図説 やさしい建築一般構造
内容紹介
材料、骨組み、構造形式、各部の名称としくみなど、建築物の構造の基本を初学者にも容易に理解できるよう工夫されたテキスト。木構造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の3つを中心に、その他の構造、基礎、下地と仕上げの各分野を、イラストを多用してイメージをつかみ理解を深めるように構成した。建築士受験レベルにも対応。
体 裁 B5変・192頁・定価 本体2800円+税
ISBN 978-4-7615-2477-7
発行日 2009/12/10
装 丁 KOTO DESIGN Inc.
はじめに
1章 建物にはたらく力と構造計画
1 建物にはたらく力
1 長期荷重と短期荷重
2 応力と許容応力
2 地震に対する対策
1 地震の歴史と法律の制定
2 耐震的な建物にするための設計上の注意事項
3 地震に効果的なその他の構造
4 耐震補強が必要な建物の診断
3 建物全体の構造計画
1 建築構造の分類
2 構造計画
2章 木構造
1 木材
木材の特徴
1 木材の組織
2 木材の性質
3 木材の比重と強度
木質材料
2 木構造の基礎知識
木構造の特徴
1 構造計画の注意事項
構造形式
3 在来工法
基礎・地業
1 地業
2 基礎
軸組
1 土台
2 柱
3 横架材(梁・胴差し・軒桁など)
4 筋かい
5 壁
6 各接合部の納まり例
柱頭・柱脚金物の設置基準
耐力壁(壁量計算)
1 耐力壁の壁量計算
2 耐力壁の配置
小屋組
1 小屋組の種類と特徴
2 和小屋組
3 洋小屋組
床組
1 1階床組
2 2階床組
階段
接合部
1 木材相互の接合方法
2 金物を用いる接合方法
3 釘・ボルト接合
4 接合共通事項(異種の接合方法の混用)
4 枠組壁工法
1 材料と使用箇所
2 各部の構造
3章 鉄骨造
1 鋼材
鋼材の特徴
1 鋼材の分類
2 鋼材の性質
3 応力度とひずみ度
4 構造用鋼材の強度
鋼材の形状
2 鉄骨造の基礎知識
鉄骨造の特徴
構造形式
1 ラーメン構造
2 トラス構造
3 その他の構造
3 鉄骨構造
接合
1 リベット・ボルト・高力ボルト接合
2 溶接接合
3 接合共通事項(異種の接合方法の混用)
部材の設計
1 圧縮力を受ける部材
2 引張力を受ける部材
3 局部座屈
各部の構造
1 梁
2 柱
3 柱と梁の仕口
4 筋かい(ブレース)
5 柱脚
床板
階段
耐火被覆
4章 鉄筋コンクリート造
1 コンクリートと鉄筋
コンクリートの特徴
1 コンクリートの材料
2 コンクリートの強度
3 硬化前の性質
4 硬化後の性質
鉄筋の特徴
2 鉄筋コンクリート造の基礎知識
鉄筋コンクリート造の特徴
1 構造計画の注意事項
鉄筋コンクリート造の原理
1 材料の特徴
2 鉄筋コンクリート造のしくみ
3 破壊形状
構造形式
3 鉄筋コンクリート構造
鉄筋の配筋計画
1 フック
2 鉄筋の定着長さ
3 鉄筋の重ね継手
4 かぶり厚さ
5 鉄筋(主筋)のあき
各部の構造
1 梁
2 柱
3 スラブ
4 耐力壁
階段
4 壁式鉄筋コンクリート造
壁式鉄筋コンクリート造
1 特徴
2 規模と材料
3 各部の構造
壁式プレキャスト鉄筋コンクリート造
5章 その他の構造
1 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
1 特徴
2 各部の構造
2 補強コンクリートブロック造
1 特徴
2 構造用材料
3 各部の構造
4 塀の構造
3 プレストレストコンクリート造
1 特徴
2 PC鋼材の種類
3 テンション方式の種類
4 プレキャスト製品
6章 基礎
1 基礎
1 直接基礎
2 杭基礎
2 地盤
7章 下地と仕上げ
1 防水
1 防水の種類
2 防水の納まり
2 各部の下地と仕上げ
屋根
1 屋根の形状
2 屋根の各部の名称
3 軒廻り(屋根下地)の構造(木造)
4 屋根仕上げの種類3
5 樋
壁
1 非耐力壁の種類
2 壁の下地と仕上げ
床
1 床の下地と仕上げ
2 幅木
天井
1 天井の下地と仕上げ
2 回り縁
3 開口部
1 外部開口部
2 内部開口部
3 建具関連金物
4 階段
1 階段まわりの仕上げ
5 和室
1 各部の名称
2 各部の納まり
索引
建物の構造を勉強するにあたり、基本的な構造のしくみを把握することは、とても重要なことだと思います。地震国である日本では、地震に耐えることができる構造が基本となり、建物全体やそれぞれの部材、部材の接合部分などの安全性が求められます。
また、地震などによる大規模な災害が起こると、構造の基準の改正が行われたり、企業などによって新しい工法や納まりが開発されるなど、その時代に対応した知識が求められます。
その中で本書では、基本的な知識に重点を置き、イラストをできるだけ多く取り入れることで理解が進み、そして発展への足がかりになるようにと考えました。
また、近年の建築士試験の傾向として、建物の安全性に対する問題が増えています。そこで、本書では、建物全体や部材にはたらく力に対する説明などをできるだけ取り入れました。
建築に関連する仕事を始められる方や建築士試験を受験される方にとって、本書が、理解の手助けになれば幸いです。
著者を代表して 今村仁美
2020.10.16
第3版第5刷 p.121の内容に誤りがありました。詳細はPDFをご参照下さい。お詫びして訂正いたします。申し訳ございませんでした。
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2019.10.8
第3版第5刷 p.119、120、122の内容に誤りがありました。詳細はPDFをご参照下さい。お詫びして訂正いたします。申し訳ございませんでした。
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