実践につながる 建築施工の教科書

実践につながる 建築施工の教科書 
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内容紹介

現場に出ても読み返したいポイント満載!

授業から就職後の学び直しにまで使える新しい建築施工の教科書。現場必携の『公共建築工事標準仕様書』『建築工事監理指針』に対応し、実務を意識した文章・図版・コラムや、着工~竣工までの現場写真を掲載したカラー口絵も充実。丸暗記にならず正しく理解できる丁寧な解説で、建築士・施工管理技士の資格取得にも役立つ!


髙瀨恵悟 著
著者紹介

体裁B5変判・224頁(カラー口絵16ページ)

定価本体3000円+税

発行日2024-04-01

装丁デザインスタジオ・クロップ 神原宏一

ISBN9784761533014

GCODE4073

特典正誤情報目次著者紹介はじめにレクチャー動画関連イベント関連ニュース
本書を活用した授業構成のための参考シラバス・標準授業計画表を、下記よりダウンロードいただけます。

標準シラバス(15コマ×2期)
標準授業計画

なお、本書を授業でご採用いただいた先生には、採用特典としてオリジナル図版の画像データをご提供いたします。
詳細は〈こちら〉をご覧ください。

本書に以下の誤りがございました。
読者の皆様にお詫び申し上げますとともに、以下に訂正いたします。
(最終更新:2024.3.26)

(第1版第1刷)
・p.178、表11・9 最上段
(誤)D-1 D-2
(正)DI-1 DI-2

[巻頭口絵]写真で見る着工から竣工まで

株式会社サウンドクルー 新社屋建築工事

はじめに
本書の使い方

第Ⅰ編 建築施工入門

第1章 建築施工とは何か

1・1 建築施工概説
1・2 現場監督とは何者か
1・3 建設業法
1・4 建築施工に関連する基準
1・5 施工プロセス
1・6 建設DXについて

第2章 建設現場の五大任務

2・1 建設現場の五大任務
2・2 Q:品質管理
2・3 C:原価管理
2・4 D:工程管理
2・5 S:安全管理
2・6 E:環境、その他

第Ⅱ編 基準に基づく各種工事の管理(躯体工事編)

第3章 仮設工事

3・1 仮設工事の概要
3・2 縄張り、遣方等
3・3 足場等
3・4 仮設物

第4章 土工事

4・1 土工事の概要
4・2 地盤調査
4・3 根切り等
4・4 排水工法
4・5 山留め

第5章 地業工事

5・1 地業工事の概要
5・2 既製コンクリート杭地業
5・3 鋼杭地業
5・4 場所打ちコンクリート杭地業
5・5 砂利及び砂地業
5・6 その他の地業

第6章 鉄筋工事

6・1 鉄筋工事の概要
6・2 鉄筋の材料
6・3 鉄筋の加工及び組立て
6・4 鉄筋継手
6・5 ガス圧接継手
6・6 機械式継手・溶接継手
6・7 現場施工

第7章 型枠工事

7・1 型枠の加工と組立て
7・2 型枠の存置期間及び取外し

第8章 コンクリート工事

8・1 コンクリートの概要
8・2 コンクリートの材料
8・3 コンクリートの調合
8・4 品質や強度の試験
8・5 コンクリートの打設
8・6 コンクリートの耐久性と障害

第9章 鉄骨工事

9・1 鉄骨工事の概要
9・2 鉄骨造の材料
9・3 鉄骨の加工と組立て
9・4 高力ボルト接合
9・5 溶接接合
9・6 建方工事
9・7 被覆・塗装・表面処理

第10章 木造工事

10・1 木造工事の概要
10・2 フラット35
10・3 木造住宅の施工

第Ⅲ編 基準に基づく各種工事の管理(その他工事編)

第11章 防水工事

11・1 防水工事の概要
11・2 アスファルト防水
11・3 改質アスファルトシート防水
11・4 合成高分子系ルーフィングシート防水
11・5 塗膜防水
11・6 シーリング防水

第12章 仕上工事

12・1 コンクリートブロック、ALC、押出成形セメント板工事
12・2 石工事
12・3 タイル工事
12・4 屋根及び樋工事
12・5 金属工事
12・6 左官工事
12・7 建具工事
12・8 塗装工事
12・9 内装工事

第13章 その他の工事(設備/免震・制振/外構/テナント/改修工事ほか)

13・1 設備工事
13・2 免震・制振工事、その他工事
13・3 外構工事
13・4 竣工検査・引き渡し
13・5 改修工事

索引
参考文献

髙瀨 恵悟

一級建築士、1級建築施工管理技士。
専門学校東京テクニカルカレッジ運営本部長 兼 建築監督科/建築科専任講師、学校法人小山学園 理事 法人本部長、株式会社巴コーポレーション 社外アドバイザー。
1968年生まれ。専門学校東京テクニカルカレッジ建築科/埼玉大学経済学部経済学科卒、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科比較組織ネットワーク学専攻修了。株式会社巴コーポレーションにて建築の設計監理、施工管理、技術開発に従事し、株式会社大京にて集合住宅の企画設計に関わる。その後、東京工科専門学校(現 専門学校東京テクニカルカレッジ)に転じ、建築工学科科長、教務部長、総務人事部長、校長等を経て現職。

建築施工は、計画管理を担う技術者(現場監督)と、実際にものをつくり上げる技能者(職人)による協働作業ですが、近年はいずれの分野も高齢化にともなう世代交代などにより技術・技能の継承が問題となっており、さらに働き方改革の推進や建設DXの普及も相まって大きな変革の真っ只中にあります。このような時代背景の中で、本書『実践につながる建築施工の教科書』は、時代の変化に対応した新しい発想による教科書として、大学や専門学校で建築を学んだり社会に出てから建築施工を学び直したりする諸氏に向けて、実務で役に立つ知識や現場運営のノウハウを体系的にお伝えするために企画しました。
ところで「建設工事は思い通りにいかない」「教科書と現実は異なる」という話をよく聞きます。また「学校での勉強より現場での経験が勝る」という話も聞きます。果たしてそうでしょうか?確かに経験は重要ですが、経験からしか学ばない技術者は経験したことがない状況に直面したときに対応が遅くなったり経験に縛られて正しく判断できない可能性があります。また、「(理由はわからないが)基準だから」あるいは「決まっていることだから」という丸暗記の知識で現場を運営すると手抜きや不正にもつながりかねません。一方、体系的な知識や考え方の筋道を持っている技術者は、その体系的な知識をもとに問題解決の方向性を見極めて対応することができます。
日々の建設現場において、スムーズに工事ができるように手順を考えて段取りを整えたり、トラブルの予兆となる小さな違和感を発見したりするためには、先人たちのノウハウを学ぶことが重要です。そして先人たちの経験と知恵は基準書に詰まっています。本書では建築士試験や施工管理技術検定試験でも引用されることの多い国土交通省『公共建築工事標準仕様書(標仕)』とその技術的参考書である『建築工事監理指針(監理指針)』(一般社団法人公共建築協会 編集)を正しく使いこなすことを目的として構成しました。これらは現役の実務家向けに編集されているので、前提知識が必要であったり初学者には難解な表現がされています。したがって本書では、使用する用語や文書表現、構成は可能な限り上記の基準書に準拠し、難解な部分は丁寧に解説することを試みました。幸いなことに建築士の免許や施工管理技士の資格の取得には、法令や基準に基づく体系的な知識や道理の理解が求められますので、実はそのような勉強の仕方は試験合格の近道でもあります。各章のはじめには学習のポイントや知識の体系図も掲載しました。また、章の最後には関連する資格試験問題とその解説も掲載しています。
本教科書の出版元である学芸出版社は、これまで数多くの建築施工をはじめとした優れた建築系の教科書を企画・出版しています。今回はそのノウハウも加味していただきながら執筆を進めました。特に編集部の神谷彬大氏には企画段階から様々なアドバイスをいただきました。また、現場写真やコラムの執筆については吉原正樹氏と佐藤浩幸博士をはじめとする株式会社巴コーポレーションの皆様にもご協力をいただきました。本文内容や表現に関しては、専門学校東京テクニカルカレッジや東京工科専門学校の卒業生諸氏にもご意見をいただいています。本書出版の企画から執筆作業に関しては、山本匡理事長をはじめ、学校法人小山学園の皆様にもご協力をいただきました。また時間的な面や一部図表の作成、校正などでは家族にも助けられました。ここに感謝の意を表します。以上のように本書は多数の方からのご支援のおかげで発行できましたが、本書の全ての文責は著者にあることを付しておきます。
本書の利用者が、先人たちの過去の経験を学び、様々な法令、基準を理解して、持続的で誰しもが働きやすい建設現場をつくり上げていただくことを願っています。

2024年3月 著者 髙瀨恵悟

開催が決まり次第、お知らせします。

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