ソーシャルアート
障害のある人とアートで社会を変える


プロフィール


森下静香
社会福祉法人わたぼうしの会 Good Job!センター香芝施設長。1974年生まれ。大阪市立大学文学研究科修士課程修了。1996年よりたんぽぽの家にて障害のある人の芸術文化活動の支援や調査研究、医療や福祉のケアの現場におけるアート活動の調査を行う。

光島貴之
美術家、鍼灸師、甲南大学非常勤講師。1954年生まれ。10歳の頃に失明。大谷大学文学部哲学科卒業。1995年よりラインテープとカッティングシートを使った「さわる絵画」の制作を始める。見えていた頃の記憶をたどりながら色を選び、自分にとっては何気ない日常の感覚をモチーフに、さわる世界の魅力を表現し続けている。

吉岡洋
京都大学こころの未来研究センター特定教授。1956年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。批評誌『ダイアテキスト』編集長。京都ビエンナーレ2003、岐阜おおがきビエンナーレ2006総合ディレクター。文化庁世界メディア芸術コンベンション座長。

森田かずよ
Performance For All People -CONVEY- 主宰。NPO法人ピースポット・ワンフォー理事長。1977年生まれ。義足の女優&ダンサーとして活動。ダンススタジオを運営しながら、障害のある人や子どもたちへのダンスや体のワークショップ講師やコーディネートも行う。

大谷燠
NPO法人DANCE BOXエグゼクティブディレクター。1952年生まれ。1996年に大阪でDANCE BOXを立ち上げ、多数のコンテンポラリーダンスの公演、ワークショップをプロデュース。2009年神戸・新長田に拠点を移し、劇場「ArtTheater dB 神戸」を開設。新進芸術家の育成事業や国際交流事業のほか、アートによるまちづくり事業も多数行う。

ウルシマトモコ
アーティスト、社会福祉法人はる パイ焼き窯 菓子班在籍。1977年生まれ。3歳から9年間造形教室に通う。東京都品川高等職業技術専門校木工技術科卒業後、家具製造を学ぶ。20歳頃、統合失調症を発症。陶芸工房での制作等を経て、エイブルアート芸術大学入会。エイブルアート・カンパニー登録アーティスト。

中津川浩章
美術家。1958年生まれ。国内外で個展やグループ展を多数行う。記憶・痕跡・欠損をテーマにブルーバイオレットの線描を主体としたドローイング・ペインティング作品を制作。福祉とアート、教育とアート、障害とアートなど具体的な社会とアートの関係性を問い直すことを行っている。

中島香織
一般財団法人たんぽぽの家事務局長。1984年生まれ。神戸大学大学院で障害のある人との即興音楽活動の実践と研究を行う。2012年よりたんぽぽの家アートセンターHANAにて、メンバーと日常を共にしながら、各種セミナーの企画・運営、アートミーツケア学会事務局などを担当。

木ノ戸昌幸
NPO法人スウィング理事長。1977年生まれ。立命館大学文学部日本文学専攻卒業。2006年にNPO法人スウィングを設立。人の「働き」を「人や社会に働きかけること」と捉え、「障害福祉」の枠を超えた創造的な取り組みを展開中。

新澤克憲
就労継続支援B型事業所ハーモニー施設長。1960年生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。東京都品川高等職業技術専門校木工技術科修了。1995年より現職。主に精神障害の方を対象とした作業所とヘルパー派遣を行う小さな現場で忙しく動き回っている。

山下完和
社会福祉法人やまなみ会 やまなみ工房施設長。1967年生まれ。1989年から障害者無認可作業所・やまなみ共同作業所に支援員として勤務。1990年にアトリエころぼっくるを立ち上げ、伸びやかに、個性豊かに自分らしく生きることを目的にさまざまな活動に取り組む。2008年からはやまなみ工房の施設長に就任し現在に至る。

鈴木励滋
地域作業所カプカプ所長。1973年生まれ。1997年より現職に就く傍ら、月刊ローソンチケットや劇団ハイバイのパンフレットになどに演劇のことを書いている。『生きるための試行 エイブル・アートの実験』にも寄稿。

栗原彬
立教大学名誉教授。1936年生まれ。東京大学教養学部卒業。商社勤務を経て東京大学大学院社会学研究科で学ぶ。立教大学法学部助教授、教授、明治大学文学部教授を経て現職。専門は政治社会学。水俣フォーラム前代表、日本ボランティア学会前代表。

佐久間新
ジャワ舞踊家。1968年生まれ。ジャンルを越えたアーティストとの協働、マイノリティの人たちとのダンスワークショップや公演を行う。たんぽぽの家や大阪大学CSCDではワークショップで起こる出来事を言葉にする試みを継続的に行っている。

大澤寅雄
株式会社ニッセイ基礎研究所芸術文化プロジェクト室准主任研究員、NPO法人アートNPOリンク理事、九州大学ソーシャルアートラボ・アドバイザー。1970年生まれ。慶應義塾大学卒業後、劇場コンサルタント等の活動を経て現職。

五島智子
Dance&People代表。障害者ヘルパー。白虎社で活動の後、2001年Dance&Peopleを設立。ある脳性マヒ女性の介助経験を機に「介護はダンスだ!?」等の企画制作を開始。生活現場とダンスを行き来しつつ多様な身体が出会う場づくりをする。

富田大介
舞踊家、追手門学院大学社会学部准教授。神戸大学大学院修了(学術博士)。舞踊美学を専門に、「こころとからだの関係」「社会と身体」「芸術的想像力」等の研究テーマに取り組んでいる。近刊に『身体感覚の旅』(大阪大学出版会)。

沼田里衣
大阪市立大学都市研究プラザ博士研究員。1978年生まれ。神戸大学総合人間科学研究科博士後期課程修了(学術博士)。2005年より音遊びの会主宰、2014年よりおとあそび工房主宰。技術や価値観の差異を超えた音楽づくりについて研究を行う。

永山智行
劇作家・演出家。1967年生まれ。1990年劇団こふく劇場を旗揚げ。2001年AAF戯曲賞受賞。以降、活動の範囲を全国へと広げる。一方で県内の二つの町(三股町・門川町)の文化会館のフランチャイズカンパニーとして、ワークショップ等の教育・普及活動も担っている。

田野智子
NPO法人ハートアートリンク代表理事。1961年生まれ。佛教大学大学院教育学研究科修了。小学校教師を経て、多様な人々がアートを通して相互に関わる過程を重視し、高齢者・障害者・子どもを含めた市民に、さまざまな場所で表現活動を提供している。主な活動に「アートリンク・プロジェクト」「笠岡諸島アートブリッジ」など。

中川真
大阪市立大学大学院教授。1951年生まれ。京都大学文学部卒業、大阪大学大学院芸術学専攻修士課程修了。芸術文化博士。サウンドスケープ、サウンドアート、アジアの音楽、アーツマネジメントの研究を行う。著書に『サウンドアートのトポス』『アートの力』など。

久保田翠
認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ理事長。1962年生まれ。武蔵野美術大学建築学科卒業後、東京芸術大学大学院環境デザイン科修了。障害のある長男の誕生を機に、2000年クリエイティブサポートレッツを設立。2008年たけし文化センター事業をスタート。2010年障害福祉サービス事業所ars nova(アルス・ノヴァ)を設立。

新川修平
NPO法人100年福祉会 片山工房理事長。1974年生まれ。京都造形芸術大学中退。「人が軸」を基本とし、障害のある方の前に「人」として、「人と表現」を安心して考える場を掲げる片山工房を2003年から運営する。

ほんまなおき/本間直樹
ガムラン奏者。大阪大学COデザインセンター准教授。1970年生まれ。臨床哲学を専門に、哲学対話の実践、こどもの哲学、身体・映像・音楽表現の実践的研究に取り組む。著書に『ドキュメント臨床哲学』『哲学カフェのつくりかた』(共編著)。

林建太
視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ代表。1973年生まれ。1995年より介護福祉士として訪問介護事業に携わる。2012年より「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」発足。全国の美術館、博物館、学校などで鑑賞プログラムを企画運営する。

川上文雄
奈良教育大学名誉教授(同大学非常勤講師)。1951年生まれ。プリンストン大学大学院博士課程修了。ルソーの政治思想を研究したのち、市民性教育(ボランティア論)に関心を移して現在に至る。障害者アートの作品を収集している。

岡部太郎
一般財団法人たんぽぽの家常務理事。1979年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。2001年同法人インターンを経て、2003年より障害のある人の芸術文化活動の支援や地域のアートプロジェクトの企画実施を行う。

井尻貴子
NPO法人多様性と境界に関する対話と表現の研究所事務局長、NPO法人こども哲学おとな哲学アーダコーダ理事。1982年生まれ。大阪大学文学研究科(臨床哲学)博士前期課程修了。財団法人たんぽぽの家、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)を経て現職。

樋口龍二
NPO法人まる代表理事、株式会社ふくしごと取締役副社長。1974年生まれ。1998年、染色会社から「工房まる」へ転職。2007年の法人設立と同時に代表理事に就任し、地元企業や行政と共同したアートプロジェクトから障害者の仕事づくりを行う。

柴崎由美子
NPO法人エイブル・アート・ジャパン代表理事。1973年生まれ。東北芸術工科大学芸術学科芸術学コース卒業。1997年よりたんぽぽの家でアートセンターHANA、エイブルアート・カンパニーの設立・運営などに従事。 障害のある人と共に芸術文化活動による新しい社会実践をすることがライフワーク。2013年より現職。

若林朋子
プロジェクト・コーディネーター。英国ウォーリック大学院文化政策・経営学修士課程修了。1999?2013年企業メセナ協議会勤務。現在はフリーで事業コーディネート、コンサルティング等を行う。立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任准教授。

播磨靖夫
一般財団法人たんぽぽの家理事長。1942年生まれ。新聞記者を経て、1973年から「たんぽぽの家」づくりを市民運動として展開。アートミーツケア学会などケアの文化の創造にも取り組んでいる。平成21年度芸術選奨文部科学大臣賞(芸術振興部門)受賞。