都市のデザインマネジメント
アメリカの都市を再編する新しい公共体


書 評



『Argus-eye』((社)日本建築士事務所協会連合会) 2003.1
 かつて深刻な都心空洞化に見舞われたアメリカの諸都市は、いかに再生に取り組み、立ち直ったのか。
 そこには明確なビジョンと多様な手法を持つ仕掛け人、組織間の協働があった。
 本書は、アメリカ都市再生政策の歴史的展開にはじまり、ニューヨーク、シカゴ、ミルウォーキー、セントポール、バークリー、シアトル、ロングブランチなど、現地調査した9つの具体例を記述している。最後に日本における都市再編の展開はいかにあるべきかを示す。自治体や企業が取り組むべきまちづくりの施策を読みとるための好書。巻末に年表と推薦図書が付されており便利。

『新建築』((株)新建築社) 2002.12
 かつてアメリカの諸都市では深刻な都市空洞化の問題が起こり、それに対して都市再生の取組みが行われた。この問題は現在の日本の都市が直面している問題でもある。本書では、アメリカの都市再生について最新の状況や実例を分析し、日本においても参考となる要点を簡潔に紹介している。マネージメント、協働事業の概念と手法など、大いに刺激となる内容である。そして、副題にもあるように地域組織やNPOらの“新しい公共体”がそれをリードしていることの重要性がわかる。
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