図説 やさしい建築環境
内容紹介
初学者もイラストで基本を理解できる教科書
難しいという印象がある、光、温熱、空気、音、地球の『建築環境工学』分野。イラストを多用して、内容をイメージからつかめるように構成したテキスト誕生。環境分野を身近に捉え、基本が確実に理解できるよう工夫した。建築士受験レベルにも対応させ、重要ポイントは青刷やゴシック体で強調、章末にはまとめ問題を付けた。
体 裁 B5変・144頁・定価 本体2800円+税
ISBN 978-4-7615-2476-0
発行日 2009/11/10
装 丁 KOTO DESIGN Inc.
1章 光環境
1 照明
視覚
照度と輝度
昼光
人工照明
照明計画
2 色彩
色の表示
表色
色の名称
色の効果
2章 温熱環境
1 温度と熱移動
熱の移動
熱が伝わるしくみ
熱伝達
熱伝導
熱貫流量
2 室温と熱負荷
室温の変動
室内外への熱の出入り
断熱性能
3 湿度と結露
湿度
結露
4 体感温度
環境と人体の熱平衡
温熱環境指数
5 太陽と日射
日照の必要性
太陽位置
日照
日影
日射
3章 空気環境
1 室内を汚染する物質
換気の目的
シックハウス症候群
空気の性質
2 自然換気
風圧力による換気
温度差による換気
換気風量の計算
3 機械換気
換気方式の種類
4 換気計画
全般換気と局所換気
換気経路
その他の換気方式
気密性能
5 通風
4章 音環境
1 音の性質
音のしくみ
音の単位
音のレベル表示
聴覚と音の生理・心理
音の伝搬
2 室内の音
室内に発生する音の種類
室内の音の伝わり方
吸音
遮音
壁・床の遮音等級
3 室内の音響
残響
反響(エコー)
4 騒音と振動
騒音
振動
5章 地球環境
1 地球環境に関する用語
地球温暖化
ヒートアイランド
大気汚染
水質汚濁
索引
建築物を造る上では、もちろん構造面が安全でなければなりません。しかし、構造だけではなく、その中で生活や仕事やショッピングなどをする人々が、快適に時間を過ごすことができる環境も求められます。また、寒暖の差のある日本では、結露による内部構造の腐朽など、環境面から構造に影響をおよぼすことがないようにすることも求められます。
そこで、今まで少し難しいというイメージのあった『建築環境工学』の分野を、もう少し身近に現実的に捉えることができないかと考え、監修でもある辻原万規彦が大学の講義用に作成した講義ノートをもとに、著者がイラストを交えた構成に作り替えて本書としました。
イラストを交えたことで内容をまずイメージでとらえ、そこから理解を深めることができるのではないかと思います。
また、基礎をしっかり理解することなく発展に入ってしまい、難しいというイメージを持たれる方も多いと思います。そこで本書では、まずしっかりと基本を理解することを第一の目的としました。そうすることが、発展への近道だと考えるからです。
本書の構成は、建築士試験にも対応しており、二級建築士試験への基礎の理解、一級建築士試験への発展のための参考書に最適です。
本書をもとに、建築環境工学への関心が深まり、今後、環境や人にやさしい建築物がますます増えていくことを心より望みます。
著者を代表して 今村仁美
次のような誤植(誤り)が見つかりました。申し訳ございませんでした。謹んでお詫びして、訂正させていただきます。
本書は電子版も発行しております。大学・専門学校等の教科書、もしくは研修等のテキストとしてのご採用をご検討の場合は、こちらをご覧ください。