エイジング・イン・プレイス

大阪市立大学大学院生活科学研究科×大和ハウス工業総合技術研究所 編著

内容紹介

明日の「安心といきいき」実現方策を提案

2020年には65歳以上高齢者が全人口の3割を占める。本書では、こうした超高齢社会での居住デザインを考える。とりわけ団塊世代に焦点をあて、「ライフスタイルや居住ニーズ」「これから重要となる居住スタイル」「『安心といきいき』の条件」について議論し、「安心といきいき」実現のための「AIPスポットの地域展開」を提案。

体 裁 B5変・160頁・定価 本体2800円+税
ISBN 978-4-7615-2470-8
発行日 2009/09/20
装 丁 山本真太郎(デスク)


目次著者紹介
超高齢社会の居住デザインとは
はじめに

序章 ── 団塊世代の高齢化と住環境の再構築

コラム1  クリティカル・ステージ

1章 2020年の団塊世代

1-1 団塊世代の住まいとライフスタイル

コラム2  高齢期における家族形態の変化
コラム3  地域による高齢期の家族形態の違い

1-2 高齢者の生活を支える地域資源

コラム4  新たな公共

1-3 高齢者の家計の現状と展望

コラム5  リバースモーゲージ

1-4 団塊世代の居住ニーズ

コラム6  親と子の距離感~プレ高齢者の住意識調査より

2章 これからの居住スタイル

2-1 住み継ぐための住宅デザイン

居住スタイル01 町屋を住み継ぐ
居住スタイル02 離れに移り、世代交代する
居住スタイル03 二世帯を繋ぐ子ども部屋
居住スタイル04 「小さい」という可能性

コラム7  日本における居住形態と居住水準

2-2 近居における生活ニーズとQOL

居住スタイル05 主人公は娘や孫たち
居住スタイル06 次世代を育て、地域に貢献する家

コラム8  長期優良住宅

2-3 地域施設は在宅を支えられるか

居住スタイル07 「見知らぬ場所」と思わせない空間
居住スタイル08 介護サービスが側にある安心感

コラム9  カナダの高齢者居住:高齢者ビレッジ

2-4 高齢者向け集合住宅

居住スタイル09 会話を生む、共用空間
居住スタイル10 まちの機能を内包するすまい
居住スタイル11 地域に安心と楽しみを与える
居住スタイル12 生活がつながるいえ

コラム10  オランダの高齢者居住施策と認証団体

3章 『安心といきいき』の条件

3-1 身体機能の低下と住宅内事故

コラム11  生活機器のユニバーサルデザイン

3-2 生活を支援する住環境

コラム12  介護ロボット・HAL

3-3 介護拠点としての住宅

コラム13  インテリジェンストイレ

3-4 ICTによる環境支援

コラム14  緊急通報システム

3-5 『安心といきいき』の実現フレーム

コラム15  高齢者いきいき居住~アイデアコンテスト

4章 『安心といきいき』の居住デザイン

4-1 『安心といきいき』が両立する生活

高齢者の生活モデル01 ふたり生活
高齢者の生活モデル02 ひとり生活
高齢者の生活モデル03 要介護生活
高齢者の生活モデル04 ターミナル生活

4-2 ライフ・マネジメントセンターによるサポート体制

安心といきいきのサポート体制01 医療・看護・介護の三位一体システム
安心といきいきのサポート体制02 見守り・緊急通報システム
安心といきいきのサポート体制03 地域内住み替え促進システム
安心といきいきのサポート体制04 高齢者の社会参加交流システム

4-3 『安心といきいき』の地域展開

AIPスポットの地区デザイン

AIPスポット01 空き家活用による共同福祉住宅
AIPスポット02 病院が寄り添う介護医療支援住宅
AIPスポット03 まち機能をもつ交流促進住宅

4-4 資料:将来予測スタディ

おわりに
〈高齢者居住2020計画研究会メンバー〉
〈編集後記〉

高齢者居住2020計画研究会メンバー執筆分担

森 一彦(代表)

大阪市立大学大学院生活科学研究科・教授、専門は建築計画/居住福祉環境デザイン、一級建築士、博士(工学)。〔編集/序章、各章トビラ、コラム7、2-4、コラム10、3-5、4-3〕

白澤 政和

大阪市立大学大学院生活科学研究科・教授、専門は社会福祉学 、博士(社会学)。〔はじめに、コラム4〕

竹原 義二

大阪市立大学大学院生活科学研究科・教授、建築家、専門は住居空間設計学。〔2-1〕

岡田 明

大阪市立大学大学院生活科学研究科・教授、専門は人間工学、認定人間工学専門家、医学博士。〔コラム11〕

檜谷 美恵子

京都府立大学大学院生命環境科学研究科・教授、住居学/居住政策論、学術博士。〔1-1〕

佐藤 由美

大阪市立大学都市研究プラザ・特任講師、専門は居住政策/居住福祉計画、技術士、一級建築士。〔1-4〕

上田 博之

大阪市立大学大学院生活科学研究科・准教授、専門は居住福祉工学/住居人類学、博士(学術)〔3-1、3-3〕

三浦 研

大阪市立大学大学院生活科学研究科・准教授、専門は建築計画/空間行動学、博士(工学)。〔2-3、コラム9、4-3〕

岡田 進一

大阪市立大学大学院生活科学研究科・准教授、専門は障害者・高齢者福祉学、D.S.W.(社会福祉学博士)。〔1-2〕

所 道彦

大阪市立大学大学院生活科学研究科・准教授、専門は社会政策学、DPhil in Social Policy and Social Work。〔1-3〕

小池 志保子

大阪市立大学大学院生活科学研究科・助教、専門は建築設計、一級建築士。〔2-1、3-3〕

生田 英輔

大阪市立大学大学院生活科学研究科・助教、専門は都市防災/居住安全福祉工学、一級建築士、博士(学術)。〔3-4、コラム14〕

谷 武

豊橋技術科学大学建設工学系・助教、専門は住宅政策/住宅問題、博士(工学)。〔コラム2、コラム3〕

上田 正太

大阪市立大学大学院生活科学研究科博士後期課程、有料老人ホームエレガーノ甲南、社会福祉士。〔コラム1〕

濱 隆

大和ハウス工業 取締役常務執行役員、総合技術研究所所長、一級建築士。〔おわりに〕

有吉 善則

大和ハウス工業 総合技術研究所所長代行、一級建築士。

吉村 守

大和ハウス工業 総合技術研究所副所長、産学連携推進室室長。

小池 昭啓

大和ハウス工業 総合技術研究所、産学連携推進室主任研究員。〔コラム6、4-1、4-2〕

田中 紀之

大和ハウス工業 総合技術研究所、ライフサポート研究グループ、福祉住環境コーディネーター一級。〔コラム5、コラム8、3-2、コラム12、コラム13、4-4〕

折目 貴司

大和ハウス工業 総合技術研究所、生活ソフト研究室主任研究員、一級建築士。〔コラム15〕

横江 麻実

大和ハウス工業 総合技術研究所、生活ソフト研究室研究員、一級建築士。〔2-2〕