プロローグ 大比較検討時代の幕開け〜仕組みが変わった建築設計市場〜
1章 なぜこれからの建築に不動産思考が必要なのかインターネットがもたらした具体的な変化
建て主の多様化が意味すること
新中間層の建て主が建物づくりを通じてつかみたいもの
建て主が抱くお金の不安
不動産会社の役割
仕組みが異なる建築デザイン業界と不動産業界
建築と不動産のあいだ 〜クリエイティブな価値と利益を見つける〜
2章 クリエイティブな不動産思考の方法 61建築不動産フロー
建物づくりの六つのフェーズ VFRDCM
V:ビジョン 〜将来の目標を具体的に定める〜
F:ファイナンス 〜コストからファイナンスへ〜
R:リアルエステート 〜「土地」と「敷地」を観よう〜
D:デザイン 〜VFRをデザインに昇華する〜
C:コンストラクション 〜アイデアを現場で形に〜
M:マネジメント 〜居住・使用・運用の始まり〜
あなたの不動産思考度を測る 〜あなたの壁は何か〜
3章 建築的・不動産思考の実践 〜六つのケーススタディ〜
ケーススタディ 1 『不動産広告の常識から抜け出せ!』
〜現場で気づいた建て主の利益〜
建築設計から、不動産営業への転職
建築的・不動産思考、初の実践
ファイナンスを聞かずに土地探しに入ってはいけないが、それよりも大切で、必要なのがビジョン
「本当に建てたい理由は何か?」を掘り下げることで、その家族のビジョンが見えてくる
土地探しに建築家が参加すると、とても面白い
建築家はその土地をどう見たか
この土地は、見た目よりもポテンシャルが高い
日本では、思った以上に「南向き」がありがたがられる
不動産コンサルが、建物の打合せに同席する
家づくりのビジョンは達成されたのだろうか
建築家コラム──木下昌大
ケーススタディ 2 『土地を選ぶ。右か左か?』
〜建て主を錯覚から救い出すことができるのは建築家〜
キャリア・家・場所
現地で、その土地にどんな建物が建つかをよく観察する
土地に隠れる三つの錯覚
縦割りを飛び越えれば、建て主を錯覚から救い出すことができるかも知れない
土地が決まってからが不動産コンサルの腕の見せ所
建物が建つ前と後では、場所の印象は全く異なる
ビジョンの実現に向けたマネジメントフェーズ
建築家コラム──前真吾
ケーススタディ 3 『親族関係を設計せよ!』
〜家族会議に、建築家と不動産コンサルが参加する〜
将来、本当に欲しいものは何か?
ビジョンは「みんなで一緒に住む」
10回重ねた家族会議
ファイナンスフェーズと不動産フェーズを同時に解決する
家族関係を空間に落とし込む
工期が厳しいが、皆で協力
皆で一緒に住む
建築家コラム──白須寛規
ケーススタディ 4 『クリエイティブに分筆線を引け!』
〜建築的価値と不動産的価値の両方を考えた分筆〜
話し合いの場で答えを見つける
住宅ローンだけではなく、収入のあり方を考える
建築家によるクリエイティブな分筆
賃貸併用住宅のデザイン
いよいよ建物の運用を開始する
建築家コラム──木下昌大
〈座談会〉次世代に受け継がれる家づくり
建て主×建築家×高橋寿太郎
ケーススタディ 5 『必要な土地の広さを逆算せよ!』
〜郊外ならではの土地選び〜
郊外の土地選びは何が違うのか
休日をゆっくり自然の中で暮らし、子育てをしたい
まず地元の不動産会社ではなく、筑波大学を訪問する
土地フェーズから建築を考えれば、建て主の潜在的欲求に応えられるかも知れない
聞き逃していたかも知れない要望に、土地探しの段階で建築家が気づいた
今回は南向きがベスト
らせん状の生活空間
デザインフェーズで不動産コンサルが確認したこと
「素材とディテール」に包まれる生活空間
建築家コラム──林謙太郎
〈座談会〉「住まい」のイメージが全く異なる夫婦の家づくり
建て主×建築家×高橋寿太郎
ケーススタディ 6 『ビジネスモデルをデザインせよ!』
〜ブランディングから始まる建築不動産フロー〜
「オープンでわかりやすい、だから安心 正直で親切、それが信頼 すべての人のグッドライフカナエル」
建物づくりを始める前に、会社づくりをじっくり行う
「ハウジングヒストリー、始まる」
ブランドコンセプトと地域性から考える支社オフィス
国道沿いのインコーナーか、アウトコーナーか〜建築と不動産のロジックをフル回転せよ〜
デザインフェーズでは、プレゼンテーションから入らない
小さな家型が連続する、オフィスっぽくないオフィス
建築家コラム──木下昌大
〈座談会〉ビジネスモデルの再考から始まった建築不動産フロー
建て主×建築家×高橋寿太郎
ケーススタディ EX 『建築と不動産のあいだの世界に参加しよう』
〜多様な活動を角度を変えて〜
〈座談会〉建築と不動産のコラボ最前線 〜これからの建築家、これからの不動産仲介〜
久山敦×高橋寿太郎×島田陽×木下昌大
エピローグ
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