理工系学生のためのキャリアデザイン

キャリア教育研究会 著

内容紹介

技術者としての進路を模索し、これからどんな学びをしていけば良いのかを学生自身が考えるよう工夫したテキスト。自らのアピールポイントを知るためのノウハウや、グローバル化する企業が求める知識や能力にはどんなものがあるかなど、理工系特有の状況に着目して構成。企業で活躍し今キャリア教育にあたる講師陣により執筆。

体 裁 A5・184頁・定価 本体1600円+税
ISBN 978-4-7615-1324-5
発行日 2013/04/10
装 丁 KOTO DESIGN Inc. 山本剛史

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目次著者紹介まえがき採用特典

第1章 キャリアデザインと大学での学び

1 キャリアデザインとは
2 大学で自ら考え、自ら学ぶ力を向上する

第2章 自分のアピールポイントを知る

1 自分を知ることの基礎
2 自己分析作業で自分を知る
3 他者からのフィードバックを受け、自分を知る
4 検査データで自分を知る

第3章 社会の現状と職業社会を知る

1 社会を知る
2 科学技術と社会
3 グローバル化と技術者の働く場の変化
4 職業社会の求める要件
5 社会人基礎力

第4章 コミュニケーション力

1 コミュニケーション
2 「きく」
3 話す
4 書く
5 企業活動におけるコミュニケーション

第5章 技術者として進路を考えよう

1 進路を考えよう
2 企業の求める人材を知る
3 就職先を考えよう
4 先輩からメッセージ

キャリア教育研究会メンバー紹介

上島 安正(うえしま やすまさ)

1972年 大阪大学工学部応用物理学科卒業
1978年 大阪大学大学院工学研究科応用物理学専攻数理工学コース修了
1980年 カリフォルニア大学バークレイ校大学院IEOR専攻修了
松下電器産業㈱(現パナソニック㈱)入社、半導体R&Dセンター
システムLSI設計検証自動化システム開発などに従事
現在 大阪工業大学工学部客員教授

渋谷 武志(しぶたに たけし)

1966年 岐阜大学工学部土木工学科卒業
1966年 飛島建設株式会社入社
土木工事の施工及び土木技術を担当
現在 大阪工業大学工学部客員教授
技術士(建設部門)

清水 泰洋(しみず やすひろ)

1970年 大阪大学工学部精密工学科卒業
1972年 大阪大学大学院工学研究科修士課程修了
1972年 ㈱神戸製鋼所 構造研究所
2005年 ㈱コベルコ科研 常務取締役
2007年 ㈱科研テック 代表取締役社長
現在 大阪工業大学工学部客員教授
工学博士

竹内 信亮(たけうち のぶすけ)

1967年 京都大学工学部工業化学科卒業
1969年 京都大学大学院工学研究科修士課程修了
1969年 ㈱クラレ入社
2001年 ㈱クラレ取締役
現在大阪工業大学工学部客員教授

中村 豊(なかむら ゆたか)

1974年 関西大学工学部化学工学科卒業
松下精工㈱(現パナソニックエコシステムズ社)入社 本社環境研究所
パナソニック環境エンジニアリング㈱環境事業創設から設計/施工/経営担当
2000年 取締役営業統括部長
2006年 取締役海外担当、技術開発担当
現在 大阪工業大学工学部客員教授

北條 勝彦(ほうじょう かつひこ)

1965年 大阪工業大学工学部機械工学科卒業
1967年 神戸大学大学院工学研究科修士課程修了
1970年 慶應義塾大学大学院工学研究科博士課程修了
2006年3月まで大阪工業大学機械工学科教授
現在 大阪工業大学名誉教授

前川 忠嗣(まえかわ ただし)

1973年 大阪工業大学建築学科卒業
鹿島建設㈱入社 建築設計部所属
現 在 大阪工業大学工学部客員教授

村岡 隆(むらおか たかし)

1970年 名古屋工業大学電気工学科卒業
1972年 名古屋工業大学大学院工学研究科修士課程修了
1972年 日新電機㈱入社
高電圧技術・電力機器の研究・開発・設計を担当
事業部・中国合併会社運営に従事
2011年 退職
現 在 大阪工業大学工学部・神戸大学連携創造本部客員教授
名古屋大学博士(工学)、エネルギー管理士など

山本 正明(やまもと まさあき)

1970年 京都市立芸術大学美術学部デザイン科卒業
松下電器産業㈱(現パナソニック㈱)入社
商品デザイン、社会システムデザインを担当
現在 大阪工業大学工学部客員教授

大学におけるキャリア教育において、学生が卒業または修了して社会に出てキャリアを形成していくうえで、学生時代に計画的に準備しておく必要性に気づき自主的な実践につなぐ仕掛けが大切であると考えられます。キャリア教育に関する書籍としては、文系の学生を対象としたものが多く、理工系学生を対象としたものは比較的少ないのが実情です。そのなかで、日本の理工系学生の就職の実態を意識したものや、卒業後、技術者として社会で必要とされる要件などを含む、理工系学生特有の状況に着目したものが必要であると考えます。そこで、本書では、大学生としての日々の心構えのほかに、技術を学ぶ学生として社会に出るまでに大学生活で身につけなければならないこと等を、学生自身に考えてもらう機会を提供するように工夫しています。キャリア教育を通して、自分の目標を設定し、それに近づくような充実した学生生活を送ることを期待しています。

大阪工業大学では、文部科学省の就業力育成プログラムに対応して、キャリアデザイン教室を組織し、工学部の学生を対象としたキャリア教育を実施してきました。キャリアデザイン教室の教員は、理工系の学部学科の出身者で、長年企業で活躍してきた人々で構成しています。特に、工学部の学生の就職先は学科が違えば業界、職種が違うので、多岐にわたる分野をカバーできるような構成です。本書は、講義の教材プリントに検討を重ねてきた内容を主体とし、学生自身がキャリアデザインを考えるために必要な情報や基本項目を提供しています。実際の講義のときには、担当者で学科の学生の進路を想定したようなテーマを与え議論しています。読者には、本書の基本項目の情報をヒントとして、さらに自身で調べ、考えることが重要となります。

最後に、本書を刊行するに当たり、さまざまな角度から貴重なご意見をいただきました独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構の奥 博史氏に、紙面を借りてお礼を申し上げます。

大阪工業大学名誉教授 北條 勝彦

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