はじめに-地形まち歩きのススメ
1 宮城
仙台北部:壮大な水路網が育んだ杜の都
仙台南部:広瀬川の痕跡がつくるスリバチの水の都
気仙沼:「風の谷」につくられた港町
名取:古代から愛される高低差の町
2 茨城
水戸:馬の背台地に拓かれた城郭都市
筑波:霊峰の麓に広がる支配と商業の結節点
3 栃木
宇都宮:城より高い位置に拓かれた城下町
栃木:かつての県庁所在地は平らな蔵の町
4 群馬
前橋:古利根川と台地の縁の町
高崎:長野堰が育んだ商都
5 埼玉
浦和:尾根道と谷の町
大宮:古社と古道の町
秩父:河岸段丘が織りなす一級スリバチ
川越:川と街道が交差する要衝
6 東京 山の手
皇居・番町・麹町:城郭都市・江戸の遺構
赤坂・六本木・麻布:スリバチ学会発祥の地
渋谷・代々木:世界一のスリバチタウン
【編著者】
皆川典久(みながわ・のりひさ)
東京スリバチ学会会長。1963年群馬県生まれ。建設会社勤務の一級建築士。2003年に石川初氏(現・慶應義塾大学教授)と東京スリバチ学会を設立、谷地形に着目したフィールドワークを東京都内で続けている。テレビ番組『タモリ倶楽部』や『ブラタモリ』に出演。著書に『東京スリバチ散歩 地形の楽しみ方ガイド』(実業之日本社)、『世界遺産級都市 東京地形探訪』(山川出版社)など。
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【著者】
厚綿広至(あつわた・ひろし)
宮城スリバチ学会会長。1968年仙台市生まれ。グラフィックデザイナー、家紋姓氏研究家。日本古来のグラフィックデザインである家紋の復興活動を行う。墓地を徘徊し家紋を観察するなかで地形の構造に魅了される。2017年宮城スリバチ学会が設立され初代会長となる。
https://www.facebook.com/miyagisuribachigakkai
カカズタカオ(かかず・たかお)
宮城スリバチ学会城代家老。1975年福島県生まれ。中学時代に三角点標石の魅力に取り憑かれ、2015年より「基準点があったら興奮するブログ」を運営し、地形を知る上で不可欠な測量基準点の魅力を発信している。測量士補。
村上英寛(むらかみ・えいかん)
宮城スリバチ学会会員・四ツ谷用水案内人。1978年仙台市生まれ。2016年より山上清水 弘法大師堂と四ツ谷用水の助成事業やまち歩きガイドを務める。法務局に通いつめ仙台城下全域の地籍資料を収集。郷土史家らにも協力。
小野寺充太(おのでら・みちた)
宮城スリバチ学会会員・北限の宮スリ。1977年宮城県生まれ。気仙沼市で学習塾ホライズンを主宰。英検一級取得の通訳案内士。東日本大震災後、被災地訪問者へのガイド・通訳としても活動。気仙沼湾を横断する三陸道など「新しい風景」も案内する。
中島千鶴子(なかじま・ちづこ)
宮城スリバチ学会会員・旧名取郡担当。1971年仙台市生まれ。生家に面した道路の幅が途中から変わるのが水路の跡だと衝撃を受けて以来、古地図や郷土史の収集が趣味となる。地域の人々の生活に根ざした歴史や魅力を掘り起こし「地元愛」を醸成する活動を行っている。
根本貴彬(ねもと・たかあき)
北関東スリバチ学会イバラキ分団長。1993年水戸市生まれ。アマチュア写真家、水戸ホーリーホックサポーター、地方公務員。茨城県内各所で歴史と地形に着目したまち案内を実践。2020年に両毛スリバチ学会に第310(水戸)小隊長として参画し、2022年北関東スリバチ学会への改組に伴い現職。北関東の多様な魅力を発信すべく活動中。
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深澤謙吾(ふかさわ・けんご)
北関東スリバチ学会トチギ分団長。1974年栃木県生まれ。基礎自治体の公務員。地形、地質、水路、暗渠、建築、歴史などスリバチ的視点を駆使して行うまち歩きのほか、釣りと鉄道と艦船とカメラとスワローズを心から愛する多彩な趣味人。当学会のロゴや栃木市内某施設のロゴもデザイン。
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曾田彰(そだ・あきら)
北関東スリバチ学会グンマー分団長。1963年群馬県生まれ。建築設計事務所主宰、一級建築士。建築団体でまち歩きやMAP作成などを行う。2019年両毛スリバチ学会(栃木・群馬)設立。第310(水戸)小隊が加わった後、2022年北関東スリバチ学会(茨城・栃木・群馬)に改組。3分団制として活動を行っている。
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吉村忠 (よしむら・ただし)
埼玉スリバチ学会会長。1969年東京都生まれ。IT業界を経て経営、生産管理、品質管理のコンサルタントとして独立。2012年から東京スリバチ学会に参加し、2014年埼玉スリバチ学会を立ち上げる。その後は月1回のフィールドワーク(8月は休み)を継続して開催している。著書に『埼玉スリバチの達人』『埼玉凸凹地図』(以上、昭文社)など。
https://www.facebook.com/saitamasuribachisociety/