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変わるコミュニティ、ビジネス、クリエイションの現場

〈編者/シェア研究会メンバー〉
「場所のシェア」について研究する、東京大学・首都大学東京・明治大学を中心とした、建築・都市分野の若手研究者による研究会。2011年発足。2012年のシンポジウム「シェアの未来」はその有志が集まり、企画・運営を行った。

猪熊純
1977年生まれ。2004年東京大学大学院修士課程修了。千葉学建築計画事務所を経て、2007年成瀬・猪熊建築設計事務所共同設立。2008年より首都大学東京助教。「FabCafe」「りくカフェ」「LT城西」「柏の葉オープンイノベーションラボ」等、シェアの空間を多数手がける。

成瀬友梨
1979年生まれ。2007年東京大学大学院博士課程単位取得退学。同年成瀬・猪熊建築設計事務所共同設立。2010年より東京大学大学院助教。「FabCafe」「りくカフェ」「LT城西」「柏の葉オープンイノベーションラボ」等、シェアの空間を多数手がける。

門脇耕三
1977年神奈川県生まれ。2001年東京都立大学大学院修士課程修了。東京都立大学助手、首都大学東京助教を経て、2012年明治大学専任講師。博士(工学)。著書に『現在知 vol. 1 郊外 その危機と再生』(共著,NHK出版)等。作品に「目白台の住宅」(メジロスタジオと協働)等。

中村航
1978年東京都生まれ。2008年早稲田大学大学院博士課程満期退学。同大学院理工総合研究所助手・嘱託研究員を経て現在東京大学大学院工学系研究科建築学専攻助教(隈研究室)。2011年Mosaic Designを設立。一級建築士。博士(建築学)。建築設計、リサーチ、グラフィック等各種デザイン活動を実践中。

浜田晶則
1984年生まれ。2012年東京大学大学院修士課程修了。2012年にstudio_01を設立し、建築設計、家具デザインを行いながら、並行してチームラボのプロジェクトにも参加する。主な作品に「to-Kitchen」「dolphin house」 (SD review2012出展)「barcode room」 等。

川島宏起
1987年生まれ。MAD Architects勤務を経て、2013年東京大学大学院建築学専攻修士課程修了。環境工学から新しい建築の作り方・姿を生み出すために活動中。 著書に『SK+01 ル・コルビュジエの住宅と風のかたち』(新建築社)、寄稿に「鋭敏な都市」『JA82号』「日本の都市空間2011/若手建築家による50の提案」(新建築社)等。

〈執筆者/スピーカー〉
萩原修デザインディレクター、つくし文具店店主
1961年生まれ。国分寺市育ち三鷹市在住。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。大日本印刷、リビングデザインセンターOZONEを経て独立。日用品、展覧会、書籍等の企画・プロデュースを手がける。デザインを暮らしに活かすためのさまざまなプロジェクトを立ち上げ育てている。著書に『9坪の家』(廣済堂出版)、『デザインスタンス』(誠文堂新光社)『コドモのどうぐばこ』(オレンジページ)等。http://www.shuhenka.net/

安藤美冬起業家
980年生まれ、東京育ち。慶應義塾大学卒業後、鰹W英社を経て潟Xプリー代表となる。ソーシャルメディア発信を駆使し、肩書や専門領域にとらわれずに働く独自のノマドワーク&ライフスタイル実践者。『自分をつくる学校』学長、講談社『ミスiD(アイドル)2014』選考委員、雑誌『DRESS』女の内閣働き方担当相等を務める他、商品企画、連載執筆等幅広く活動中。『情熱大陸』等メディア出演多数。著書に7万部突破の『冒険に出よう』(ディスカヴァー21)。

島原万丈潟lクストHOME’S総研所長
1965年生まれ。中央大学卒業。1989年潟潟Nルート入社。2005年よりリクルート住宅総研・主任研究員。2013年3月リクルートを退社。同7月より現職。リクルート住宅総研時代の主な報告書に「ポスト団塊ジュニア考 2015年住宅市場は彼らを中心に回る」(2006)「既存住宅再考 既存住宅流通活性化プロジェクト」(2008)「愛ある賃貸住宅を求めて NYC, London, Paris & TOKYO賃貸住宅生活実態調査」(2010)等。(社)リノベーション住宅推進協議会設立発起人。

関口正人デザインディレクター、THINK GREEN PRODUCE代表
1972年生まれ。都市デザインシステムにて、鎌倉七里ガ浜にある複合施設「WEEKEND HOUSE ALLEY」をプロデュース、同施設内にあるレストラン「bills」を事業主体として経営に従事。2008年3月THINK GREEN PRODUCEを設立。以降「TABLOID」「MIRROR」「THE TERMINAL」「ACTUS湘南店」「THE SCAPE (R)」「GREEN SMOOTHIE STAND」等、さまざまな施設、店舗のプロデュース、ブランディング・コンサルティング、オペレーションを行っている。http://www.tgp.co.jp

中村真広潟cクルバ 代表取締役 CCO、クリエイティブ・ディレクター
1984年生まれ。2009年東京工業大学大学院建築学専攻修了。不動産ディベロッパー、展示デザイン業界を経て、2011年8月潟cクルバを共同創業。シェアードワークプレイス「co-ba」「co-ba library」をはじめ、原宿・神宮前のオフィス複合施設「FLAG」のクリエイティブディレクション及びプロモーション、イベントプランニングサービス「365+」の業態開発・各店舗の空間デザイン、チーズレストラン「DAIGOMI」等、場づくりの企画・設計・運営を横断した総合的なプロデュースを手がける。 これまでになかった「場の発明」を通じた、ソーシャル・キャピタルの構築を目指して活動している。

田中陽明co-lab:シェアードコラボレーションスタジオ主宰、クリエイティブファシリテーター
1970年生まれ。武蔵野美術大学建築学科卒業。大手ゼネコン設計部勤務後、慶應義塾大学大学院政策メディア研究科にてメディアアート専攻。大学院時代にflowというメディアアートユニットにて活動。2003年にco-labを立ち上げ、2005年春蒔プロジェクトを設立事業化。シェアオフィスという形態をとりながら、約300人のクリエイターの集合体で、さまざまなクリエイション課題に対応するドゥ・タンクを運営している。アート・建築・デザイン・展示等の分野で国内外出展、受賞歴多数。

ドミニク・チェンNPOコモンスフィア理事、潟fィヴィデュアル共同創業者
1981年東京生まれ。フランス国籍。博士(東京大学、学際情報学)。2004年より日本におけるクリエイティブ・コモンズの立ち上げ活動に携わり、2007年7月よりNPO法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパン(現コモンスフィア)理事。主な著書に『インターネットを生命化する〜プロクロニズムの思想と実践』(青土社)『オープン化する創造の時代〜著作権を拡張するクリエイティブ・コモンズの方法論』(ブックウォーカー)『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック〜クリエイティブ・コモンズによる創造の循環』(フィルムアート社)。

布山陽介アーティスト
1983年生まれ。東京工科大学大学院バイオ・情報メディア研究科メディアサイエンス専攻修了。現在は国内外で音響・映像作品の制作を中心とした制作活動を行う。また電気通信大学情報理工学研究科にて技術支援員として知能機械工学分野における実験・研究を担当している。

林千晶潟鴻tトワーク代表取締役、米国NPOクリエイティブ・コモンズ 文化担当、MITメディアラボ 所長補佐
1971年生、アラブ首長国育ち。2000年にロフトワークを創業し、2万人が登録するクリエイターネットワークを核に、Webサービス開発、映像、広告プロモーション等幅広いクリエイティブサービスを提供している。また、プロジェクトマネジメント(PMBOK)の知識体系を日本のクリエイティブ業界に導入。著書に『Webプロジェクトマネジメント標準』(技術評論社)。近年では、学びのコミュニティ「OpenCU」、デジタルものづくりカフェ「FabCafe」等の事業も展開。

〈執筆者/コメンテーター〉
馬場正尊
1968年佐賀県生まれ。1994年早稲田大学大学院建築学科修了。博報堂で博覧会やショールームの企画等に従事。その後、早稲田大学博士課程に復学、建築とサブカルチャーをつなぐ雑誌『A』の編集長を務める。2003年Open A を設立し建築設計、都市計画、執筆等を行う。同じ時期に「東京R不動産」を始める。2008年より東北芸術工科大学准教授。建築の近作として「勝ちどきTHE NATURAL SHOE STOREオフィス&ストック」「房総の馬場家と連棟」「TABLOID」等。著書に『「新しい郊外」の家』(太田出版)『都市をリノベーション』(NTT出版)『RePUBLIC 公共空間のリノベーション』(学芸出版社)等。

三浦展
1958年新潟県生まれ。社会デザイン研究者。一橋大学社会学部卒業後、潟pルコに入社、情報誌『アクロス』編集長を務める。1990年三菱総合研究所入社。1999年カルチャースタディーズ研究所設立。マーケティング活動を行うかたわら、家族、若者、消費、都市、階層化等を研究。主な著書に『下流社会』(光文社)『東京は郊外から消えていく! ─首都圏高齢化・未婚化・空き家地図』(光文社)『「家族」と「幸福」の戦後史─郊外の夢と現実』(講談社 )『ファスト風土化する日本─郊外化とその病理』(洋泉社)『第四の消費─つながりを生み出す社会へ』(朝日新聞出版)『日本人はこれから何を買うのか?』(光文社)等。

小林弘人
1965年生まれ。起業家、編集者、メディアプロデューサー。インフォバーン代表取締役CEO。デジモ代表取締役。BBT大学教授。「ワイアード」「ギズモード・ジャパン」等、紙とウェブの両分野で多くの媒体を立ち上げる。1998年にデジタル・エージェンシー企業インフォバーンを設立。企業メディアの立ち上げから運営とコンテンツ・マーケティングを支援。主な著書に『新世紀メディア論─新聞・雑誌が死ぬ前に』(バジリコ)『メディア化する企業はなぜ強いのか?』(技術評論社)。主な監修・解説に『フリー』『シェア』『パブリック』(NHK出版)『オウンドメディアで成功するための戦略的コンテンツマーケティング』(翔泳社)。