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新・町並み時代


まちづくりへの提案



目 次



 まえがき 

第1章 町並みまちづくりの時代──────────

新世紀に踏み出す町並み 陣内秀信

●つなげる―都市の歴史と景観

近代建築の保存と活用―都市計画制度の改革へ 北沢 猛
    はじめに/取り壊しの原因から/都市計画の課題
    議論が新しい展開を生む/保存活用のための検討会
    保存方法と空間的な評価/保存活動の展開

登録文化財と町並みネットワーク―建物所有者をつなぐ試み 三船康道・蓑田ひろ子
    登録文化財の現状/登録文化財の可能性
    文京の歴史・文化研究会の試み/所有者の会のあゆみ
    ネットワークによせる期待

スカイライン問題と都市緑地の存在理由―眺望の発見と育成のために 赤坂 
    失われた眺望/環境共生の時代の文化財庭園とスカイラインの保全の問題
    先進事例に見る可能性/眺望の奪還を目指して

●ひろげる―町並みを活かす制度と意志

伝建地区制度の可能性―四半世紀の成果と課題 苅谷勇雅
    歴史を活かしたまちづくり/伝建地区制度の特色
    伝建地区制度の課題/伝建地区制度の可能性/結び

歴史的建造物が少数でも魅力ある町―出発点に立つ町並みづくりの現場から 三浦卓也
    旧蒲原宿の町並みからの報告/今、まちづくりを始めた町々から
    報告一 山形県大石田町/報告二 神奈川県横須賀市
    「負の遺産」を活かす/報告三 東京都港区芝浦地区
    まちづくりに共通の視点として

町づくり会社による町並み・商店街活性化作戦 福川裕一
    はじめに/川越の町づくり会社
    長浜・株式会社黒壁/街づくり会社制度とTMO

住民が進めるまちづくりと町並み保存憲章 益田兼房・上野邦一
    町並み保存の歴史での憲章の役割/憲章等の種類と機能
    町並み保存の国際憲章/保存の初心と保存運動の継承発展
    全国町並みゼミ「憲章ワークショップ」/町並み保存憲章の叩き台づくり

●あいする―暮らしのなかの町並み

民家・町並みの保存と再生―その目的・継承・生活・技術・創造 生活文化同人
    保存を越えた普遍的な論理
    目的・継承・生活・技術・創造
    二一世紀に向けて

つくる育てる・時と思いの見える町―谷中学校と住民・行政の新たな連携 椎原晶子
    形の保存から暮らしの継承・創造へ/「暮らしのまち」保全に大切なこと
    谷中のまちづくりと「谷中学校」/ハードとソフトの両面から
    自主性を開く環境学習と交流/アートが解きほぐす町への視点
    継続的環境改善のプログラム/客観化して守る地域性
    民・官・専門家の古くて新しい協働

東京の新発見―生活が形づくる「町の風情」を探す 荒居康明
    見えない町―東京をみつめる/江戸の成立―地形を利用した町づくり
    江戸から東京へ―意図的な町割りと移民の町/直轄領地―江戸朱引線
    向島と千住―江戸に含まれずに残った江戸
    向島と千住における町の変化―路地の形成
    向島と千住―路地と生活と町の風情/「町並み」発見―暮らし続く「場」の発見
    「町並み」を新発見するということ/保存されない「町並み」要素

●みつける―参加と協働とその手法

三世代参加の町並み発見―まちづくりと生涯学習をつなぐもの 荻原礼子
    まちづくりは発見から/町並みを見る目を変える
    市民参加のプログラムの例/小諸市・水と緑の探検隊
    学校教育との連携/愛知県西尾小学校の取組み
    グラスゴーの環境学習とまちおこし/生涯学習と連携した町並みづくり

市民参加と町並みワークショップ―みんなでつくる町並み・建物の保存再生 松井郁夫
    これまでの市民運動/参加のデザイン/ワークショップは合意形成の技術
    まちづくりワークショップ「亀山周辺を考える」
    建物の保存再生ワークショップ「まちづくり酒屋」
    町並みゼミの新しいスタイル―東京大会での試行

第2章 町並み運動と全国町並み保存連盟──────────

町並み連盟の軌跡が教えるもの 中嶋 耕
    原点は住民運動/「責任ある住民」をめざして/事業化時代の不安
    より幅広い連携を求めて/文化財級の町並みの保存運動の役割

“住民主体論”の本質と系譜 石川忠臣
    「日本の町並み―きのう・きょう・あした」と“七人の侍たち”
    “住民主体論”三〇年の歩み/ほんものの“住民主体”を目指して

第3章 歴史的町並み概論──────────

都市の歴史的遺産から何を学ぶか 前野まさる
    住民は保存が大嫌い/「調査」から「良いところ」
    住民の良いとこ探しから何を見出すか
    ものが残る五要素/保存の三原則

歴史的町並みとくらし 稲垣栄三
    毎日新聞の連載記事から
    ヨーロッパの街と日本の街、その公共空間
    日本の町並み/近代化のなかで/歴史的町並みの保存

歴史的町並み等の保存と再生に期待していること 大谷幸夫
    はじめに/戦災復興の頃/高度成長期に入って
    バブルとその崩壊/経済のグローバリズムのもとで
    町並み等の保存・再生は何と連携してきたか
    もう一つのグローバリズム、環境との応答
    歴史的町並み等の保存の論拠について

第4章 新・町並み時代が目指すもの──────────  西村幸夫

    はじめに/運動論としての町並みのこれまで
    都市の問題としての町並み/制度の問題としての町並み
    このほかの課題/これからの町並み運動―理念と制度―
    これからの町並み運動―仕組みと対象―
    アジアを見据えて/町並みの理念の再確認を

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