初めて学ぶ建築製図
内容紹介
木造・RC造・S造で学ぶ製図入門書の定番
木造2階建住宅と鉄筋コンクリート造2階建会館、鋼構造2階建専用事務所を題材に、初めて建築図面を描く場合の基本事項を、プロセスを踏みながら分かりやすく解説。平面図に始まり、断面図・立面図・かなばかり図・伏図・軸組図・詳細図など各種図面の作図手順を色分けして示し、一つ一つ確実に描き方を習得できるよう工夫。
体 裁 A4変・112頁・定価 本体2600円+税
ISBN 978-4-7615-2448-7
発行日 2008-11-20
装 丁 前田 俊平
第1章 建築製図の基本
1・1 製図用具
1・2 製図の基本ルール
1・3 図面の概要
第2章 木造図面の描き方
2・1 配置図
2・2 1階平面図
2・3 2階平面図
2・4 断面図
2・5 立面図
2・6 かなばかり図
2・7 基礎伏図
2・8 1階床伏図
2・9 2階床伏図・1階小屋伏図
2・10 2階小屋伏図
2・11 軸組図
2・12 部分詳細図
第3章 鉄筋コンクリート造図面の描き方
3・1 配置図
3・2 1階平面図
3・3 2階平面図
3・4 断面図
3・5 立面図
3・6 かなばかり図
3・7 部分詳細図
第4章 鋼構造図面の描き方
4・1 配置図
4・2 1階平面図
4・3 2階平面図
4・4 断面図
4・5 立面図
4・6 かなばかり図
4・7 部分詳細図
西日本工高建築連盟では,高等学校で建築を学ぶ生徒が自主的に学習を行い,建築に関する基礎知識を修得するための手引き書となるよう,「建築のテキスト」編集委員会を組織し,1996年に「初めての建築」シリーズ第一弾として『建築環境』『建築一般構造』『建築構造設計』『建築積算』『建築製図』を発刊した.その後,2000年にシリーズ第二弾として『建築計画』『建築構造力学』『建築材料』『建築施工』『建築法規』『建築設備』『建築CAD』を刊行し,全12巻の「初めての建築」シリーズが完結した.
第一弾の発刊から十余年が経過し,地球温暖化をはじめとする環境問題の深刻化,少子高齢化の進行,ノーマライゼーションの進展など社会状況の大きな変化があり,また,建築関係法令の改正,JIS建築製図通則の改正,教育システムの改変などを受けて,「初めての建築」シリーズの補完が強く望まれていた.
西日本工高建築連盟では,新たに「建築のテキスト」(第二次増補版)編集委員会を組織し,『建築製図』『建築コンペ・卒業設計』『建築計画』『住環境』『建築設備』『建築構造設計』の6巻を「初めて学ぶ建築」シリーズとして刊行することとなった.
内容は,前シリーズと同様,高校生はもとより,専門学校,短期大学,大学の建築関係の学生から若い実務者に至るまで,幅広い読者層を考慮するものとなっている.
『建築製図』は,最新のJIS建築製図通則に準拠し,木構造(住宅),鉄筋コンクリート構造(大学同窓会館),鋼構造(事務所)の各種図面の描き方を2色刷で示し,模型写真や立体図を使って分かりやすく解説している. 『建築コンペ・卒業設計』は,建築設計競技や卒業設計を行う上で必要な,課題分析,エスキース,プレゼンテーションなどの各プロセスの手法を,多くの写真・図版・実例を用いてていねいに解説している.
『建築計画』は,建築と風土,都市,文化,歴史などの建築計画の背景,および環境工学,規模計画,デザイン要素,サステイナブル建築などの建築計画の基礎知識の修得を主目的とし,手法の具体例として住宅の計画の進め方を示している.
『住環境』は,住まいを「地球・都市・まち」の環境の中に位置づけ,住まいの防災・防犯・長寿命化,こころとからだのここちよさ,誰もが使いやすい住まいなどについて,やさしく解説している.
『建築設備』は,給排水設備,空気調和設備,電気設備,ガス設備,防災設備,搬送設備について,設備の構成や機器の構造を理解することに重点をおいて,分かりやすく記述している.
『建築構造設計』は,構造設計を理解するための構造力学と構造計画の基本事項を平易に記述した後に,小規模の鉄筋コンクリート構造建築物の一連の構造計算を分かりやすく解説している.
本シリーズは,日頃建築教育にたずさわる本連盟の会員が知恵を出し合い,多くの図版を用いて初学者の皆さんが楽しく学べるように工夫し,編集したものである.皆さんが多少の努力を惜しまず根気よく学べば,建築に関する基礎知識が必ず修得できるものと確信している.
本シリーズ発刊にあたり,貴重な資料の提供と適切な助言を賜った皆様に,深い感謝の意を表します.また,出版をお引き受けいただき,執筆・編集にあたり積極的な助言をいただいた㈱学芸出版社社長をはじめ編集部の皆様に厚く御礼申し上げます.
「建築のテキスト」(第二次増補版)編集委員会