基礎講座 建築構造力学


西村博之・辰井菜緒 著

内容紹介

二級の問題を解けるようになりたい人に最適

数式はできるだけ使わず、図式的に解く「ルーティンメソッド」で学ぶ、わかりやすい建築構造力学の入門書。要点を箇条書きにした本文と図解がメインの2色刷り紙面で、多くの例題を収録した書き込み可能なワークブック。二級建築士試験レベルの問題を解けるようになりたい人、一級建築士試験の基礎づくりをしたい人に最適。

体 裁 B5変・192頁・定価 本体2800円+税
ISBN 978-4-7615-2831-7
発行日 2022-09-15
装 丁 KOTO DESIGN Inc. 山本剛史

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はじめに
構造力学に必要な最低限の数式処理

1章 力とは

1・1 力
1・2 力のモーメント
1・3 1点に作用する力の合成と分解
1・4 平行に作用する力の合成と分解
1・5 力のつり合い

2章 構造物

2・1 構造物の分類と支点の種類
2・2 構造物にかかる荷重(外力)の種類
2・3 静定と不静定

3章 反力

3・1 梁の反力
3・2 単純梁の反力
3・3 片持ち梁の反力
3・4 単純梁系ラーメンの反力
3・5 片持ち梁系ラーメンの反力
3・6 トラスの反力
3・7 スリーヒンジラーメンの反力

4章 片持ち梁の応力図

4・1 応力(部材内部に生じる力)図の意味と描き方
4・2 片持ち梁に集中荷重が作用したときの応力図
4・3 片持ち梁に等分布荷重が作用したときの応力図
4・4 片持ち梁にモーメント荷重が作用したときの応力図

5章 単純梁の応力図

5・1 応力(部材内部に生じる力)図の意味と描き方
5・2 単純梁に集中荷重が作用したときの応力図
5・3 単純梁に等分布荷重が作用したときの応力図
5・4 単純梁にモーメント荷重が作用したときの応力図
5・5 梁の応力図のまとめ

6章 ラーメンの応力図

6・1 ラーメンの応力図のルール
6・2 単純梁系ラーメンに集中荷重が作用したときの応力図
6・3 単純梁系ラーメンにモーメント荷重が作用したときの応力図
6・4 単純梁系ラーメンに等分布荷重が作用したときの応力図
6・5 片持ち梁系ラーメンに集中荷重が作用したときの応力図
6・6 片持ち梁系ラーメンに等分布荷重が作用した時の応力図

7章 特殊な構造物の応力図

7・1 スリーヒンジラーメンの応力図
7・2 ゲルバー梁の応力図
7・3 M図から外力を求める

8章 トラス

8・1 図解でトラス部材の軸方向力を求める方法(節点法)
8・2 特定箇所の部材の軸方向力を求める方法(切断法)

9章 断面の力学的特性

9・1 断面一次モーメントと図心
9・2 断面二次モーメント
9・3 断面係数

10章 応力度

10・1 軸応力度(引張応力度・圧縮応力度)
10・2 ひずみ度と応力度の関係
10・3 曲げ応力度
10・4 せん断応力度
10・5 許容応力度
10・6 組合せ応力度

11章 座屈

11・1 座屈の特徴
11・2 座屈荷重
11・3 座屈方向と座屈軸(強軸と弱軸)
11・4 座屈長さ

発展編(一級建築士試験出題範囲)

12章 梁の変形

12・1 たわみ(θ)とたわみ角(δ)の求め方(モールの定理)
12・2 たわみとたわみ角の式の一覧
12・3 水平剛性

13章 不静定構造物の解析

13・1 剛度と剛比
13・2 分配モーメントと伝達モーメント
13・3 固定モーメントと解放モーメント
13・4 梁の変形を利用した解法

14章 塑性解析

14・1 弾性域と塑性域
14・2 塑性ヒンジ
14・3 全塑性(終局)モーメント
14・4 崩壊メカニズム
14・5 崩壊荷重
14・6 ラーメンの崩壊機構

15章 建築物の揺れ方

15・1 固有周期
15・2 応答スペクトル

例題の解答

本書は、教科書としてご採用くださった方に、著作権者様のご了解のもと、以下のデータを特典としてご提供いたしております。

提供特典:例題部分の紙面・図版データ

お問い合わせはこちらをご覧ください。

西村博之(にしむら・ひろゆき)

修成建設専門学校建築学科講師。
1955年大阪生まれ。大阪工業大学建築学科卒業。大阪市立都島工業高校・大阪市立工芸高校・修成建設専門学校で教諭・講師として勤務。一級建築士、著書(共著)に 西日本工高建築連盟編『CADの進め方(新建築設計ノート)』(彰国社、1994)、『工業369 インテリア製図 文部科学省検定教科書』(実教出版、2014)。

辰井菜緒(たつい・なお)

修成建設専門学校建築学科副科長。
1987年兵庫県生まれ。大阪市立大学大学院修了、修成建設専門学校卒業。実務経験を経て2016年より修成建設専門学校常勤講師。2022年より大手前大学建築&芸術学部非常勤講師。一級建築士、インテリアプランナー、インテリアコーディネーター、インテリア設計士、キッチンスペシャリスト、商業施設士、既存住宅状況調査技術者講習修了、認定まちづくり適正建築士など。

工業高校や大学のカリキュラムには、必ず構造力学があります。教科書を開くと、どのページにも数式が目につきます。大学の教科書においては、微分・積分の式が載っています。数学が苦手な人は、最初からあきらめてしまうのではないでしょうか。
本書の特徴は、二つあります。一つ目は、数式の使用を極力少なくして図を使って問題を解決できること。
二つ目は、ワークブックのような書き込み型なので授業の中で個人のノートを完成できることです。提出用のワークブックとしても活用できます。
最近の学校の成績評価では、定期試験の点数だけでなく普段の平常点(ノート提出・授業態度など)も加味されることがあります。
本書においては、主に建築の資格試験(二級建築士試験)の構造力学の問題が解けるようになることを目標として進めていきますが、発展編では、一級建築士試験構造力学の基礎づくりもできるようにしています。

本書の進め方

各章において、解説の文章は最低限に抑え、図解でわかりやすく説明していきます。各章の最初には問題解説、続いて例題解説があります。例題解説を見ながら、ヒントなしの例題を自分で解答していきます。


開催が決まり次第、お知らせします。

1版1刷 正誤情報

本書に下記の誤りがございました。下記の通り訂正いたしますとともに、読者の皆様に深くお詫び申し上げます。

学芸出版社編集部

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