オープンスペースを魅力的にする


著訳者紹介
【著者紹介】

プロジェクト・フォー・パブリックスペース
 2005年は非営利団体であるプロジェクト・フォー・パブリックスペース(Project for Public Spaces)の設立30周年に当たる。プロジェクト・フォー・パブリックスペースは技術支援や研究、教育の他、計画の策定やデザインを業務としている。その使命はコミュニティの核となる公共空間をつくり、活発な利用を促すことである。また、交通施設や公園、広場、街角、市場、コミュニティ施設や公益施設の運用計画にも携わっている。  1975年の設立以来、プロジェクト・フォー・パブリックスペースのスタッフは、米国内外の1200以上のコミュニティに関わり、公共空間が活気のあるコミュニティの場となるよう支援してきた。それは、運営や利用方法に関わり、また地域の財産として輝き、社会的、経済的な活力が向上し、人々のニーズに応え得るような空間に改善していくことでもあった。公共的な環境を改善するに際して、プロジェクト・フォー・パブリックスペースは個々の公共空間の特色づけやコミュニティ空間へ融合させること等を通じて、人々が豊かな公共生活を送れるような空間を創造することを基本としている。

【監訳者略歴】

加藤 源[かとう げん]
(株)日本都市総合研究所代表取締役、筑波大学講師、工学博士。1940年神奈川県生まれ。東京大学工学部建築学科、ハーバード大学デザイン系大学院修士課程修了。米国RTKL都市計画建築事務所、丹下健三+都市建築設計研究所に勤務。1973年(株)日本都市総合研究所を設立、現在に至る。主著に『都市再生の都市デザイン』(学芸出版社、2001年)、共著に『都市とデザイン』(電通、1992年)、『東京大都市圏 地域構造・計画の歩み・将来展望』(彰国社、1992年)、訳書に『現代大都市論』(鹿島研究所出版会、1973年)。花巻駅周辺地区の都市設計で都市計画学会計画設計賞受賞。

【訳者略歴】

鈴木 俊治[すずき しゅんじ]
有限会社ハーツ環境デザイン代表取締役、アーバンデザイナー。1960年東京都生まれ。技術士、一級建築士、米国認定都市プランナー(AICP)。早稲田大学大学院(都市環境計画)、カリフォルニア大学バークレー校大学院環境デザイン学部アーバンデザイン専攻修了。国内での都市計画実務、カリフォルニア大学助手、カルソープ・アソシエイツを経て、2000年有限会社ハーツ環境デザインを設立、現在に至る。共著に『都市のデザインマネジメント』(学芸出版社、2002年)、『世界の都市再生』(都市計画協会、2004年)。

服部 圭郎[はっとり けいろう]
1963年東京都生まれ。東京とロサンゼルス郊外のサウスパサデナ市で育つ。東京大学工学部を卒業し、カリフォルニア大学環境デザイン学部でランドスケープと都市地域計画の修士号を取得。民間シンクタンクを経て、2003年から明治学院大学経済学部で教鞭を執る。現在同大学助教授。また有限会社ハビタットデザイン研究所を主宰し、人間が豊かに暮らせる空間の在り方に関する研究活動を展開中。主な著書に『人間都市クリチバ』(学芸出版社、2004年)、共訳書に『都市の鍼治療』(丸善、2005年)など。

加藤 潤[かとう じゅん]
アーバン・デザイナー。サンフランシスコのROMA Design Group所属。1970年神奈川県生まれ。早稲田大学理工学部土木工学科卒業。(株)都市計画設計研究所勤務の後、2001〜2004年カリフォルニア大学バークレー校環境デザイン学部アーバンデザイン修士課程、ハーバード大学大学院デザイン学部修士課程修了。