第二版〈二級建築士受験〉5日でわかる法規計算

武藏靖毅 著

内容紹介

試験ではほぼ毎年出題される法規分野の計算問題を、5章6単元でまとめた受験対策本。過去問題の難易度にあわせて、ポイントアップ→演習問題→レベルアップという流れで、スムーズに理解できるよう工夫。苦手で食わず嫌い、分厚い参考書は敬遠したい、そんな受験生でも合格圏へ進むための1冊。最新問題を追加した全面改訂版。

体 裁 A5・144頁・定価 本体1900円+税
ISBN 978-4-7615-1347-4
発行日 2015/03/15
装 丁 KOTO DESIGN Inc. 山本剛史


目次著者紹介まえがき

1日目 面積と高さ
2日目 採光
3日目 容積率
4日目 建ぺい率
4日目 高さ制限Ⅰ
5日目 高さ制限Ⅱ

武藏 靖毅(むさし やすき)

1991年 宇都宮大学工学部大学院修了(建築学専攻)
1993年 宇都宮大学工学部助手
1997年 宇都宮デザイン電子専門学校講師
現在  (有)計画設計一級建築士事務所代表
宇都宮メディア・アーツ専門学校非常勤講師
一級建築士

(1)試験データ

二級建築士の学科試験は、計画、法規、構造、施工の4科目について、合計60点が合格ラインです。各科目25点満点中、平均15点でOKですが、足切13点があるため、不得意科目をつくると合格が難しくなります。

平成25年は、法規と施工の難易度が非常に高く、現行制度になって初めて合格点を58点に下げたにも関わらず、合格率は30%を割り込みました。26年はその反動で合格率は回復しましたが、近年、一千人単位で合格者数が変化しています。確実な合格に向けた「あと1点」をどうするか。難化する法規にあって、20点以上を得点できる実力が求められています。

(2)法規計算の出題傾向

法規の25問中、過去最大は7問、近年は3問に減少していますが、内容は難しくなっています。出題分野とその頻度は以下の通りです。

・第3問:面積と高さ

令2条1項の問題です。基本問題ですが、最近は出題がありません。

・第5問:天井高さ/換気

一般構造の問題です。室の全容積から求める天井高さは初出題です。

・第6問:採光

令20条の問題です。川に面する採光面積の算定は初出題です。

・第8問:軸組長さ

令46条4項の問題です。新しい分野として数年おきに出題されます。

・第17問:建ぺい率

法53条の問題です。防火地域の耐火建築物による割増は初出題です。

・第18問:容積率

法52条の問題です。3つの出題形式が数年おきに繰り返します。

・第20問:高さ制限

法56条の問題ですが、新しい出題が絶えない奥の深い分野です。

(3)本書の構成

本書は、ほぼ例年通り出題される計算問題を5章6単元にまとめた受験対策本です。実際に出題された過去問の難易度に合わせながら、問題を解くために必要な知識を基礎から応用まで扱っています。

・1日目:面積と高さ ①面積と高さの算定

例年、かたちを変えながら出題される令2条1項の問題をまとめました。条文読み取りから算定へと進む、法規計算の基礎的な分野です。章末に補講として、令2章一般構造の問題をつけています。

・2日目:採光 ②採光面積等の算定

採光計算は、条文から公式を導き、4つの出題パターンに合わせて使い分ける技術が求められます。章末に法改正で出題され始めた軸組計算の問題をつけています。

・3日目:容積率 ③延べ面積の算定

毎年出題される容積率の問題をまとめました。慣れると計算自体は複雑に感じませんが、3つの出題形式に対応した条文読み取りと公式への理解が大切です。

・4日目:建ぺい率 ④建築面積の算定/高さ制限Ⅰ ⑤道路高さ制限

相互に関連はしませんが、計算がやさしいため出題数が少なかった建ぺい率と、高さ制限の基本となる道路高さ制限の問題をまとめました。次章につながる重要な単元です。

・5日目:高さ制限Ⅱ ⑥高さの最高限度

最終日は高さ制限の複合問題を整理しました。これらの問題は、用途地域や接道条件で変わる高さ制限の組み合せの中から、一番低いものを高さの最高限度として答える形式であり、条文の読み取り、公式の使い分け、様々な緩和規定への理解が欠かせません。

(4)学習方法

  • ポイントアップ=各単元を1~4に分け、要点をまとめています。問題を解く基礎知識として必ず覚えてください。
  • 〈例 題〉=基礎知識を実際に使う基本問題であり、過去問の中でもやさしい問題を選んでいます。例題は、その解き方自体がポイントなので、必ずマスターしてください。
  • =基本問題から応用へ橋渡しをします。数行しかない答えでも、その何倍もの裏付けが必要なことを解説から理解してください。
  • =ポイントアップに対応する過去問を、難易度順に3~6問(単元①は10問)並べています。類似問題の多さは出題頻度に対応します。解説も参考に実践的な応用力を養いましょう。
  • レベルアップ=最低限必要な条文とその解説をまとめています。条文は、問題を解くために必要なアンダーラインを入れつつ、必要のない部分を積極的に省略しています。読み取りの参考にしてください。法令集を引かなくても、ここを見れば答えを出せるでしょう。
  • =出題頻度の低い問題を2回に分けてまとめました。「5日でわかる」ことにこだわるなら、読み飛ばしても結構です。

(5)学習目標

最大7問中、5問以上が正解できるように!

高得点の目安は8割です。法規計算でも8割を目標に。

単元ごとのマスターを心掛けよう!

「なんとなくわかる」から「これとこれは大丈夫」へ。高さと面積、一般構造、容積率、建ぺい率を押さえ、採光と高さ制限に展開しよう。

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