中心市街地活性化のツボ
今、私たちができること

はじめに
序章 「あがら☆たなべぇ調査隊」の取り組み(和歌山県田辺市)

第1部 中心市街地の現状

第1章 なぜ、中心市街地は衰退してしまったのか

1 中心市街地、特に地方の中心市街地の衰退が止まらない (熊本市中心市街地)
2 「まちなか」と「郊外」で増えた「もの」「こと」と減った「もの」「こと」
3 中心市街地・地域商業が衰退した原因は何か
4 中心市街地活性化基本計画認定地域のその後

第2章 では、私たちはどうすればいいのか?

1 私たちでは解決できないこと(外部要因) 避けて通れない国レベルの郊外規制
2 先進事例の英国の取り組みから学ぶ 政策とタウンセンターマネジメント
3 日英の比較からタウンマネジメントの意味を考える
4 私たちにできること(内部要因) 内部要因は自分たちで変えられる

第2部 中心市街地復活の七つのツボ

ツボ1 リーダーシップとタウンマネジメント

1 中心市街地活性化のリーダー(最終責任者)は自治体の首長(青森市)
2 リーダーの補佐役である参謀(タウンマネージャー)の存在(長野市)
3 わが国でもタウンマネジメントの試みが始まっている(鳥取県米子市)
4 地域が自立できる仕組みを導入した「熊本城東マネジメント」(熊本市)

ツボ2 明確な方向性と戦略を持つ

1 誰も助けてくれないなら自分たちでする 日本一小さな百貨店「常吉村営百貨店」(京都府京丹後市)
2 買物難民問題と正面から向き合う まちなか半径300m商圏の「徒歩圏内マーケット」(熊本県荒尾市)
3 「2核1モール」による中心市街地活性化(長野市)
4 小さな成功から大きなステップへ 「十街区パティオ」(宮崎県日向市)、「夢CUBE」(奈良市)

ツボ3 地域の強みを徹底的に磨く

1 まちづくりの素材としては完全に埋もれていた「やきそば」を活かす (静岡県富士宮市)
2 歩行者四人と犬一匹から二三〇万人の観光地へ(滋賀県長浜市「黒壁」)
3 「メイドインアマガサキ」と「尼崎一家の人々」(兵庫県尼崎市)

ツボ4 まちのファンを育てる/まちの役者を育てる

1 心に響くということ・感動を呼ぶということ 体験型観光から得られるヒント
2 まちなかでも体験型観光がはじまった OSAKA旅めがね(大阪市)
3 首都圏のベッドタウンが若者のまちへ変身する(千葉県柏市)
4 商店街組織やイベント組織が若手を育てる 下通二番街商店街(熊本市)、大須商店街連盟(名古屋市)
5 レトロな下町を紹介しながまちのファンと役者を育てる 下町レトロに首っ丈の会(神戸市兵庫区・長田区)

ツボ5 つながる/連携する/回遊する

1 店主と家主がつながる/世代間でつながる 上乃裏通り(熊本市)
2 商店街間の連携で生き残りを図る 3 「100円商店街」は魔法のような道具(山形県新庄市から全国各地に展開)

ツボ6 イメージアップと情報発信を意識する

1 まちの「イメージアップ」と「マーケティング」(千葉県柏市)
2 マスコミとの付き合いを熟知しているタウンマネージャー(鳥取県米子市)
3 活性化を実現している地域の多くは情報発信もしっかり行っていた 「北の屋台」(北海道帯広市)、「ぱてぃお大門」(長野市)

ツボ7 不動産所有者を巻き込む

1 不動産の所有と使用の分離による中心市街地の再生
2 「使用と所有の分離」による初の市街地再開発事業 (香川県高松市/高松丸亀町商店街A街区)
3 不動産の所有と使用の分離による梶u黒壁」の店舗展開 (滋賀県長浜市)
4 「所有と使用の分離」の様々なケース
5 不動産所有者を巻き込もう

終章
おわりに