環境と都市のデザイン

目次

Chapter 1 都市デザインにおける確からしさ

1 都市をデザインするということ
2 風土論―都市の地縁性
3 様式論―街並みの景観的秩序の意味をめぐって
4 コミュニケーション論―建築の役割・都市空間の規模
5 地景と都市―借景都市へ
6 市民参加と情報提供

Chapter 2 環境都市に向かう景観の訴求力 
―市民的公共性に支えられた景観デザインとその評価―

1 美しい都市を巡る二つの問いかけ
2 「美しさ」と住民参加
3 市民的公共性に支えられた景観デザイン―景観と参加の関係性の論理
4 景観デザインにおける参加の効果
5 参加型景観デザインの課題――目指される「かたち」と法制度的展開
6 景観の持つ訴求力――環境都市における参加と景観デザインの役割

Chapter 3 インフラストラクチャー・デザインに求められるもの
―市民とエンジニアが育む都市のリアリティ―

1 都市と市民 72
2 水辺に刻まれた都市生活のリアリティ――京都上賀茂と郡上八幡の水路網
3 都市におけるインフラストラクチャーの役割――高瀬川と琵琶湖疏水における舟運
4 都市生活の景観――コラボレーションが育んだ環境の景:鴨涯の納涼床
5 インフラストラクチャー・デザインにおける共同の必要性

Chapter 4 地域の風景の再生を目指して
―隠れたシステムを読みとること/語られない言葉を捉えること―

1 景観デザインにおける規範の喪失―見える「形」と見えない「かたち」
2 見えない「かたち」―隠れたシステム・語られないシステム
3 「かたち」から「形」へ―生活システムを考慮した空間保全・整備の方向性の設定
4 景観デザインの専門家の責務―混沌とした風景の中から

Chapter 5 市民とデザイナー、共同の可能性
―市民とのやりとりを通じた新たな都市像の形成

1 答えはどこにある?
2 一筋縄ではいかないやりとりを経た空間づくりと人づくり―京都市ちびっこ広場再生事業
3 課題をつなぎ合わせた現場重視の空間づくり―府内五番街商店街の挑戦
4 さまざまなやりとりを地域全体のシステムづくりに応用する―市民による環境基本計画の策定とその実行
5 やりとりを通じた人づくりと空間づくり―答えはまちのなかにある

Chapter 6 空間デザインの射程 都市―自然―人間

1 形態は機能に従う?
2 デザインの新しい次元
3 空間領域確定と新しい都市
4 形態は自然に従う!!