動画で学ぶ二級建築士 学科編
内容紹介
苦手分野だけ要点整理&問題集。解説動画付
二級建築士学科試験において、苦手に感じている人が多い分野や、暗記ではなく理解を必要とする問題、計算問題に絞って、要点整理+問題解説。繰り返し出題される問題について、「解き方のコツ」から丁寧に解説する。QRコードで解説動画にアクセスでき、実際に講義を受けるように勉強できる。これまでにない受験対策問題集。
体 裁 A5・232頁・定価 本体2800円+税
ISBN 978-4-7615-2803-4
発行日 2022-02-01
装 丁 KOTO DESIGN Inc. 山本剛史
実際に講義を受けるように勉強できる解説動画をぜひご視聴ください。
【視聴方法】
(1) 本書5ページに記載の視聴申込みページにアクセスいただき、必要項目をご入力のうえお申し込みください。
(2) お申込みいただいたメールアドレスに視聴用のURLおよびパスワードをお送りしますので、そちらでログインしてください。
(3) 各ページからQRコードを読み取っていただくと、解説動画が視聴できます。
※ブラウザのシークレット・プライベートモードをご利用の場合、ログインの度にパスワードを求められることがございます。
はじめに
本書の特徴と使い方
二級建築士試験について
第一章 学科Ⅰ(計画)のつまづきポイント
建築環境
通風・換気……必要な換気回数の求め方
温度・湿度……空気線図の読み方
伝熱……外皮熱損失計算をおさえておこう!
インデックスシールについて
法令集 その1 線引きと読み方のコツ
第二章 学科Ⅱ(法規)のつまづきポイント
建築基準法・集団規定
用語の定義……既出には全てマークを
確認申請……確認申請が必要か否か
面積・高さ……引っ掛けにご注意!
用途地域……とりあえず別表第2を開こう!
建ぺい率……概要はきちんと理解、そしてなるべく覚える!
容積率……法令集を見ないで解ける問題もあり
高さ制限……問題文は基本読まない
建築基準法・単体規定
採光……法令集の確認は数値だけに
木造……壁量の計算
内装制限……受けないのは次のもの以外って!?
法令集 その2 読み方
第三章 学科Ⅲ(構造)のつまづきポイント
一般構造
木構造の壁……4分割法を知る
構造力学
力のつり合い……力学の基本です!
静定梁の応力……梁にかかる力と支点
曲げモーメントとせん断力の求め方……1つ解ければあとは同じ
静定ラーメン……基本は静定ばりと同じ
トラス……結局は力のつり合いです
断面の性質……理解しなくても大丈夫
応力度……「図」だけ見れば、問題は解ける
座屈……座屈しやすい部材と、座屈しにくい部材
「耐震等級が0の家」
第四章 学科Ⅳ(施工)のつまづきポイント
施工計画
施工計画……ネットワーク工程表の読み方
測量
水準測量と平板測量……標高の求め方と誤差調整
試験対策の「効率」というものを突き詰めて考えてみる
建築士の受験指導、この仕事に従事させていただいてから20 年以上が経ちました。その間、何百人何千人という受験生に接してきましたが、受験生の方達が試験対策をする際に最初に強く思うこと、もしくは考えることは何でしょうか。
それは、どうやって学ぶか、もしくは、どこで学ぶか、ということだと思います。
多くの方はこう考えます。できるだけお金をかけずに、時間をかけずに、そして何より、絶対に合格したい、できれば少しでも楽に。
これは、どんな資格試験に対しても言えることかもしれませんが、誰だって、少しでも楽に、そしてお金をかけずに合格したい、資格を取りたいと思います。ですが、現実はそう甘くはありません。中には、テキストを1 冊読めば合格できる資格試験もあるかもしれませんが、何冊もテキストを購入したり、資格学校に通ってもなかなか合格できない資格試験もあります。
では、この二級建築士試験にはどの程度の時間と費用をかければいいのでしょうか。
この問いに私が答えるとすれば、時間はそれなりにかかるとお答えします。建築士試験の範囲はそれなりに広く覚えることは多いですし、理解しなければいけない内容もたくさんあります。数日で攻略できるボリュームではありません。建築系の学校を出た人でも、試験対策に費やす時間はそれなりに必要かと思われます。
では費用はどうでしょうか。
現実として私が知る範囲では、市販本を数冊購入する程度の費用しかかけない人がいる一方で、資格学校に数十万円の費用をかけている人がおられます。
・自分は半強制的に勉強する環境に身を置かないと勉強をしない。(独学では無理)
・直接誰かに教わらないと身に付かない。(と思っている)
・独学では絶対に無理だと思っている。(知人がそう言っていたから)
このように考えたり思う人はいると思います。もちろん、否定はしません。ですが、現実として、学校に通わず独学で学科試験に合格される人はいるわけです。そんな方達はいったいどのようにして勉強してきたのでしょうか。
「そりゃ、世の中にはそんな頭のいい人もいるでしょ。」
確かに、そんな頭のいい人がいるのも事実です。でも、建築の学校を出ていない、ごく普通の方でも、資格学校に通わずに合格されている人は、実はたくさんいるのです。例えば、テキストや問題集を見て、そこそこ理解できる人であれば、合格はできると言えます。なぜなら、この試験は、6割以上正解すれば合格できるのですから。
とは言え、この6割という正解率がそこそこ大きな難関であり、独学で勉強する人の大きな壁となっているのも事実です。現に、この壁を越えることができなくて苦しんでいる独学者はたくさんいます。また、この壁を越えるためには、学校に通う必要があると思っている人も。
ここで、この試験において学ぶことを大きくカテゴライズしてみましょう。
1.暗記もの(覚えれば正解できる問題)
2.理解もの(理解しないと解けない問題)
3.攻略もの(解くためのコツが必要なもの)
このように3つに分かれます。
試験問題の大半を占める1の「暗記もの」は、独学でおぎなえる範囲と言えます。本書では、1の「暗記もの」ではなく、独学では学ぶことが難しい2の「理解もの」そして、誰かに学ばないと知りえない、もしくは、教えてもらった方が圧倒的に身に付くのが早い3の「攻略もの」、この2つの内容に特化し、解説だけではなく、動画によって、その解き方や攻略法をお伝えしていきます。
このテキストの特徴を一文で言いますと、「基本的に試験対策は独学でしたいけど、部分的に誰かに習いたい、そんなところを補うテキスト」となります。
学校に通いたいけど、ちょっとハードルが高い、わかりにくいところだけ教えてほしい、そんな方にお勧めのテキストです。もちろん、これから勉強を始める人にもおすすめです。なお、試験の範囲全般を勉強されたいときは、拙著『二級建築士 はじめの一歩』をおすすめします。
このテキストを活用していただき、少しでも効率よく試験対策を進めていただければ幸いに思います。
最端製図.com 神無修二