図説 わかる土木計画

新田保次 監修/松村暢彦 編著

内容紹介

公共事業の調査・計画の実践、検証と評価の手法を扱う、土木工学系学科の必修科目。数式の多さと難解さで敬遠されがちな内容を、親しみやすいイラストと現場の写真を多用し、数式も丁寧に導いた。導入部でのつまずきをなくし、豊富な例題に沿って納得しながら最後まで学び切れる全15章立て。現役の教師陣による渾身の入門書。

体 裁 B5変・172頁・定価 本体3000円+税
ISBN 978-4-7615-3208-6
発行日 2013/12/15
装 丁 KOTO Design Inc. 山本剛史

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目次著者紹介はじめに正誤情報電子版

1章 土木計画とは

1  社会基盤施設とは何か
2  土木計画の定義
3  土木計画の種類
4  土木計画の手順
5  本書の構成

2章 計画に必要なデータの整理

1  データの種類と尺度
2  度数分布表とヒストグラム
3  さまざまなグラフ
4  記述統計
5  データの基準化

3章 データを分析する方法 ── 確率的手法

1  確率分布と分布関数
2  離散型確率分布
3  連続型確率分布(1次元)

4章 データを分析する方法 ――推測統計的手法

1  統計的推定─ 点推定
2  統計的推定─ 区間推定
3  統計的検定

5章 データを分析する方法 ――記述統計的手法

1  相関分析
2  単回帰分析
3  クロス分析

6章 実験計画を立てる

1  実験計画とは
2  分散分析
3  ラテン方格

7章 調査データを集める

1  土木計画は「調査とデータ」から!
2  調査データ、いろいろあります
3  政府統計の調べ方
4  土木計画に用いる主な調査・統計

8章 調査をする

1  調査の企画
2  調査票の作成
3  標本抽出(サンプリング)
4  調査の実施

9章 データから傾向を推測する ── 時系列分析

1  予測とは
2  過去から未来を予測する時系列分析
3  時系列変動を構成する要素
4  加法モデルと乗法モデル
5  平均値の時系列を見る ─ 移動平均法
6  長期間のデータ変化を読み解く ─ 傾向変動に対する式のあてはめ
7  人口を予測する

10章 データから傾向を推測する ── 重回帰分析

1  重回帰分析
2  重相関係数と偏回帰係数
3  重回帰分析の留意点

11章  データから傾向を推測する ── 多変量解析

1  多変量解析の種類と選択方法
2  判別分析
3  主成分分析
4  因子分析
5  クラスター分析
6  数量化理論

12章 計画を最適化する数理的手法 ── 線形計画問題

1  線形計画問題とは
2  図的解法による線形計画問題の解き方
3  限界価値
4  双対問題

13章 計画を最適化する数理的手法 ── シンプレックス法

1  シンプレックス法とは
2  シンプレックス法による線形計画問題の解き方
3  双対シンプレックス法

14章 計画を最適化する数理的手法 ── ネットワーク計画法

1  工程表
2  アローダイヤグラム
3  プロジェクトの最短工期を知るPERT
4  最も経済的な時間の短縮方法を求めるCPM

15章 計画を評価する ── 費用便益分析

1  土木プロジェクトの評価とは
2  費用便益分析の手順
3  事前評価時と再評価時における費用便益分析
4  費用便益分析の留意点

演習問題の答え
索引

監修者

新田保次(にった・やすつぐ)

国立鈴鹿工業高等専門学校長、大阪大学名誉教授
1949年生まれ。1975年大阪大学大学院工学研究科土木工学専攻修士課程修了。工学博士

編著者

松村暢彦(まつむら・のぶひこ/担当:1章、2章、15章)

大阪大学大学院工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻准教授
1968年生まれ。1994年大阪大学大学院工学研究科博士前期課程修了。博士(工学)^k

著者

石内鉄平(いしうち・てっぺい/担当:10章、11章)

国立明石工業高等専門学校都市システム工学科講師
1978年生まれ。2008年茨城大学大学院理工学研究科環境機能科学専攻博士後期課程修了。博士(工学)

伊勢 昇(いせ・のぼる/担当:2章、3章、4章、5章)

国立和歌山工業高等専門学校環境都市工学科准教授
1980年生まれ。2010年大阪市立大学大学院工学研究科都市系専攻後期博士課程修了。博士(工学)

猪井博登(いのい・ひろと/担当:6章、12章、13章)

大阪大学大学院工学研究科助教
1976年生まれ。2001年大阪大学大学院工学研究科地球総合工学専攻博士前期課程修了。博士(工学)

森田哲夫(もりた・てつお/担当:2章、7章、8章)

東北工業大学工学部都市マネジメント学科教授
1965年生まれ。1991年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。博士(工学)

柳原崇男(やなぎはら・たかお/担当:9章、14章)

近畿大学理工学部社会環境工学科講師
1974年生まれ。2002年近畿大学大学院総合理工学研究科環境系工学専攻博士前期課程修了。博士(工学)

人々がより豊かな暮らしを送ることができる社会を創り上げていくためのアプローチにはいろいろありますが、社会基盤施設の整備を通じて、そのような社会を目指すことはとても重要な営みといえます。本書では、このような社会基盤施設の整備を行うための計画について述べています。

今までに多くの土木計画に関する教科書が出版されてきましたが、その性格は大きく分けて二つに分類されると思います。一つは社会基盤整備に関する計画課題の明確化から事業評価に至る一連のプロセスを体系的に捉えた計画論的な色彩が強いもの、二つ目は、データの分析や最適化、そして予測・評価に関する数理的手法に重きを置いて記述したものです。本書では、どちらかというと後者の数理的手法に重きを置く内容にし、書名「図説 わかる土木計画」が示すように、図をふんだんに用い、わかりやすく記述することを心がけました。

さらに、内容的には、国立高等専門学校機構において技術者教育の質保証のために作成した「モデルコアカリキュラム(試案)」の建設系計画分野の学習内容を参考に、1学期15コマで授業が完結できることを目指しました。この点において、高等専門学校において共通の教材となる性格を持っていると言えます。そして、大学の学部教育の教材としても、基礎的な内容を含んでいる点において、使い勝手の良いものとなっていると確信します。

以上のような特徴を持つ本書は、土木計画とは何かに始まり、データの種類と分析手法、実験計画と調査の方法、データを活用した推測・予測手法、最後に計画の評価という順に構成され、全15章となっています。各章は基本的に解説、例題、演習問題で構成されており、学習した内容を例題を通して確認し、演習問題を解くことで定着させることができるように配慮しています。

そして、執筆は高等専門学校と大学の授業に関する教育現場のニーズを最前線で的確にとらえている若手から中堅に至る先生方にお願いしました。そして実践に強い高専とどちらかというと理論重視の大学教員の程よいコラボレーションにより本書が出来上がったと思っています。学芸出版社の井口夏実、岩切江津子の両氏には、編集にあたり、特に「わかりやすさ」の視点から、迅速かつ的確にアドバイスをいただき、深く感謝しています。

最後に、本書が、読者皆様の学習のお役にたち、教育・社会の現場で生かされることを強く願いますとともに、PDCAで本書を改善していきますのでお気付きの点をご指摘いただければ幸いです。

2013年12月

監修者 新田保次

編者 松村暢彦

『図説わかる土木計画』第2版第2刷 正誤表
本書において下記の誤りがございました。深くお詫びいたしますとともに、ここに訂正させていただきます。

2023年1月 (株)学芸出版社

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『図説わかる土木計画』第2版第1刷 正誤表
本書において下記の誤りがございました。深くお詫びいたしますとともに、ここに訂正させていただきます。

2021年1月 (株)学芸出版社

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『図説わかる土木計画』初版第1刷 正誤表
本書において下記の誤りがございました。深くお詫びいたしますとともに、ここに訂正させていただきます。

2014年2月 (株)学芸出版社

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