都市・農村の新しい土地利用戦

目次

はじめに

1 川づくりをまちづくりに
1 治水・利水から環境と住民参加へ
2 ノボセモンたちによるパートナーシップ
3 行政のパートナーシップ
4 流域をめぐる人と人、地域と地域のパートナーシップ

2 近自然・児ノ口公園  川があって、3点セットのない緑の都市公園
1 ホタルがいる、ザリガニ釣り大会もある、田植えもある、モチつきもある、御輿もある
2 計画は「一杯呑んで、二杯呑んで、何回も手直しして、呑んどるうちに、これでいいや」と決まった
3 「子どもは自然破壊の達人ですから」
4 地場産業と地場の遊び場の支え合いというまちづくりのカタチ

3 一の坂川  街の真ん中でホタルを見られる川
1 住民と行政が真剣に協議を重ねた末に「ホタル護岸」が生まれた
2 地元との協議が重ねられた背景には、地域の人の川に対する愛着があった
3 ホタルの飼育が地域で受け継がれている
4 川づくりが地域づくりへとつながっている

4 博多川灯明ウォッチング  まちへの思いが川面をステージに変えた
1 灯明ウォッチングは地域のノボセモンたちの手づくり
2 景観だけきれいにしても人はこない
3 オープンカフェ
4 川は素晴らしいパブリックスペース

5 樋井川  洗剤事件が呼び覚ました、まちづくり的川づくりの行方
1 樋井川と洗剤事件
2 校区で取り組んだ「鯉の里づくり」
3 シンポジウムで樋井川の課題が見えてきた
4 樋井川洗剤事件が呼び覚ましたもの
5 このような川はいたるところにある
6 みんなで川を勉強しよう

6 ナワテ通りと女鳥羽川  「まちづくり」にあって「川づくり」になかったもの
1 魅力的だけど何か気になるナワテ通り
2 ナワテ通りは松本を代表する繁華街
3 そして三度目の再生
4 「なんかあわててやっちまったなあ」
5 工事の見直しは住民参加で
6 語り部のいる川づくり 

7 じげの川づくり  「全住民参加」で川づくりを地域づくりに
1 杉の木村とじげの川づくり
2 サロン方式
3 お墓に、桜の木の下を送られながら入りたい
4 もっと遊び心を

8 城原川  女性技術者の細やかな心配りが地域の原風景を再生させた
1 地域住民と共通の視点を創る
2 3カ月の工期で生態系を守りながら原風景を再現
3 新しいかたちの技術屋像

9 精進河畔公園  行政の境界を越えて川と公園を一体化
1 女性を主役に
2 行政の垣根を越えた計画づくり
3 質の高いデザイン

10 茂漁川  市が前に出て復活させたモイチャン
1 鮭が産卵していた小川
2 恵庭市が立ち上がった背景
3 「地主は恵庭市なんだ」
4 恵庭市ならではのコーディネート
5 当然のこと

11 撥川  川づくりがきっかけになって、人が育ちまちが育つ
1 地域部会、わかもの部会、そして行政部会
2 市民が育ち、行政も育ち、そしてコンサルタントも育った

12 梅田川  住民参加の先進地は「つくる」から「管理する」へ
1 梅田川は恵まれた川
2 梅田川の川づくりワークショップ
3 子どものワークショップもひと工夫
4 何が何でもワークショップではない
5 「つくる」から「管理する」へ

13 筑後川流域連携倶楽部  結果はついてくるもの。無理はしません
1 四つの県にまたがり80を越える市町村
2 平成10年に誕生
3 一のつぎは二、そのつぎは三、いきなり十はない

14 川づくりをまちづくりに引き上げるヒント
1 河川管理者である国や県の職員:求められる意識変革
2 市町村の職員:まちづくりは市町村の仕事
3 専門家:行政ばかりではなく市民を向いた仕事を
4 住民:地域の人すべてが住民
5 まちづくり的川づくりのフレーム
6 ゆっくり、そしてじっくりと

15 川づくりをまちづくりにするために  研究会メンバーによる座談会
1 川と人、本来の関わり方
2 川に関わって得をする
3 住民って何だろう

おわりに