2級建築施工管理技士 はじめの一歩 第一次検定対策テキスト

2級建築施工管理技士 はじめの一歩 第一次検定対策テキスト
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内容紹介

まずはおさえておきたい基礎知識55

知識ゼロの状態からでも建築施工管理の全体像を見渡せるようになる基礎知識を55項目で簡潔にポイント解説。身近な話題の問いかけから導入される各基礎項目を、2色図解されたオリジナルイラストでさらにわかりやすく、楽しく解説した超入門書。初学者はもちろん、復習にも役立つ、試験対策に一歩踏み出すための一冊。


井岡 和雄 著   
著者紹介

体裁A5判・224頁(2色刷り)
定価本体2400円+税
発行日2025-04-20
装丁鈴木茉弓(ym design)
ISBN9784761529222
GCODE4560
販売状況 予約受付中 (店頭発売:2025年4月17日頃)
ジャンル 資格試験/建築施工管理技士
目次著者紹介まえがきあとがきレクチャー動画関連イベント関連ニュース

はじめに
2級建築施工管理技術検定試験について

第1章 快適な生活環境づくり編 ~環境工学~

001 採光・照明 室内の明るさをどう確保するか
002 日照・日射 「夏至の南面が一番日当たりがよい」は間違い?
003 換気 部屋の空気をきれいに保つために
004 熱・結露 熱と温度差に注意して快適な環境にしよう
005 色彩 色のもつ効果で姿が変わる
006 音響 音でこんなに変わる生活環境
コラム ルビンの壺の話

第2章 力の基本を考える編 ~構造力学~

007 力とつり合い 複数の力の合計がゼロであれば、物体は動かない?
008 反力と応力の算定 物体の外から働く力と内部の力を考えてみよう
009 曲げモーメント図の描き方 どのような力でひび割れが発生するか
コラム 建築で使われる単位の話

第3章 建物を形づくっている骨組み編 ~各種構造~

010 地盤・基礎 建物を支えるには、土の性質と基礎の種類を知ろう
011 鉄筋コンクリート造 鉄筋とコンクリートは名コンビ
012 鉄骨構造 曲がっても折れないが、錆と火災に注意しよう
013 木構造 日本の風土にあった建物だが、地震に抵抗するには壁が必要
コラム 現場は、昭和のスイーツパラダイス

第4章 建物を建てるために使われる材料編 ~建築材料~

014 木材・木質材料 最も親しまれる木のポイントは含水率にあり
015 セメント・コンクリート 粒の大きさと水が性能を決める
016 鋼材・非鉄金属 鋼材は炭素量に注目しよう
017 建具・ガラス 断熱性・気密性・強度に関心をよせよう
018 石材・タイル まずは地質を知ることから
019 防水材料・シーリング材料 施工の特性と耐熱性・耐候性を見極めよう
020 内装材・その他 代表的な材料の特徴と用途を理解しよう
コラム 知っておきたい精度を表す言葉

第5章  どのような建物にも欠かせない設備と共通する内容編 ~施工共通・設備~

021 舗装工事 舗装の構成と工事機器を知ろう
022 測量 水平に建物を建てるための測量法の種類と使用機器
023 電気設備 電圧・配電方式・設備記号をおさえよう
024 給排水・空調設備 各方式の特徴を理解しよう
025 見積・積算 良い仕事は正しい数量拾いから
コラム 生き物の名を借りた建築用語

第6章 建物を建てるためのルール編 ~法規~

026 建築基準法 工事に関わる用語と手続きを知ろう
027 建設業法 許可と請負契約の要点を押さえよう
028 労働基準法 現場で働く人の権利を守る
029 労働安全衛生法 現場の安全管理体制はこうつくる
030 その他の法規 廃棄物処理法・消防法・資源再資源化法・道路法ほか
コラム 寸法の慣用的な使い方「てんご」は0.5ではない

第7章 基礎と建物の骨組みをつくる編 ~躯体工事~

031 地盤調査 安全な建物が建てられるかを調べる
032 仮設工事 現場を円滑に進める名脇役
033 土工事・基礎工事 傾かない建物づくりには足元が大事
034 鉄筋工事 現場で組み立てる際の決まり事
035 型枠工事 組み立ての手順と存置期間を知ろう
036 コンクリート工事 調合から打込み・養生まで
037 鉄骨工事 組み立てから塗装・接合まで
038 コンクリートブロック工事 鉄筋コンクリート工事と違う点に注目しよう
039 施工機械 主な工事用機械の用途を知ろう
コラム 知っておこう コンクリートの欠陥を表す用語

第8章 建物の完成をめざす編 ~仕上げ工事~

040 防水・シーリング工事 雨漏り・漏水させないために
041 石工事 モルタルと金物で固定するか、金物だけで固定するか
042 タイル工事 壁や床を保護しつつ、美しく見せるノウハウ
043 屋根工事 雨・風から建物を守る
044 軽量鉄骨工事 下地の名称と数値を中心に押さえよう
045 左官工事 扱う材料による注意点を知ろう
046 建具・ガラス工事 枠の取付けとガラスの固定に注目しよう
047 塗装工事 塗装の良否は、素地面の状態にかかっている
048 内装工事 壁・断熱・壁紙・カーテンに注目して、快適な室内を
049 木工事 木の反りくせと使い勝手を知る
050 ALCパネル工事 パネルの取扱いの注意点と構法を押さえよう
051 押出成形セメント板工事 取付け金物と目地に注目しよう
コラム 「スコップ」と「シャベル」、施工現場ではどっちで呼ぶ?

第9章 現場を円滑にすすめる編 ~管理計画~

052 施工計画 工事に欠かせない事前調査と仮設計画
053 工程管理 円滑な工事のカギを握る日程と労務・資機材の調達
054 品質管理 重点を置くべきは、検査よりも作業手順の最適化
055 安全管理 労働災害や近隣への迷惑を予防する方法
コラム 建築現場のイメージ、「3K」から「新3K」へ

おわりに

井岡和雄(イオカ・カズオ)

1962年大阪生まれ。1985年関西大学工学部建築学科卒業。1985年ゼネコンに就職。5年間の現場管理を経て、設計部に転属。10年間の設計・監理業務後、独立。2000年井岡一級建築士事務所を開設。設計業務の傍ら、資格学校での建築士受験を中心とした講義、企業での建築施工管理受検、建築士受験者向け講義、大学での講義、建築施工管理技士、建築士、建設機械施工管理試験など受験書の執筆に精力的に取り組む。

飛び込んでみよう、建物をつくる世界へ

皆さんは、「ものづくり」という言葉、聞いたことありますよね。
もともとは、生産や製造を意味する「やまとことば」で、よく建築生産でも使われます。敷地という広いキャンバスの中に、建物という大きな作品をつくりあげる。このような「ものづくり」である建築の世界に飛び込んでみませんか。
建築の世界は、ハードルが高く、狭き門とされていた時代もありましたが、近年は、興味があれば、誰でも飛び込むことが可能です。「今のところ、興味はないが、試しに飛び込んでみようかな」という人でも構いません。この本は、少しでもハードルを低く、飛び込みやすくする本として出版に至りました。
建物をつくる世界は、デザイン、構造、設備、施工(生産)等、多くの専門分野に分かれています。脳の役割で例えれば、感覚的思考の右脳と、論理的思考の左脳のどちらもフル回転させる面白い世界です。少しでも気になったところから始めてみてはどうでしょうか。案外、深みにハマることもありますよ。

知らなかったことを、新たに知ると楽しい

皆さんは、「新しいもの」や「いつもと違うもの」、「変わったもの」に目を引かれたことはありませんか。
新しいものを買ったり、髪形を変えたり、新しい服を着たりするのも同じです。この「目新しいものを好む性質」をうまく利用すれば、学習の効果も上がるのではないでしょうか。「知らなかったこと」を、新たに知ることができれば、少しは楽しくなりますよ。
それどころか、無意識のうちに学習効果が向上し、さらにモチベーションアップにも繋がります。
この本は、新たに知ることへの1歩となる、基本的な最低限の内容を執筆しています。何事も1歩踏み出さないと始まらないので、自分の好きな分野、興味が湧きそうな分野からでも結構です。
とりあえず、読み始めてみてください。

これから 2級建築施工管理技術検定試験に挑戦し、建築施工管理技士を目指す人へ

建築施工に興味をもち、建築施工管理技士を目指す皆さんは、取得後の目標を少なからずもっていると思います。「とりあえず目指してみようかな」でもかまいません。
ただ、目標を達成するためには、初めの1歩を踏み出す必要がありますよね。そして、諦めずに続けてゴールに達しないとだめですよね。
もし諦めそうになれば、ひとつ気楽な気持ちで学習を楽しんでみてはどうでしょうか。
学習も建築も同じで、日々の積み重ねを楽しく続けることが大切です。建物の完成後に充実感が得られるように、学習も最後まで続ければ、知らなかった知識が得られ、その結果として合格に近づきます。
この1冊で第1次検定のすべての範囲を習得することはできませんが、いきなり分厚い参考書や問題集を手にするのではなく、その前のお試しとして、基本的な知識を身に着けることを推奨します。その後、参考書や問題集に取り組んでいただくと、効率的な学習ができるのではないでしょうか。
この本を十分に活用していただき、皆さんの目標を叶える手助けとなる1冊になることを願うとともに、建築業界でのいっそうの活躍を楽しみにしています。

本書をお読みいただき、建築に興味を持っていただけましたか?
いずれにしても、この本を読むのに費やした時間は、決して無駄なことではありません。今は、それほど、役に立たなくても、いずれ役に立つ日が訪れると思います。
「建築に興味はあるけど、難しいので挫折した人」、「少しは学習したが、資格の壁にぶつかっている人」、「新たに建築の世界で活躍したい人」、実に多くの人たちが、この本を手にしたことでしょう。
目的を達成するには、毎日、少しずつ進めることが大切です。特に、学習して記憶する場合、1日10時間かけて達成するのであれば、1時間ずつ10日かけて達成する方が、よい結果や効果に繋がります。
小さな努力を継続する力は無敵ですよ。
「継続は力なり」、「習慣は力なり」、座右の銘にしている言葉です。
建築の世界に進もうと思ったきっかけは、人によりさまざまです。
かっこいい、やりがいがある、面白そう等、よくある理由や動機でも、とりあえず始めてみなければ、何もわからないですよね。
しかし、始めてみると大変なことや、覚えなければならないことが多い。こんなはずではなかった。そう感じてしまって挫折して、他の世界に進む人もいます。
どのような世界でも同じですよ。
建物をつくる現場では、出来上がるまでが苦労しますが、建物が完成し、最後の外部足場を解体する時が、最も感動する瞬間です。現場に携わった人たちなら、そのような経験があるでしょう。
日々の苦労した積み重ねが大きいほど、達成した充実感、喜びも大きくなります。できれば、楽しく苦労したいものですよね。

開催が決まり次第、お知らせします。

メディア掲載情報

公開され次第、お伝えします。