解剖 早稲田建築・古谷研 “人がありのままで育つチームのつくり方”とは?
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イベント内容
早稲田大学・古谷誠章研究室はゼミ生100人、日本最大級の研究室でありながら、ユニークで優秀な人材を輩出し続けています。そんな古谷研に、一人の大学教員である著者・仲綾子さんが、サバティカルをきっかけに1年間潜入。
「そもそも100人を超えるメンバーを、どのように指導しているのだろう?」
「しかもこんなに優秀でユニークな人達が、どうして巣立っていくのだろう?」
「どうして古谷先生は一人一人の発表にこんなコメントができるのだろう?」
「『学ぶより、まず遊べ』ってどういうこと?」
「研究も、設計もって・・・大変すぎない?」
等々…疑問は尽きません。
「古谷研で起こっていることは全部見たい」と古谷教授にはもちろん、ゼミ、合宿、プロジェクト、コンペ、研究室ミーティングと、隅々まで密着したドキュメントがこの度刊行に至りました。実際、そこでは何が起こっていたのか?
1年の潜入生活で仲さんが見たことのすべてを、古谷先生ご本人、さらにはNO.1助手である宮嶋春風さんを迎えて振り返ります。
ゲストプロフィール
仲 綾子(なか あやこ)
東洋大学福祉社会デザイン学部人間環境デザイン学科教授。専門はこども環境、建築計画、建築設計。1993年京都大学工学部建築学科卒業、2002年東京工業大学大学院(仙田満研究室)修了。博士(工学)。一級建築士。環境デザイン研究所、厚生労働省を経て現職。こども環境学会理事、日本建築学会子ども教育支援建築会議事業部会長。著書に『保育園・幼稚園・こども園の設計手法』(編著)。2022年4月から1年間、サバティカルで古谷研に在籍。
古谷 誠章(ふるや のぶあき)
1955年生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。同大学院博士後期課程修了。
早稲田大学助手、近畿大学工学部講師を経て、1994年に早稲田大学助教授に就任。1997年より現職(教授)。1986年から文化庁建築家芸術家在外研究員としてスイスの建築家マリオ・ボッタの事務所に在籍。1994年に八木佐千子と共同してスタジオナスカ(現 NASCA)を設立。「詩とメルヘン絵本館」日本建築家協会新人賞(1999)、「やなせたかし記念館」、「會津八一記念博物館」、「ZIG HOUSE / ZAG HOUSE」、「近藤内科病院」、「高崎市立桜山小学校」、「小布施町立図書館 まちとしょテラソ」などで日本建築学会作品選奨、2007年に「茅野市民館」で日本建築学会賞作品賞、日本建築学会作品選奨、日本建築家協会賞、BCS賞などを受賞、2011年に日本芸術院賞受賞。著書に「Shuffled 古谷誠章の建築ノート」(TOTO出版)、「がらんどう」(王国社)、「マドの思想」(彰国社)など。
宮嶋 春風(みやじま はるか)
早稲田大学創造理工学部建築学科助教。専門は建築計画。2016年早稲田大学創造理工学部建築学科卒業。2023年同大学院博士後期課程修了。博士(建築学)。一級建築士。
2018年より早稲田大学助手、2023年より現職。2015年から古谷誠章研究室に在籍し、住民ワークショップのファシリテーター、官学連携による地域デザインなどを担当。