知覚を刺激するミュージアム
見て、触って、感じる博物館のつくりかた

目次


なぜ、知覚を刺激するミュージアムなのか?

1章 多様な来館者の知覚に訴える展示──平井康之

1 博物館展示の現在
2 障がい者とアスピレーション
3 バリアフリーと情報保障
4 ユニバーサルミュージアムと博物館
5 視覚鑑賞から知覚鑑賞へ
6 多様な来館者のニーズに応える

2章 ICTを活用したデザイン支援システム──藤 智亮

1 博物館の展示におけるICTの活用
2 ICTを活用して気づきデータを共有する
3 Web上での気づきデータベースの構築
4 課題解決策の開発プロセスへのICTの利活用
5 気づきデータに基づくデザイン支援システム
6 気づきを共有することから始まるデザイン

3章 情報を体感する展示の方法論
    ─国立民族学博物館の取り組み──野林厚志

1 学術研究と社会をつなぐ博物館
2 どんな民族資料をどのように展示するか
3 情報を展示するという発想
4 「世界をさわる」展示―触覚からのアプローチ
5 これから求められる情報提供

4章 映像による展示が可能にする知覚体験
    ─北九州市立自然史・歴史博物館の取り組み──真鍋 徹/川窪伸光

1 自然の本当の姿を伝える展示
2 何のために自然現象を知覚化するのか
3 これからの展示に必要なデジタル記録
4 デジタル記録の制作手法
5 鑑賞者の心をとらえる展示とは
6 映像による展示の可能性

5章 鑑賞者の知覚を刺激する展示空間の場の力
    ─九州大学総合研究博物館の取り組み──三島美佐子

1 人を惹きつけるミュージアムとは
2 学外ミュージアムでの「学習型」展示の実践
3 双方向のコミュニケーションが生まれる場づくり
4 アーティストとのコラボレーションによる「鑑賞型」展示
5 無意識に働きかけるミュージアム体験づくりへ
6 知覚鑑賞の可能性

おわりに