動画で学ぶ二級建築士 合格図面の製図法
内容紹介
効率よく作図する方法を身につけ、いざ合格
「どうすれば短時間で作図できるか?」「最低限必要なことは何か?」を知りたい受験生へ。製図試験で課題となる木造とRC造について、合格することにフォーカスした作図法を手順を追って解説する。また、過去11年分の試験問題のポイントを解説するとともに合格者の再現図面も紹介。動画を見ながら学べる画期的なテキスト。
本書の特徴と活用の方法
製図試験に必要な道具
基本的な線の引き方
建築士になるまでの道のり
第一章 作図法-木造課題
屋外テラスのある専用住宅(木造2階建て)出来上がったプラン図
平面図
製図記号
2階床伏図兼1階小屋伏図
断面図
立面図(南立面図)
矩計図
第二章 作図法-RC造課題
歯科診療所を併設したルーフバルコニーのある住宅(鉄筋コンクリート造)出来上がったプラン図
平面図
断面図
立面図(南立面図)
部分詳細図
第三章 木造課題-試験問題とポイント解説
令和4年|「保育所」(木造)
令和2年|「シェアハウスを併設した高齢者夫婦の住まい」(木造2階建て)
令和元年|「夫婦で営む建築設計事務所を併設した住宅」(木造2階建て)
平成29年、28年、26年の試験問題(木造課題)
第四章 RC造課題-試験問題とポイント解説
令和3年|「歯科診療所併用住宅」(鉄筋コンクリート造)
平成30年|「地域住民が交流できるカフェを併設する二世帯住宅」(鉄筋コンクリート造(ラーメン構造)3階建て)
平成27年、24年、21年の試験問題(RC造課題)
第五章 木造課題 問題事例
趣味(DIY)室のある専用住宅(木造2階建て)
親子二世帯住宅(木造2階建て)
工房のある工芸品店併用住宅(木造2階建て)
カルチャー教室を併設する住宅(木造2階建て)
第六章 RC造課題 問題事例
書店併用住宅(鉄筋コンクリート造)
カフェを併設する三世代住宅(鉄筋コンクリート造)
貸店舗(雑貨店)を併設する住宅(鉄筋コンクリート造)
作図動画
温故知新 古きをたずねて新しきを知る
過去の問題を知って適切に準備し、正しく、そして、効率よく攻める。
最端製図.com で通信添削講座を始めてから17年、資格学校での講師歴を含めると20年以上、この試験の受験指導に携わってきました。また、平成22年から27年においては、自身でも受験を経験し、受験した全ての年度においてこの設計製図試験に合格してきました。受験をしてきた目的、何だと思いますか。
それは、
「合格するためにやらなければならない最低限必要なことは何か?」
これを確かめるためです。
ちなみにですが、プランは1時間、作図は2時間前後で全ての図面を完成させています。そんな短い時間で作図ができるのかと思われるかもしれません。作図時間が短いのは経験もありますが、最低限必要なものしか記入していないためです。手の動きが速いからではありません。
「車の記号は描く必要があるのですか?」
こんな疑問を抱いている方、もしくは絶対に必要と思っている方は、ぜひ、このテキストを読んでみてください。それから、
「作図を短時間で描くにはどうすればいいですか?」
こう思っている方にもぜひ見ていただきたいです。
どうすれば短時間で作図ができるようになるか、また、作図上必要なものとそうでないもの、その判断がつくようになると思います。実際、余計なものを作図していて肝心のものが抜けている、そして、そのために減点を受けている、そんな受験生はとても多いです。これは、作図において必要なものとそうでないものをきちんと認識しないで、とりあえず作図を行なっていることが原因と言えます。
作図において必要なものとそうでないものがわからない。
これでは、合格することにフォーカスした図面を描くことができませんし、限られた時間を有効に使うことができないと言えます。
本書では、作図上必要なものとそうでないものの区別を明確にし、また、短時間で効率よく作図する方法を解説しています。作図時間の短縮を図ることは、試験を有利に展開させるために必要不可欠なスキルであるというのは、ほぼ全ての受験生が感じているところだと思います。そのために、このテキストを活用していただければと思います。
みなさまの試験対策に、少しでもお役に立つことができれば幸いです。
最端製図.com 神無 修二
このテキストを見ていただいて、まず感じていただきたいことは、設計製図試験の対策は、設計課題が発表される6月以前から始めることができるということです。資格学校もその年の設計課題が発表されてから対策資料などを作りますので、受験生の中には、設計課題が発表されないと試験対策はできないと思っている方がおられるかもしれませんが、設計製図試験の対策はむしろ、課題が発表される前にしておきたい準備の方が多いと言えます。更に言えば、課題が発表される6月までに試験に合格できるレベルの力を身につけることが可能です。なので、合格をより確実にしたいと思う方には、課題が発表される前から、しっかりとスケジュールを組んで、万全の準備を整えていただきたいのです。
この試験は、5時間という限られた時間でエスキースと作図を行なう訳ですが、作図が4時間かかる人と、3時間ほどでできる人とでは、エスキースに使える時間が約1時間も違ってきます。それだけ、きちんと準備をして短時間で作図ができる人は有利と言えます。また、この試験はどのような解答が求められていて、どのような解答が採点上有利になるのか、これらを知ることも試験時間を有効に使うことができ、合格する可能性を高くすることができると言えます。
「プランや作図が上手な人が合格する」
とは、一概に言えないこの試験
できる人の方ができない人よりは合格できる可能性は高いとは言えますが、できるのに不合格になってしまう、また、得意ではないのに合格できてしまう、ということがこの試験にはあります。それはなぜでしょうか。いくつか理由はありますが、合格者には次のような特性があります。
・出題者が何を求めているかを正しく捉えている。
(模範解答をそのまま写せばいいという訳ではありません)
・5時間という試験時間を効率よく使っている。
(時間を競う試験ではありません)
・満点ではなく、合格ラインにフォーカスしている。
(約半数が合格する試験です。合格した人も減点は受けています)
プランにおいても作図においても、出題者が求めているものに対して適切に応えることが重要です。それができるようになるための対策は、設計課題が決まってなくてもできるのです。その点をきちんと理解できている人は、6月に発表される設計課題が何であれ、合格することはできると言えます。特に学科試験が免除の方におかれましては、6月までの時間を有効に活用していただき、合格の可能性を高めていただきたいと思います。
最端製図.com 神無 修二
開催が決まり次第、お知らせします。