初めての建築設備


〈建築のテキスト〉編集委員会 編

内容紹介

図版200点を見開き構成でわかりやすく解説

建築空間に快適環境を求める声はますます高まっている。建築物の近代化・高層化・大空間化に伴って、建築設備はそのウエートを大きくしている。本書は、建築設備を学ぶ初学者に向けて、建築設備の概要、空気調和設備、給排水衛生設備、電気設備のそれぞれ基本事項を、見開き構成で図版を多用して、わかりやすく解説した。

体 裁 B5・184頁・定価 本体2800円+税
ISBN 978-4-7615-2245-2
発行日 2000-11-20
装 丁 前田 俊平

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目次著者紹介はじめに

1章 建築設備の概要

1・1 建築設備とは

1 建築設備の必要性
2 建築設備の歴史

1・2 建築設備の種類と技術

1 建築設備の種類
2 建築設備の技術

2章 空気調和設備

2・1 空気調和設備の概要

2・2 空調負荷

1 設計条件
2 冷房負荷
3 暖房負荷
4 冷房負荷の計算
5 湿り空気線図
6 冷暖房の基本プロセス

2・3 空気調和設備の計画と方式

1 空気調和設備の構成
2 空気調和設備の計画
3 空気調和設備の方式
4 暖房設備

2・4 空気調和設備機器と材料

1 熱源設備
2 ポンプと配管
3 空気処理装置
4 送風機・ダクト
5 タ-ミナル

2・5 換気設備

1 必要換気量
2 自然換気設備
3 機械換気設備

2・6 排煙設備

1 排煙設備の目的
2 排煙設備の構造

3章 給排水衛生設備

3・1 給排水衛生設備の概要

3・2 給水設備

1 上水道施設
2 給水方式
3 水の使用量
4 給水量の算
5 予想給水量
6 受水タンク・高置タンクの容量と設置高さの決定
7 揚水ポンプの能力
8 給水管径の求め方
9 給水配管法

3・3 給湯設備

1 湯の基本的性質
2 給湯温度
3 給湯量
4 給湯方式
5 給湯器の能力
6 貯湯タンク容量と加熱器能力
7 給湯配管法
8 循環ポンプ
9 給湯配管材料
10 給湯配管保温材料

3・4 排水・通気設備

1 排水の種類
2 排水方式
3 排水通気の系統
4 排水管と管径計算
5 排水トラップと阻集器
6 排水ポンプと排水タンク
7 通気方式
8 通気管と管径
9 排水・通気管の配管方法

3・5 衛生器具

1 衛生器具の材質
2 衛生器具の種類
3 衛生器具の所要個数

3・6 消火設備

1 防火対象物
2 消火設備の種類
3 屋内消火栓設備
4 スプリンクラー設備
5 その他の消火設備

3・7 し尿浄化槽設備

1 下水道の種類
2 汚水処理の基本的事項
3 単独処理・合併処理浄化槽の構造
4 三次処理の方法

4章 電気設備

4.1 電気設備の概要

1 電気設備の種類
2 電気設備の関連法規

4.2 電力設備

1 電気の基礎知識
2 受変電設備
3 電気方式
4 幹線と分岐回路
5 配線工事
6 電気機器の制御

4.3 照明設備

1 照明の基礎知識
2 照明方式
3 照明計算
4 照明器具

4.4 通信情報設備

1 電話設備
2 インターホン設備
3 警報設備

4.5 昇降機設備

1 エレベーター
2 エスカレーター

索引

西日本工業高等学校建築連盟

現役教師による建築教育のプロ集団

西日本工高建築連盟では、工業高校建築科の生徒が自主的に学習を行い、建築に関する基礎知識の修得のための手引き書となるよう、1996年に「建築のテキスト」シリーズ第一弾として「建築環境」、「建築一般構造」、「建築構造設計」、「建築積算」、「建築製図」を発刊した。その後、残る分野についても早期に発刊をという要請が強くあり、ここに新たな編集委員会のもとに本シリーズ第二弾として「建築計画」、「建築構造力学」、「建築材料」、「建築施工」、「建築法規」、「建築設備」および「建築CAD」の7巻を刊行することとなった。

内容は、前シリーズと同様、工業高校建築科の生徒はもとより、専門学校、短期大学、大学の建築関係の学生および若い実務家に至るまでの幅広い読者層を考慮するものとなっている。

「建築計画」は、建築物を計画するための基本的な考え方や、住宅をはじめ集合住宅、事務所、幼稚園、図書館を取り上げ、各種建築物の計画手法をわかりやすく解説している。

「建築構造力学」は、建築物の安全性を考えるうえで重要な部材に生ずる力を解析する能力を養うため、各種の解法や断面性能について例題を多く取り入れて、わかりやすく解説している。

「建築材料」は、建築物に用いられる様々な建築材料を構造材料と仕上材料などに大別し、各種材料の特性や使用方法などについて図版を数多く用いて、詳しくていねいに解説している。

「建築施工」は、木造軸組在来工法および枠組壁構法による住宅、鉄筋コンクリート造の共同住宅ならびに鉄骨造の事務所の工事例をとおして、建築物がつくり出される過程や施工上のポイントについて、具体的にやさしく解説している。
「建築法規」は、建築基準法をはじめ、難解な建築関係法規が容易に理解できるよう各条文の考え方や規定の内容について数多くの図版を用いて、詳しく解説している。

「建築設備」は、快適で便利な建築空間をつくり出すうえで重要な要素の一つである空気調和設備、給排水衛生設備、電気設備などの計画に関する基本事項について、具体的にわかりやすく解説している。

「建築CAD」は、前シリーズの「建築製図」で取り上げた木造住宅と鉄筋コンクリート造事務所建築の設計図を例題として、CADの活用方法や入力方法などについて、わかりやすく解説している。

なお、本シリーズは、日頃建築教育にたずさわる本連盟の会員が知恵を出し合い、多くの図版を用いて初学者の皆さんが楽しく学べるように工夫し、編集したものである。皆さんが多少の努力をおしまず、根気よく学べば、建築に関する基礎的知識が、必ず修得できるものと確信している。

発刊にあたり、貴重な資料の提供と適切な助言を賜った関係各位に、深い感謝の意を表するとともに、出版を引き受け積極的な助言をいただいた㈱学芸出版社社長をはじめ、編集部の諸氏に厚くお礼申し上げます。

建築のテキスト(増補版)編集委員会