はじめに
序章 コレクティブ応援団の活動開始 多分野の専門家ボランティアによる情熱的サポート
………………………………………………………………1章 応急仮設住宅の暗と明 一般仮設住宅と地域型仮設住宅
地域型仮設住宅から学ぶ/一般仮設住宅での悲しい死/生きる気力を育んだ「ふれあいセンター」
………………………………………………………………2章 第1号神戸市営「真野ふれあい住宅」の取り組み 協動の計画づくりと居住サポート
1 「神戸市コレクティブハウジング研究会」の流れ地域型仮設住宅からの発想/研究会で検討した神戸型コレクティブハウジング
2 疑似居住者参加の計画づくりワークショップ建設場所はコレクティブが育っていく可能性の高い真野地区に/疑似居住者参加の計画づくり/難産の末のグループ募集制度
3 募集要項の検討・出前説明会・応募者像募集要項の検討/仮設住宅を巡っての出前説明会/応募状況
4 入居前協同居住の学習・体験ワークショップ/暮らしのこん談会ふれあいの輪が結びはじめた感動の一日/意見書がでた!/夢を語れば語るほど不安がつのる/意見交流によって知り合っていく/コレクティブ生活のイメージが見えはじめた/現実感が増してきた!/うれしい一日!/長く感じた道のり、ありがとう!
5 みんな笑顔で入居したが…待ちに待った入居の日/節約の訓練をしています/コレクティブを理解しない自治会長が仕切っている/外部からのサポートを受け付けない/全国から見学者が殺到
6 2年目の春は新体制で仕切り直しちょっとしたドラマが展開して/新体制の始まり/落下傘部隊は地域のふれあいの核へと変身
………………………………………………………………3章 一度に5住宅を事業化した県営コレクティブ いろんなパターンを試してみましたというが…
1 兵庫県のコレクティブハウジングの事業方針急ピッチで事業化決定、いろいろなパターンの実験的な試み
2 県営第1号の片山ふれあい住宅一回目の募集は応募者なし/新しい住まいの受け入れには醸成期間がいる/仕切りなおしてオープンハウスの実施/居住者選び、そして協同居住のスタート/入居1年を迎える片山ふれあい住宅の日々/入居2年半をへた日々
3 大団地の中のコレクティブ/大倉山ふれあい住宅入居前交流会(顔見知りになる集い)/工事中の住宅見学と昼食会ミーティング/協同室の備品希望はさまざま/「別注されたカーテン、いらん言うてはるのですが」 /ここは面白い! 入居後3カ月経った初夏の夕/学生たちも気楽に泊まっていく協同室
4 神戸東部新都心のコレクティブ/脇の浜ふれあい住宅入居までに先人に学ぶ/コレクティブ棟だけの独立した自治会になりたい/まぁまぁの生活よ、でも設計上の問題が多いわ!
5 その他のさまざまなふれあい住宅
6 設計上の課題 ── 日本的な協同居住とのミスマッチコレクティブ単位の大きさと建物全体の空間構成/協同スペースに無駄が多く、ラニングコストが高くつく/上下階の行き来はエレベーターだけで、建物内に階段がない/ラニングコストの節約を考えていない設計/上下足の履き替え位置の課題/高齢者世帯だけのコレクティブと多世代共住のコレクティブ
………………………………………………………………4章 再開発事業受皿住宅でのコレクティブ 神戸市長田の下町居住の再生
1 そんな住宅理想的や、そやけどわたしら5年も待たれへんほんまに長いことお待たせしました/なぜ受皿住宅にコレクティブハウジングなの?/入居前の協同居住の学習・体験ワークショップ/初めての協働の食事づくりはワイワイガヤガヤ
2 こんな造りの住宅で、このような住人です路地広場のある下町住宅の再生/達者な下町の高齢者たち
3 下町生活の自然体の協同居住が展開しはじめたさっそく共同で新聞を購読/みんなの協働で路地広場が大変身/協同スペースの維持管理費と地域開放/花祭りパーティ
4 入居一周年記念と忘年のつどい
………………………………………………………………5章 ふれあい住宅居住者交流会の発足 悩んでいるのはウチだけじゃない!
交流会の開催とふれあいネットレターの発行
コレクティブハウジング紹介シート
………………………………………………………………
コラムとして掲載
◆コレクティブハウジングに求めるもの
豊かに育てる環境づくりを 室崎益輝 / 「人間を幸せにするシステム」への挑戦 林 泰義 居住者の生活をサポートする強力な助っ人 鈴木三郎 / コレクティブ住宅とコミュニティ 上田耕蔵 ツアーの目的地は信頼・協同 安原 秀 / 被災地から生まれた新しい住まい 坂井 豊
◆応援団の活動を振り返って
復興住宅プランでなく「すまい」復興のプログラムを 小林郁雄 応援団の失敗 ── 備品購入の立て替え 天川佳美 ふれあい住宅居住者の交流を見守って 吉川健一郎
◆解題
実験的プログラムの意味と課題 小谷部育子
………………………………………………………………おわりに