ドイツビール おいしさの原点

もくじ

はじめに

第1章 おいしく安いビール、造れる秘訣と造れない訳

ドイツビールはなぜおいしくて安いのか?
「ビールは大麦、ホップ、水のみによって造られるべし」
メイド・イン・バイエルンビールはこうして生まれる
ドイツビールは栄養満点な無添加の健康食品
安い酒税、小さな醸造所にも配慮

日本のビールに「安くてうまい」は望めない?
必要な原料はなるべく使わず
集中と寡占の歴史
高い酒税がもたらす寡占と均質な味

第2章 おいしいビールの陰にエコロジーあり

ビールの命、水を守る営み
塩素消毒なしの“天然ミネラルウォーター”
環境を守る手段としての有機農業
おいしい食は身近な水をきれいにすることから

身近で育まれた素材が醸すおいしさ
少ないフードマイレージで環境にやさしく
バイエルンのビールは地産地消の優等生
ドイツビールに見習いたい地産地消

「リサイクル」より「リユース」でおいしく味わう
瓶ビールを応援するデポジット制度
統一リサイクルシステムで容器もエネルギーも減量
おいしくてエコなドイツのビール

第3章 おいしいビールはコミュニティ発

町の数だけビールのある風景
「大きな村」で愛される地元資本のファミリー・ブリューワリー
隣の大市場を味方にするマイクロ・ブリューワリー
修道院が経営するマイクロ・ブリューワリー
オーガニックビールで勝負する個性派ブリューワリー

「地産地消」なコミュニティビジネスを育てるために
都会人を呼び込む仕掛け
バランスのとれた地域発展
人も地域も幸せにするコミュニティビジネス

終章 日本のビールをさらにおいしくするために

おいしいビール造りは「企業の社会的責任」
「ビールはコミュニティ発」時代の地ビール会社の役割
酒税、リサイクル、自給率向上、地方分権、宿題山積みの日本政府

あとがき