子どもが道草できるまちづくり
通学路の交通問題を考える

略歴

編者

仙田 満(せんだ みつる)
放送大学教授。1941年神奈川県生まれ。東京工業大学教授等を歴任。長年にわたり子どもの成育環境に関する研究を行い、建築設計、都市計画等に実践している。こども環境学会を創設し、広範な分野に渡り成育環境の改善に取り組むことを提唱。

上岡直見(かみおか なおみ)
環境自治体会議環境政策研究所主任研究員。1953年 東京都生まれ。2000年まで民間企業に勤務し設計や安全性解析を担当。以後、NPOに転職し自治体の環境・交通政策の研究に従事。著書に『自動車にいくらかかっているか』(コモンズ)他。

著者

椎名文彦(しいな ふみひこ)
元公立小学校長。1948年千葉県生まれ。2008年3月まで千葉県内の私立・公立小学校に勤務。子どもの交通安全に資する活動の研究実践に取り組み、通学路に関心を持つ。著書に『交通安全教育小史』(新生出版)、『「通学路」の話』(文芸社)他。

今井博之(いまい ひろゆき)
吉祥院こども診療所所長。1957年京都府生まれ。こども環境学会「こどもとコミュニティのための道」研究会会員、クルマ社会を問い直す会会員、子供の安全ネットワークジャパン幹事、日本セーフティプロモーション学会理事。

水月昭道(みづき しょうどう)
立命館大学衣笠総合研究機構研究員・僧侶。1967年福岡県生まれ。長年、子どもの道草研究に取り組む。無用の用を可視化する作業を通して現代社会文明批評を行い続けている。著書に『子どもの道くさ』(東信堂)、『高学歴ワーキングプア』(光文社新書)他。

木下 勇(きのした いさみ)
千葉大学大学院園芸学研究科教授。1954年静岡県生まれ。世田谷区太子堂地区の子どもの遊びと街研究会ほか、各地で子ども参画のまちづくり等に取り組む。著書に『ワークショップ』(学芸出版社:2008年都市計画学会石川賞受賞)他。

久保健太(くぼ けんた)
東京大学大学院教育学研究科博士課程在籍。1978年三重県生まれ。篠原学園および日本工学院専門学校講師。訳書に『子どもの遊び・自立と公共空間』(明石書店)。

寺内義典(てらうち よしのり)
国士舘大学理工学部准教授。1973年愛知県生まれ。専門は交通計画・都市計画。交通工学研究会地区交通研究グループに所属。子ども時代の事故経験から交通安全に関心を持ち、各地のまちづくりに関わる。
谷口綾子(たにぐち あやこ)
筑波大学大学院講師。1973年北海道生まれ。専門は都市交通計画、態度・行動変容研究、リスクコミュニケーション。著書に『モビリティ・マネジメント入門』(学芸出版社:2008年度交通図書賞受賞)他。

佐藤清志(さとう きよし)
1964年東京都生まれ。2003年5月、当時6歳の長女・菜緒を青信号横断中の交通被害により失う。以降、交通犯罪被害者遺族として同様の遺族と共に交通事犯撲滅活動や刑法改正運動、また犯罪被害者支援活動などに携わる。

鈴木一之(すずき かずゆき)
環境NGOエコ・クリエーターズ・クラブ代表。グラフィックデザインのアートディレクター。デザイン事務所「Office AMAZON」代表。1960年東京都生まれ。音声・動画媒体では「アマゾン鈴木」名義で活動。

足立礼子(あだち れいこ)
フリー編集者・ライター(主に食と健康関係)。1952年岐阜県生まれ。1995年、全国市民組織「クルマ社会を問い直す会」に入会し、世話人、地域活動連絡係などを務める。