建築法規

36 用語
37 面積・高さ
38 法手続
39 採光
40 換気・階段
41 形態規制
42 構造規制
43 防火区画
44 避難計画
45 避難階段
46 避難施設
47 配管・昇降機
48 工作物・道路
49 建築士法
50 建設業法
51 消防法 (1)
52 消防法 (2)
53 電気法規(1)
54 電気法規(2)
55 電気法規(3)

建築設備

56 大気・室内環境基準
57 熱環境
58 環境汚染
59 水質
60 温度・気体の法則
61 熱
62 燃料と燃焼
63 冷凍
64 湿り空気線図
65 流体
66 圧力
67 騒音
68 遮音・吸音
69 給排水設備用語
70 法手続(1)
71 給排水設備計画(1) 集合住宅
72 給排水設備計画(2) 事務所
73 上・下水道
74 給水設備
75 給湯設備
76 排水・通気設備
77 排水槽・雨水排水
78 屋内消火栓・スプリンクラー設備
79 ガス設備
80 汚水処理設備
81 空調設備用語
82 法手続(2)
83 空調負荷と装置容量
84 空調設備の基本計画
85 空調の基本プロセス
86 空調方式
87 熱源方式
88 空調設備計画(1) 事務所
89 空調設備計画(2) ホテル・百貨店・商店
90 空調設備計画(3) 劇場・公会堂・病院
91 暖房方式・温水暖房
92 蒸気・ふく射暖房
93 油焚附属装置・煙突
94 換気設備(1)
95 換気設備(2)
96 排煙設備
97 暖房配管
98 ダクト
99 消音装置
100 自動制御
101 ボイラ
102 冷凍機
103 冷凍サイクル
104 冷凍機用語
105 空調器
106 空気ろ過器
107 ポンプ
108 ポンプの設計
109 ポンプ揚程と直列・並列運転
110 送風機
111 送風機の設計
112 送風機全圧
113 配管材料
114 設備施工
115 電圧と電気方式
116 電動機
117 電動機の始動階級と始動方式
118 電動機保護装置
119 電気配線工事
120 非常電源設備

建築設備士の受験対策
ベスト演習問題

大庭孝雄(おおば たかお)

昭和42年: 工学院大学建築学科卒業
現  在: 大庭孝雄建築デザイン研究室主宰(元・県立工業高等学校建築科教諭)
建築設備士・一級建築士 空調衛生設備士(空気調和・衛生工学会認可)
主な著書:『建築設備の設計法』(学芸出版社)
『給排水設備の設計法』(学芸出版社)
『インテリア装備』(文部省,共著)
『空気調和・暖房設備の設計法』(学芸出版社)
『木造住宅123の常識』(日本実業出版社)
『木造住宅の設計法』(学芸出版社)
『建築の事典』(朝倉書店,共著)
『建築法規』(実教出版,共著)
『建築設計製図』(実教出版,共著)
『図説 建築用語辞典』(実教出版,共著)
『実践 木造住宅の設計法』(学芸出版社)

建築設備士は建築設備全般に関する知識及び技能を有し,建築士に対して,高度化・複雑化した建築設備の設計・工事監理に関する適切なアドバイスを行える資格者として位置付けられています.

試験範囲は建築と設備の全般にわたり, 学科試験では,「建築一般知識」30問,「建築法規」20問,「建築設備」50問から構成されております.その内容は,各分野共に,基礎基本的なものから専門性の高いものまで,幅広く出題されます.

ちなみに,最近の「建築設備士試験データ」による合格者の職種別属性によりますと,概ね,空調・衛生設備関連が5割,電気設備関連が3割,建築関連やその他が2割程度となっています.このような,限られた職域の専門技術者にとりましては,建築と設備の分野全般にわたり,網羅的に深く学習することは,至難の業と考えます.

このことから,まずは,各分野の基礎基本となる学習に重点をおいて,確実に合格基準点を満たすことを目指す学習をお勧めいたします.その上で,専門分野での得点の上積みを図りたいと考えます.
このような観点から,本書は,前編の各分野の基礎基本となる事柄をまとめた「120講」と後編の最近の出題傾向をふまえた受験対策用「ベスト演習問題」で構成しました.

前編の「120講」の項目は,受験者が最も多い空調・衛生設備と建築系技術者の視点から選定,学問体系に沿った構成,編集としました.とりわけ,電気の分野につきましては,建築・設備に直接的に関連する最小限の項目・内容に留めさせていただき,他の重要な項目につきましては,後編の「コラム」で追補,解説しております.

後編の「ベスト演習問題」につきましては,過去の出題内容を分析,出題頻度などにも配慮したオリジナル問題です.

問題構成は,前編の「120講」の構成に準拠した構成としてあります.また,各問題ごとの「コラム」では,問に関連する用語・解説と併せまして,前編の「120講」の項目を追補いたしました.
また,具体的な受験対策などにつきましては,巻末で述べさせていただきます.

本書の編集趣旨をご理解いただき,受験対策にお役立ていただければ幸いに存じます.

第五版を刊行するに当たり,一方ならぬお骨折りをいただいた学芸出版社編集部の皆様方に厚く御礼申し上げます.

2017年1月
大庭 孝雄