家族野菜を未来につなぐ
レストラン「粟」がめざすもの

目次

清澄の里の物語

第1章 伝統野菜の種との出会いが、未来へのヒントをくれた

1 そこに、探していた答えがあった──色とりどりのとうもろこしの教え
2 農業がやりたい──日本のむかしを訪ねて、ローカルを巡る
3 宝物が、たったの9つ?──奈良は僕たちにとって真っ白なキャンバスだ
4 師、現れて、奈良に根をおろす──足もとを見つめる活動のはじまり
5 おいしい笑顔が集まる場所──農家レストラン「粟」の誕生
6 大和の伝統野菜は家族野菜──ちいさな農業のヒント
7 地域の種と文化をつなぐ──NPO「清澄の村」
8 “未来”を見据える──姉妹店「粟 ならまち店」の役割
9 五ヶ谷営農協議会と地域プランニング──地域との連携

大和伝統野菜と季節のレシピ

第2章 大和伝統野菜と人をめぐる旅

椿尾ごんぼ   家族野菜のおすそわけ(奈良市椿尾町)
八条水菜    自家採種がおいしさの秘訣(奈良市大安寺八条町)
今市カブ    復活に賭けた若手農家の挑戦(奈良市今市町)
片平あかね   住民たちが名づけ親(山辺郡山添村片平地区)
結崎ネブカ   復活を遂げた伝説の野菜(磯城郡川西町)
味間いも    物語を伝えるブランディングの手法(磯城郡田原本町)
祭り豆     人から人へ、ひそかに伝わるふるさとの豆(吉野郡東吉野村)
野川きゅうり  信仰の道を旅してきた種たち(吉野郡野迫川村)
十津川えんどう 山間地域は稀少な家族野菜の宝庫(吉野郡十津川村)
下北春まな   おかあちゃんが始めた食農教育と加工品づくり(吉野郡下北山村)

第3章 ちいさな種から始まる豊かな暮らし

1 いま、「プロジェクト粟」が注目される訳
2 ちいさな農業で日本的スローライフ
3 種をつなぐ
4 懐かしく新しい未来の暮らし