図解 これだけでわかる 建築基準法
内容紹介
建築を仕事にするなら避けては通れない建築基準法。難解な条文の中から、仕事に必要な最低限の知識を、読みやすい文章と多数の写真・図版でわかりやすく解説。重要ポイントや関連する条文、重要語句が一目でわかるようにシンプルに色分けされているので、法令を読む手引きとして、一級建築士試験のための入門書として最適。
体 裁 B5・176頁・定価 本体2800円+税
ISBN 978-4-7615-2589-7
発行日 2015/03/15
装 丁 フジワキデザイン
まえがき
第1章 総則 確認申請及び各種申請・届等
01 建築基準法の概要
02 用語の定義
03 面積・高さ等の算定
04 建築確認申請
05 中間検査・完了検査
06 特定行政庁の許可等
第2章 集団規定 まちの形に関するルール
①建築物を建てる場所に関する規定
07 建築物と道路
08 用途地域制限
②建築物の形態を制限する規定
09 容積率
10 建ぺい率
11 高さの制限
12 防火地域・準防火地域
③まちづくりのための規定
13 総合設計制度
14 都市再生のための容積率の特例
15 高度地区・高度利用地区
16 特定街区
17 地区計画
18 建築協定
19 複数建築物に関する特例
Column 都市活動のもたらす負荷をコントロールするための集団規定
第3章 単体規定 建築物の機能に関するルール
①良好な住環境を確保するための規定
20 敷地と構造の制限
21 居室の採光
22 居室の換気
23 居室の天井高さ・床高さ
24 階段の寸法等
25 界壁の遮音
26 石綿・シックハウス
②災害時の安全を確保するための防火規定
27 防火材料
28 防火設備等
29 耐火構造・耐火建築物
30 特殊建築物の耐火規制
31 防火区画
32 防火壁等の防火措置
33 内装制限
③災害時の安全を確保するための避難規定
34 廊下の幅
35 直通階段の設置
36 2以上の直通階段の設置
37 避難階段・特別避難階段
38 各種出口・屋上広場等
39 敷地内避難通路等
40 排煙設備
41 非常用の照明装置
42 非常用の進入口
43 非常用エレベーター
④建築設備に関する規定
44 便所と浄化槽
45 給排水・ガス・避雷設備
46 昇降機設備
⑤地震等に強い建築物をつくるための規定
47 構造強度
48 木造
49 組積造
50 補強コンクリートブロック造
51 S造
52 RC造・SRC造
Column 単体規定は建物利用者の生命・健康・財産を保護するための「最低基準」
第4章 建築基準法のその他の規定・関連法規
53 工事現場の安全
54 仮設建築物・簡易な構造の建築物・工作物
55 既存不適格建築物に関する規定
Column 平成26年建築基準法改正のポイント
56 建築士法
57 建設業法
小嶋和平(こじま かずひら)
現在
著書
これから建築法規の勉強をする学生や、建築士試験の受験を目指している人、あるいは、建築の実務者で建築基準法の法体系を十分に把握されていない人などにとって、建築基準法を理解することは、なかなか容易なことでありません。
また、建築基準法は度々改正されることから、建築法規を苦手としている人にとっては、どのような条項がどのように改正されたのかを把握することすら困難ではないかと思います。
加えて、建築基準法は社会情勢や時代的背景によって大きく影響を受けるものであり、そうした時代の流れを受けて建築に関する新しい法律が次々に公布・施行されていることから、建築基準法と関連法令は今後ますます複雑なものになっていくと考えられます。それにともなって、建築士の試験も難しくなっていく傾向にあります。
そこで、本書はできるだけわかりやすい文章表現で建築基準法のツボを示し、図と表を多く取り入れ、読者の皆様が理解しやすいように心がけました。
本書の特徴は以下の通りです。
- 膨大で難解な建築基準法と関連法規の中から、建築業界で働く上で押さえておくべき「ツボ」となる知識のみを、わかりやすい文章で紹介しています。
- 重要な語句や条文は赤字で強調し、図や写真でも重要なポイントがわかりやすいように赤色で強調しています。
- 一級建築士試験の受験を考えている人のための入門書として十分な内容となるように構成しています。
この本が、皆様の建築実務や受験対策等の場面で、少しでもお役に立つことができれば幸いです。
2015年2月
著者 小嶋和平
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