改訂版 初めての建築一般構造

『改訂版 初めての建築一般構造』〈建築のテキスト〉編集委員会 編

内容紹介

実績ある初学者向け定番教科書を最新規準にそって改訂した。建築の構造を学ぶうえで、知っておかなければならない基礎的な知識を、木構造、鉄筋コンクリート構造、鉄骨構造を中心に、多くの図写真表を用いて詳しく解説した。各テーマの解説を1頁ごとにまとめたレイアウトで、親しみやすくわかりやすい記述に十分配慮した。

体 裁 B5・180頁・定価 本体2800円+税
ISBN 978-4-7615-2585-9
発行日 2014/12/15
装 丁 KOTO DESIGN Inc. 山本剛史

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目次著者紹介まえがき正誤情報

1章 建築構造の概要

1・1 建築構法の変遷
1・2 建築構造の分類
1 構法による分類
2 構造形式による分類
3 構造材料による分類
1・3 建築上の留意点

2章 木構造

2・1 木構造の特徴
2・2 構造形式
2・3 木 材
1 木材の特徴
2 製材の規格
3 木質材料
2・4 軸組構法
1 軸組構法の構成
2 木材の接合
3 根切り・地業・基礎
4 軸 組
5 小屋組
6 床 組
7 階 段
2・5 枠組壁構法
1 枠組壁構法の構成
2 木材の規格
3 接合金物・接合
2・6 構造用大断面集成材を用いた構造
1 構造用大断面集成材を用いた構造の特徴
2 構造用材料
3 架構方式
4 接合部

3章 鉄筋コンクリート構造

3・1 鉄筋コンクリート構造の原理と特徴
3・2 構造形式
3・3 鉄筋とコンクリート
1 鉄 筋
2 セメント・コンクリート
3・4 配筋の基本
3・5 基 礎
1 地 盤
2 基礎の形式
3・6 主 体
1 構造計画
2 柱
3 梁
4 床スラブ
5 階 段
6 壁

4章 鉄骨構造

4・1 鉄骨構造の特徴
4・2 構造形式
4・3 鋼 材
1 鋼材の種類
2 鋼材の性質
3 構造用鋼材の強度
4・4 接 合
1 接合方法
2 高力ボルト接合
3 ボルト接合
4 溶接接合
4・5 骨 組
1 構造計画
2 骨組の部材
3 梁
4 柱
5 筋かい
6 柱脚・基礎
7 床 組
8 階 段
9 耐火被覆
4・6 その他の鉄骨構造
1 軽鋼構造
2 鋼管構造

5章 その他の構造

5・1 鉄骨鉄筋コンクリート構造
1 鉄骨鉄筋コンクリート構造の特徴と構造形式
2 構造用材料
3 主 体
5・2 補強コンクリートブロック構造
1 補強コンクリートブロック構造の特徴と構造形式
2 構造用材料
3 耐力壁
4 基礎・がりょう
5 配 筋
5・3 プレストレストコンクリート構造
1 プレストレストコンクリート構造の特徴と構造形式
2 構造用材料
3 プレストレッシングの形式
4 プレストレストコンクリート製品
5 プレストレストコンクリート構造の工法

6章 仕上げ

6・1 防 水
1 防水の方法と適用範囲
2 各種防水
6・2 外部仕上げ
1 屋 根
2 軒天井・ひさし
3 と い
4 外 壁
6・3 内部仕上げ
1 床仕上げ
2 内 壁
3 天 井
4 床の間まわり
5 収納空間
6 縁 側
7 鉄骨構造・鉄筋コンクリート構造の階段まわりの仕上げ
6・4 開口部
1 開口部の構成と開閉方式
2 建 具
3 外部開口部
4 内部開口部

索 引
西日本工高建築連盟出版委員会

西日本工高建築連盟は、工業高校建築科の生徒が自主的に学習を行い、建築に関する基礎知識の修得のための手引き書となるように建築のテキスト編集委員会を編成し、「建築環境」、「建築一般構造」、「建築構造設計」、「建築積算」、「建築製図」の5巻を発刊することになった。

内容は、工業高校建築科の生徒はもとより、専門学校、短大、大学の建築関係の学生および若い実務家に至るまでの幅広い読者層を考慮したものとなっている。

「建築環境」は、建築物をとりまく自然環境と都市環境に関する基本的な要素と、その中で快適な室内環境をつくりだすために必要な方法をわかりやすく解説している。

「建築一般構造」は、木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造を中心に、建築物の骨組みや仕上げの構成を、多くの図を用いてわかりやすく解説している。

「建築構造設計」は、安全な建築物を設計するための基本的な考え方を対話形式で解説するとともに、鉄筋コンクリート造と鉄骨造の小規模なオフィスビルの構造計算書を例示して、構造計算の具体的な手順を詳細に解説している。

「建築積算」は、建築数量積算基準にもとづく土工、躯体、仕上げの数量を、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造の設計例を用いてわかりやすく解説している。

「建築製図」は、木造と鉄筋コンクリート造の各種図面の作図順序を色分けをして示し、はじめて建築図面を描く場合の基本事項をわかりやすく解説している。

最後に、本シリーズは、日頃建築教育にたずさわる本連盟の会員が知恵を出し合い、多くの図版を用いて初学者の皆さんが楽しく学べるように工夫し、編集したものである。皆さんが多少の努力をおしまず根気よく学べば、建築に関する基礎的知識が必ず修得できるものと確信している。

発刊にあたり、貴重な資料の提供と適切な助言を賜った関係各位に深い謝意を表するとともに、出版を引き受け積極的な援助をいただいた㈱学芸出版社社長をはじめ、編集部の諸氏に厚くお礼申し上げます。

改訂版へのまえがき

本シリーズも発行から15年を超え、法規、規格等の変更や工法、材料の変化など種々の状況変化に対応する必要がでてきた。従来から増刷等に応じて小規模な改訂は加えてきたが、今回、改めて大きな見直しを行い、ここに改訂版を発行することとした。

建築のテキスト編集委員会

本書に以下の誤りがございました。読者の皆様にお詫び申し上げますとともに、以下に訂正いたします。(最終更新:2023.12.6)

(第1版 第1~3刷)
・p.29、表2.16
中段一番右の図の名称:
(誤)いかす継ぎ
(正)いすか継ぎ

(第1版 第1~5刷)
・p.73、図3.15
(b)の図最上部の右側「L/4」の表記について:
(誤)L / 4 ⇒ (正)L0 / 4 (0は添え字)

・p.74、表3.15
SD345、SD390、SD490の欄のいずれも右列について:
(誤)La ⇒ (正)Lb

・p.76、表3.18
表1行目:(誤)供用計画期間 ⇒ (正)計画供用期間
表2行目最右列:(誤)長短期 ⇒ (正)超長期
「非構造部材」の下段、および注1、注2の文中において:
(誤)計画供用計画期間 ⇒ (正)計画供用期間

(第1版 第4~5刷)
・p.29、表2.16
上段一番左の「腰掛け継ぎ(段継ぎ)」の図