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まちづくりの近未来

no.959
装丁 尾崎閑也



今こそパラダイムの変革を
 20世紀後半のまちづくりは、WHOを提唱した「安全性」「保健性」「利便性」「快適性」の4つの目標をパラダイムとして、「住環境」「景観」「歴史」「福祉」「防災」「環境」「交通」「住民参加」など多様な展開が見られた。しかし現在、新たなパラダイムが求められている。
 これから我々が直面する緊急の課題は、「高齢化」「情報化」「国際化」「地方分権」である。
 このような課題に応えながら、今回、若手執筆陣により描かれた21世紀はじめの未来像は、それまでの物的計画中心のまちづくりから、人間に焦点を当て、「人間讃歌のまちづくり」を中心の理念として、「文化」「環境」「経済」「コミュニティ」を柱としたパラダイムを提案している。
 提案されている内容には、ユニークなものが多く、本書は、まちづくりの近未来を考える上で必読の書となるだろう。

早稲田大学理工学部教授 
慶応義塾大学客員教授 
東京大学名誉教授 

伊藤 滋


 【主要目次】

第1章 近未来に向けてのパラダイム
第2章 重要となるキーワード
第3章 市街地別近未来像
第4章 新たな要素
第5章 まちづくりを支えるシステム



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