都市のデザインマネジメント
アメリカの都市を再編する新しい公共体
1章 アメリカ都市再生政策の歴史的展開
1・1 アメリカにおける都市近隣の成立とプログレッシブ・エラ
1・2 連邦政府の直接的介入による都市再生政策
1・3 新連邦主義とコミュニティ・ベースト・プランニングの胎動
―包括補助制度(CDBG)の成立へ
1・4 1980年代レーガン・ブッシュ政権下における都市再生政策の転換とその歪み
―自治体ダウンタウン・プランニングの普及と展開
1・5 包括的かつ広域的関連からのマネジメントシステムの展開
2章 ニューヨーク:マンハッタンダウンタウン再生計画─アダプタブル・リユースによる都市再生の大実験
2・1 シリコンアレーの誕生とダウンタウン経済再活性化計画
2・2 ニューヨーク・インフォメーション・テクノロジー・センター
2・3 レジデンシャル・コンバージョン
2・4 今日のダウンタウンの状況
2・5 ダウンタウン・プロジェクトとわが国の都市づくり
3章 ニューヨーク:タイムズ・スクエアの再生とアーバンデザイン─固有の意味性を有する地域空間の形成を目指して
3・1 タイムズ・スクエアの形成
3・2 ニューヨーク市主導の都市再生
3・3 BIDによるプレイスプロモーション
3・4 タイムズ・スクエア再生におけるアーバンデザインの役割
3・5 国際化が変貌の原動力
4章 シカゴ:TIFによる民間都市再生─官民共同で行う税のマネジメントシステム
4・1 シカゴ市が直面した問題
4・2 都心再生事業の地方分権化
4・3 独自財源の確保―TIF
4・4 TIFはどう実現されるのか
4・5 TIFの実績
5章 ミルウォーキー:リバーウォーク計画
5・1 中心市街地衰退の歴史
5・2 官民の役割分担、これで市街地を再生する
5・3 リバーウォークで民間活力を誘導する
5・4 BID組織で開発と運営を行う
5・5 都市再生に求められる姿
6章 セントポール:ロウアータウン地区の再生
6・1 地区再開発までの経緯
6・2 ロウアータウン再開発公社
6・3 ロウアータウン再生のプロセス
6・4 ロウアータウン地区再開発から何を学ぶか
7章 バークリー:フォース・ストリートのオルガニックな商業開発─歩行者と“公共体験”を重視した都市デザイン
7・1 工場・倉庫地帯からショッピングストリートへ
7・2 豊かな歩行者空間、公共空間の創出
7・3 歩行者を重視したアーバンデザイン
7・4 来訪者に好かれる街
7・5 近隣への影響
8章 シアトル:都市改造への反対から始まったダウンタウン再生
8・1 シアトル市とその成長
8・2 ダウンタウン再生の契機
8・3 地区再生の取り組み
8・4 ダウンタウンの成長管理と魅力向上に向けた取り組み
8・5 コミュニティの政治力が実現したサウス・ダウンタウン地区の再生
9章 シアトル都市圏:成長管理とダウンタウン再生
9・1 シアトル都市圏の成長管理におけるダウンタウンの位置付け
9・2 総合計画を受けたダウンタウン再生の新展開
9・3 シアトル市のダウンタウン再生の取り組みから学ぶ
10章 ロングブランチ:オーシャンフロント・プロジェクト─ニューヨーク郊外で始まったフレクシブルなまちづくりの試み
10・1 オーシャンフロント・プロジェクトの経緯
10・2 州政府と市のパートナーシップ
10・3 マスタープラン―通年型都市環境の創出
10・4 デザインマネジメント―柔軟で包括的なデザインガイドライン
10・5 フレクシブルなまちづくり
11章 空間ビジョンと実現の戦略、そして組織─日本の都市が置かれた状況とアメリカの挑戦から
11・1 変革時代の都市像
11・2 近代都市計画批判としてのアーバンデザイン
11・3 アーバンデザインマネジメント
11・4 日本における都市再編の展開
年表
推薦図書
索引
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