耐震シェルターがわかる本

前田邦江 著/耐震シェルター普及会 企画

内容紹介

大規模地震での死因の8割は「住宅の倒壊による圧死」。住宅全体の耐震改修は「予算がない」「引越しが大変」といった理由で難しい場合でも、コストを抑え寝室など主要な一室だけに施工できる「耐震シェルター」の10の工法を、多数の写真とイラストでわかりやすく紹介。「もしも」の時に命を守る究極の耐震技術がわかる一冊。

体 裁 A5・168頁・定価 本体2200円+税
ISBN 978-4-7615-2652-8
発行日 2017/08/31
装 丁 KOTO DESIGN Inc. 山本剛史


目次著者紹介まえがき
発刊に寄せて
はじめに

第1章 木造住宅耐震改修の現状

1-1 阪神淡路大震災以降の取り組み

コラム屋根は訴えている

1-2 耐震基準(木造住宅関連)改定の歴史

1-3 古い木造住宅の耐震工事で見えてきた問題点

1-4 なぜ進まない木造住宅の耐震工事

1-5 家の中に命を守る耐震シェルターをつくる

第2章 吸震工法「壁柱」との出会い

2-1 耐震改修費用のハードル

2-2 一室耐震シェルター「壁柱」とは

コラム鳥取県西部地震と伝統的木造建築の吸震性

2-3 築90 年の長屋を耐震改修

2-4 建築士の関わり方

2-5 住み手の評価と次へのステップ

コラム人災について
コラム建築士の福祉的活動とは

第3章 耐震シェルターの事例

3-1 変形性能の高い吸震工法「壁柱」

一般社団法人大阪府木材連合会・京都大学防災研究所
コラム「壁柱」の汎用性

3-2 地産材と合板パネルの組み合わせ構造

全徳島建設労働組合(フレッセ)

3-3 県産材を活用した室内用耐震シェルター

奈良県建築労働協同組合

3-4 鉄骨ラーメン構造の部屋づくり

株式会社田村工務店

3-5 木製耐震組み立て式ユニットシェルター「生輝蔵」

MI タウン企画部岩城建築設計事務所
コラム「生輝蔵」見学者の感想

3-6 室内設置型耐震シェルター「剛建」

有限会社宮田鉄工

3-7 リブフレーム工法j. Pod

j.Pod &耐震工法協会
コラム「昭和の町」の長屋シェルター

3-8 木製耐震シェルター

株式会社一条工務店
コラム木製耐震シェルター完成見学会

3-9 つみっくベッドシェルター

NPO 法人つみっ庫くらぶ

3-10 安心防災ベッド枠

フジワラ産業株式会社

おわりに

前田邦江(まえだ くにえ)

1937 年生まれ。1958 年京都学芸大学(現京都教育大学)二部美術科コース修了。1969 年近畿大学理工学部建築学科卒業。一級建築士、大阪府建築士会会員。株式会社三伸建築事務所取締役。1975 年から30 年以上にわたりユーザー向けの「住まいの実技講座」を主宰。住宅建築関
連記事の新聞・雑誌への執筆多数、「婦人百科」等テレビ出演多数。
著書:『手づくり家づくり 住まいづくりに取り組む人々』(相模書房)、『増改築実務マニュアル』(学芸出版社)、『女性建築士が提案するシニアライフ』(共著、創元社)、『手づくり住まいづくり 住まいの実技実践講座』(創元社)、『高齢社会にむけて こだわりのマ
イホームプラン集』(共著、久美出版)、『家を知り、人を知って、塞翁が馬』(共著、角川学芸出版)、『生きる家に、人が活きる』(共著、みらいパブリッシング)

耐震シェルター普及会

多様な耐震シェルター工法の普及啓発を目的とする。事務局は一般社団法人大阪府木材連合会(会長:中村暢秀)。

発刊に寄せて

耐震シェルター「壁柱」は、大阪府木材連合会と京都大学防災研究所が、間伐材を活用して吸震性の高い耐震壁による耐震改修工法として開発しました。

地震で家は損傷を受けても「人の命は助かる」ことを主眼にし、40cm変形しても元に戻る優れた変形性能を有し、しなやかに変形しながら地震の揺れを吸収して家全体の重さを支えて倒壊を防ぐ新工法です。
平成20 年以来、過酷な実験を繰り返し、確かな性能を実証してきました。一部屋補強でも補強前の4 倍以上の強度を発揮し震度7 に耐えることが実証されました。

大阪府木材連合会会員や工務店において「壁柱」を活用した耐震補強工事をかなり実施してきましたが、まだ一般には広く周知されていないのが実情です。今後この工法の普及に向けてさらなる活動が必要であります。

そうした中、一級建築士の前田邦江氏が、築90 年を経た長屋住宅に「壁柱」による耐震改修工事を行いました。
この本はこの体験記録と「壁柱」を含めて10 種類の耐震シェルターの特性を取材してまとめた内容で、まだあまり知られていない耐震シェルターへの入門書となってくれるものです。

筆者は耐震シェルターを耐震補強工事に使用したことで、工法の理念と合理性において深い共感を抱き、一層の探求心に駆られこの工法をまだよく知らない人達にむけて、工法の趣旨を分かりやすく伝えたいと執筆に至ったとのことです。

災害に対して、命が助かる方法を学んでほしいという筆者の率直な願いに貫かれた実用書であり、本書が広く耐震補強への意識を高める役目を果たしてくれることを期待します。

一般社団法人大阪府木材連合会会長 中村暢秀

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メディア掲載情報
2019年8月16日

『伝統的構法のための木造耐震設計法』が月刊「建築技術」で紹介されました

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