建築構法

安達 洋・丸田榮藏 編

内容紹介

建築構法の基本から耐震診断・耐震補強まで

講義に沿った15章構成で、初めの一歩から建築士試験まで導く〈わかる建築学〉シリーズの第5巻。構造分野に苦手意識を持つ人でも、豊富な図による説明と、各章末の練習問題、第15章の演習問題での理解・確認を通して、基本と発展的内容が身に付くよう配慮した。現代の建築構造物を支えるしくみがわかる、初学者必携の一冊。

体 裁 B5変・200頁・定価 本体2800円+税
ISBN 978-4-7615-2521-7
発行日 2011/11/01
装 丁 KOTO DESIGN Inc.

目次著者紹介まえがき

第1章 建築構造設計の考え方と構造計算法
第2章 構造材料
第3章 木構造
第4章 鋼構造1
第5章 鋼構造2
第6章 鉄筋コンクリート構造1
第7章 鉄筋コンクリート構造2
第8章 合成構造(SRC,CFT)
第9章 土と地盤の基礎知識
第10章 基礎構造
第11章 各部構造
第12章 空間構造
第13章 免震・制振構造
第14章 耐震診断・耐震補強
第15章 演習問題

編者

安達 洋(あだち ひろみ)

1943年新潟県長岡市生まれ.1966年日本大学理工学部建築学科卒業.1968年同大学院理工学研究科修士課程修了.1971年同大学院理工学研究科博士課程単位取得退学.1971年日本大学理工学部助手.1980年同理工学部専任講師.1982年工学博士学位取得.1983年日本大学理工学部助教授.1988年同教授.2011年特任教授.著書:『動的外乱に対する設計―現状と展望』(共著,日本建築学会,1999年),『耐震構造の設計―学びやすい構造設計』(共著,日本建築学会関東支部,2003年)

丸田榮藏(まるた えいぞう)

1943年石川県七尾市生まれ.1967年日本大学理工学部建築学科卒業.1969年同大学院理工学研究科修士課程修了.1969年日本大学生産工学部副手.1972年同助手.1976年専任講師.1984年工学博士学位取得.1984年日本大学生産工学部助教授.1990年同教授.著書:『住宅の耐風設計施工点検指針』(共著,日本建築センター,1993年),『建築物荷重指針・同解説』(共著,日本建築学会,1975年,1993年)

著者

安達俊夫(あだち としお)

1947年新潟県長岡市生まれ.1971年日本大学理工学部建築学科卒業.1973年同大学院理工学研究科修士課程修了.1979年同大学院理工学研究科博士課程単位取得退学.1979年日本大学理工学部助手.1988年工学博士学位取得.1989年日本大学理工学部専任講師.
1993年同理工学部助教授.1999年同教授.著書:『建築基礎構造設計指針』(共著,日本建築学会,2001年),『基礎構造の設計-学びやすい構造設計』(共著,日本建築学会関東支部,2003年),『小規模建築物基礎設計指針』(共著,日本建築学会,2008年)

岡田 章(おかだ あきら)

1954年徳島県徳島市生まれ.1977年日本大学理工学部建築学科卒業.1979年同大学院博士前期課程修了.1982年同博士後期課程単位取得退学.1982年㈱竹中工務店入社,技術研究所,東京ドーム作業所.1990年日本大学理工学部建築学科助手.1999年博士(工学).2000年同専任講師.2004年同助教授.2007年同教授.著書:『木による空間構造へのアプローチ』(共著,建築技術,1990年)

北嶋圭二(きたじま けいじ)

1963年東京都中央区生まれ.1986年日本大学理工学部海洋建築工学科卒業.1986年㈱青木建設入社.1994年日本大学大学院理工学研究科博士課程修了,博士(工学).2001年㈱青木建設技術研究所建築研究室長.2007年青木あすなろ建設㈱技術研究所副所長.2010年同技術研究所長.著書:『耐震構造の設計―学びやすい構造設計』(共著,日本建築学会関東支部,2003年),『パッシブ制御振動構造 設計・施工マニュアル』(共著,日本免震構造協会,2005年),『免震・制振構造の設計―学びやすい構造設計』(共著,日本建築学会関東支部,2007年)

田嶋和樹(たじま かずき)

1977年東京都台東区生まれ.1999年日本大学理工学部建築学科卒業.2001年同大学院理工学研究科博士前期課程修了.2004年同大学院理工学研究科博士後期課程修了,博士(工学),同理工学建築学科助手.2008年同理工学部建築学科助教.

八島信良(やしま のぶよし)

1944年東京都江東区生まれ.1966年日本大学理工学部建築学科卒業.1966年三井造船㈱入社.1972年米国カリフォルニア大学バークレー校マスター修了.1975年日本大学理工学部建築学科非常勤講師.1988年博士(工学).現在:日本大学理工学部海洋建築工学科非常勤講師.㈲セラミックハウス技術開発コンサルタント.

山田雅一(やまだ まさいち)

1961年福島県郡山市生まれ.1983年日本大学理工学部建築学科卒業.1985年同大学院理工学研究科修士課程修了.1985年住友セメント㈱入社,中央研究所.1994年日本大学理工学部建築学科助手.2006年博士(工学).2007年同助教.2011年同准教授.

建築物は遠い昔から人間の生活や活動の場(空間)として不可欠なものである.そして建築の構造は,地域によって,また,時代によって異なってはいるが,基本的には柱,梁,壁,基礎などで構成されている.これらの構成要素をたくみに組合せることによって,建築物に作用する種々の荷重・外力に対して安全性を保つ努力がなされてきた.そして,そうした努力の積重ねによって現代のすぐれた建築構造の構法が生みだされてきたのである.

本書では,こうした現代の建築構法のうち,近年,大規模建築物にも使用され始めている「木構造」をはじめ,近代建築の代表的な構法である「鋼構造(鉄骨構造)」及び「鉄筋コンクリート構造」を中心としてそれらの構法の基本的な概念と構造設計及び構造計算法について建築学の初学者にもわかるように平易にかつ詳しく説明がなされている.

次に,そうした建築構造物を支える「地盤」の基礎知識や,「基礎構造」に関する種々の構法についても紹介している.また,本書の後半では,建築物の「各部の構造的特徴」を記述し,建築物の伝統的な構法の知識を深めることも意図している.さらに,建築構法の最新の技術の紹介として,「空間構造(大スパン構造)」,「免震・制振構造」,「耐震診断・耐震補強」について記述している.

以上に述べてきたように,建築構造の技術は非常に多岐に亘っているが,建築の設計や施工に携わる人は,一通りこれらの建築構法に関する知識の修得が要求されるのは当然のことである.本書の執筆者等は,こうしたことを踏まえ,建築構造設計を志す人のみならず,建築に携わる多くの人々が理解できるよう,なるべく平易に記述することを心がけている.

特に建築士試験の構造系科目の出題内容を理解できる基礎的知識が身に付くよう配慮している.

本書シリーズの既刊「わかる建築学4 建築構造力学」とあわせて活用されることを望む次第である.

本書の構成は15章だてとなっている.各章の末尾に理解度を高めるための基礎的な練習問題(解答付)を設けているので,有効に活用いただければ幸いである.

執筆者一同

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