ネイバーフッド都市シアトル

ネイバーフッド都市シアトル リベラルな市民と資本が変えた街
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内容紹介

ジェントリフィケーションの功罪と向き合う

リベラルでアクティブな市民やオルタナティブなスモールビジネスが育む多様なネイバーフッドに、アマゾン、スターバックス、マイクロソフトら世界的企業が進出し、西海岸の地方都市を米国有数のスーパースター都市に変貌させた。ジェントリフィケーションがもたらす功罪、それに人々がどう向き合ったか、躍動感あふれる軌跡。


内田 奈芳美 著   
著者紹介

西海岸の地方都市が、IT産業のメッカに成長する過程で、市民と行政、企業がぶつかりあい、連携しながら現在の発展を築いた物語。都市が発展することの功罪、誰が都市をつくり、都市は誰のためにあるのか、日本の都市に引き寄せて考えてもらいたい一冊です。
編集担当M
編集担当M
体裁四六判・240頁(カラー16頁)
定価本体2500円+税
発行日2025-04-10
装丁藤田康平(Barber)
ISBN9784761529277
GCODE5709
販売状況 予約受付中 (店頭発売:2025年4月6日頃)
ジャンル 都市・中心市街地再生
目次著者紹介レクチャー動画関連イベント関連ニュース

はじめに

1章 「スーパースター都市」となったシアトル

1 スーパースター都市とは
2 さらなる人口増加と格差の拡大
3 スーパースター都市へ発展した背景
4 市民と資本の葛藤がつくりだしたネイバーフッド都市

2章 シアトルのなりたち

1 港湾都市としての黎明期
2 近代化による都市改造
3 製造業からIT業へ、産業都市としての展開
4 リベラルで寛容な人々が集まる若い都市
5 ウォーカブルで住みやすい都市

3章 個性的なネイバーフッドがつくる都市

1 ネイバーフッドとは何か
2 「シティ・オブ・ネイバーフッド」としてのシアトル
3 市のネイバーフッド政策の変遷
4 ネイバーフッド・マッチング・ファンド(ミクロスケール)
5 アーバン・ビレッジ戦略(マクロスケール)
6 30年間で変化したネイバーフッド

4章 ダウンタウンとパイクプレイスマーケット ―ジェントリフィケーションに抗う舞台

1 ダウンタウン中心部
2 ジェントリフィケーションとゾンビ・アーバニズム
3 パイクプレイスマーケット
4 チャイナタウン/インターナショナル・ディストリクト
5 市民が開発に抗う舞台としてのネイバーフッド

5章 サウスレイクユニオン ―資本家がつくりだしたイノベーション・ディストリクト

1 住民投票で否決された塩漬け公有地の活用
2 マイクロソフト出身の資本家が乗り出す都市開発
3 アマゾンがやってきて、まちはどう変わったか
4 資本家の夢とネイバーフッド

6章 キャピトルヒル ―メインストリームに消費されるオルタナティブな価値

1 ボヘミアンな商店街とハイソな住宅地
2 経済のメインストリームに消費される危機
3 パンデミック、BLM運動で出現した自治区
4 オルタナティブの輝きがネイバーフッドを変質させる

7章 シアトルから学ぶこと

1 ネイバーフッドの持つ多面的な意味
2 シアトル発展の背景を検証する
3 日本の都市がシアトルから学べること

おわりに

内田奈芳美

埼玉大学人文社会科学研究科教授。2004年ワシントン大学(シアトル)アーバンデザイン&プランニング修士課程修了。2006年早稲田大学大学院博士課程修了。博士(工学)。金沢工業大学環境・建築学部講師などを経て現職。アーバンデザインセンター大宮副センター長。2021~22年、ワシントン大学・ラトガーズ大学客員研究員。主な著書に『金沢らしさとは何か』(2015年、北國新聞社、共同編集)、『都市はなぜ魂を失ったか:ジェイコブズ後のニューヨーク論』(2013年、講談社、翻訳)など。

開催が決まり次第、お知らせします。

メディア掲載情報

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