最短で学ぶVectorworks 建築製図とプレゼンテーション
内容紹介
独学や授業・講習に最適。基本を学べる一冊
平面図から断面図、立面図、パース、アニメーションまで、建築製図とプレゼンテーションの基本を一冊で効率的に学べる入門書。3D-CADで建築物をモデリングし、そこからあらゆる建築図面を取り出す手順を操作画面で丁寧に解説しているので、独学や授業・講習に最適。Vectorworks操作技能認定試験対策にも使える一冊。
エーアンドエー OASIS 監修/辻川ひとみ・吉住優子 著
著者紹介
体裁 | B5判・160頁(2色刷) |
---|---|
定価 | 本体3000円+税 |
発行日 | 2020-09-25 |
装丁 | Iyo Yamaura |
ISBN | 9784761532628 |
GCODE | 1074 |
販売状況 | 在庫◎ |
ジャンル | 製図技法・パース・インテリア |
教科書分野 | 建築製図・パース・色彩 |
授業支援 | 採用特典あり 電子版教材あり |
はじめに
1 建築設計図面の種類と関係
2 2D操作を学ぶ
2-1 基本操作
01 操作画面
02 ファイルの保存
2-2 建築図面作成の準備
01 書類設定
02 レイヤの概念
03 デザインレイヤの設定と編集
04 クラスの設定と編集
05 図形を描く
06 図形の選択
07 図形の編集
08 スナップ
09 図形の移動
10 コピー・配列複製
11 寸法線の作成
12 文字の挿入
13 課題演習1 図面枠・基準線の作成
3 3Dコマンドで建築図面を描く
3-1 壁・柱・建具の作成
01 柱と壁の作成
02 課題演習2 基礎と2Fの壁を作成する
03 3D表示で確認する
04 建具の挿入
05 課題演習3 1Fと2Fに建具を挿入する
06 建具のシンボル登録
3-2 床・階段・天井の作成
01 床の作成
02 課題演習4 全ての階に床とデッキを作成する
03 階段の作成
04 天井の作成
3-3 屋根の作成
01 片流れ屋根の作成
02 課題演習5 全ての屋根を作成する
03 寄棟・切妻屋根の作成
04 陸屋根(スラブ)の作成
05 トップライトの作成
06 復習問題(コートハウス)
4 2D建築図面の書き出し
4-1 配置図・平面図・断面図・立面図
01 配置図兼1階平面図の書き出し
02 断面図の書き出し
03 立面図の書き出し
4-2 各種図面をまとめる
01 建築図面の作成
02 図面の印刷
5 パースを作成する
5-1 外観パースの作成
01 テクスチャマッピング(外壁・屋根)
02 課題演習6 テクスチャマッピングをする
03 外構の作成
04 外観パースの作成
5-2 内観パースの作成
01 インテリアデザイン
02 課題演習7 テクスチャマッピングをする(2)
03 内観パースの作成
6 アニメーションの作成
01 ウォークスルー:パスに沿って撮る
02 ウォークスルーアニメーション
03 3D PDFの取り出し
7 プレゼンテーション図面としてまとめる
01 Illustratorのファイルに図面を配置する
8 その他の役立つ機能
01 カーテンウォール
02 配置図作成用地図の取り込み
03 高低差がある敷地の作成
04 地図情報データを用いた敷地の作成
05 外壁に施設名称の文字看板をつける
06 図形からオブジェクトを作成する
Vectorworks操作技能ベーシック認定試験について
INDEX
折図 本書での課題図面
本書の特徴
現在、建築・インテリアの設計をする上で、CADは欠かすことのできないツールになっており、大学教育においても、ほとんどの建築・インテリアデザイン学科でCADを用いた設計授業が展開されている。特に、3D-CADは、学生をはじめとする設計者の描画技術不足を補い、設計者が創造する空間や場面を忠実に再現してくれることから、これまで考えられてきたドラフトツールからデザインツールとして進化を遂げている。
本書で扱うVectorworksは、アメリカに本社を置くVectorworks,inc.が開発し、日本ではA&A社が販売している汎用3D-CADソフトである。特に建築・インテリア業界では、幅広く知られ、建築設計事務所やアトリエ系デザイン事務所の多くが本ソフトを利用している。
本書は、著者らが大学での授業用として作成してきた自作テキストに、A&A社監修下で加筆修正を加え、よりわかりやすく丁寧な、初学者向けテキストとして作成したものである。また、大学でのおよそ半期にあたる14コマで、平面図、断面図、立面図、外観パース、内観パース、アニメーションまでを含むプレゼンテーション図面(一部Adobe社Illustratorを使用)を一通り作成できるよう構成されている。
通常、建築設計図面を作成する場合は、2D-CADを用いて図面を作成する。パースを必要とする場合には、3D-CADで改めてモデリングを行うといった作業行程をとるが、本書は初めから3D-CADで建築物をモデリングしていき、作品を完成させると、それらから配置図、平面図、断面図、立面図、展開図、外観パース、内観パースなど、あらゆる建築図面を取り出す方法を紹介している。感覚的に建物や空間を設計し、何度も修正を重ねながらモデルを完成させ、同じデータファイルを用いて、正確な設計図面を取り出すという、まさにデザインツールとしての使用方法である。
なお、本書カバーに掲載されている、学生による作品例は、A&A社Vectorworks教育支援プログラム、OASISにおいて学生作品集に掲載されたもので、本テキストを使った実習により制作された学生作品である。
本書が建築・インテリアを学ぶ学生の皆さんはもとより、建築・インテリアデザインに携わるあらゆる実務者の方々の設計業務に役立つことを、心より願う。
諸注意
本テキストは、Windows環境でのVectorworks Designer 2019の操作を元に作成されたもので、一部の機能やライブラリに差異があるが、バージョン2018や2020でも読み替えることで概ね対応している。また、Windows版とMac版で、作業画面やツールがほぼ同じであるため、Mac利用者にも安心して使用いただける。
本書の効果的な使い方
本書は、2階建て住戸(HAGYhouse)を課題作品とし、ファイルの保存(step1)、書類設定(step2)、レイヤの設定(step3)などの初期設定から、基準線の作成、柱や壁の作成、建具の挿入など、順を追って進み、最終的に内観パース(step28)まで作成し、1つの建物を最後まで一通り完成させることで、建築図面の知識を確認しながら、Vectorworksの操作方法を確実に学んでもらえるよう、構成されている。読者の皆さんには、可能な限りページを飛ばさず、前から順に読み進めていただくことをお願いしたい。なお、「HAGYhouse」のマークがない項は、
必ずしも課題ファイルを使って練習する必要はなく、新規ファイルを用いて練習して良い項である。
謝辞
本書の執筆にあたり、多くのご支援および監修をしてくださったA&A株式会社の福原弘之様、いつも温かく見守り、編集マネジメントをしてくださった学芸出版社の岩崎健一郎様、課題作品の監修をしてくださった植村康弘先生、また学生時代の作品を提供してくれた帝塚山大学卒業生の小島薫さん(作品名:NAMIKIMICHI)、出原礼勝さん(作品名:CLOVIS AYAMEIKE)に、深く感謝を申し上げます。
①外観動画
[📝『最短で学ぶVectorworks 建築製図とプレゼンテーション』関連情報①]
本書で扱う課題作品「HAGY house」の外観動画です📹🏠 pic.twitter.com/652TZBvk4a— 学芸出版社 (@gakugei_today) September 28, 2020
②内観動画
[📝『最短で学ぶVectorworks 建築製図とプレゼンテーション』関連情報②]
本書で扱う課題作品「HAGY house」の内観ウォークスルー動画です📹🏠 pic.twitter.com/BC2aUx5NR2— 学芸出版社 (@gakugei_today) September 28, 2020
③3D-PDF
課題作品の詳細をインタラクティブに確認できます。
本書は、教科書としてご採用くださった方に、著作権者様のご了解のもと、以下のデータを特典としてご提供いたしております。
本書課題図面の2次元データと3次元用各種設定済みデータ(hagyhouse_step6.vwx)
*本データを用いると48ページから始めることができます
お問い合わせはこちらをご覧ください。