〈東大まちづくり大学院シリーズ〉
広域計画と地域の持続可能性
目次 はじめに
I編 広域計画とは何か1章 広域計画と地域の持続可能性大西 隆 1-1 日本の国土・地域計画国土・広域計画の新体制/国土計画と格差是正/国土・地域政策の評価/国土計画の役割低下と新たな地域間格差の拡大
1-2 地方分権と広域計画広域計画の分権改革/道州制と地域計画/国際的連携と広域地方計画
1-3 地域の持続可能性持続可能な地域/地域の発展戦略
2章 広域計画の合意形成とプランニング手法城所 哲夫 2-1 持続可能な地域圏とガバナンス持続可能な地域圏/広域地域空間ガバナンス構築へと向かう潮流
2-2 合意形成と広域ガバナンス広域地域空間の圏域構造/長野県中部地域産業クラスターの事例
2-3 シナリオ・プランニングシナリオ・プランニングの意義/シナリオ・プランニングの方法
3章 地域活性化と広域政策瀬田 史彦 3-1 地域活性化の前提の変化 3-2 人口増加から機能維持への転換安定成長期の地域活性化:「人口増加」「発展」「浮揚」/改正まちづくり3法の下での地域活性化/21世紀の活性化=「維持」=「持続可能」
3-3 地域活性化からみた広域計画の論点守りに入る広域政策/広域圏の分化と多層化/サービス供給圏と経済圏
3-4 生活環境維持のための広域政策に求められることサービス供給のための圏域の基本的な論点/人口減少で困難になる水平的連携/地方分権下での「上からの」広域調整の必要性
4章 広域的地域産業振興策による地域活性化戦略松原 宏 4-1 地域の自立・競争力と地域産業政策 4-2 産業立地政策の変化と企業立地動向 産業立地政策の転換/企業立地動向の変遷
4-3 地域産業政策の展開 地域産業政策の定義と類型化/企業誘致の新たな戦略/内発的発展と農商工連携
4-4 地域産業政策の新局面:地域イノベーション 4-5 広域的地域産業振興策の課題
II編 ケーススタディ5章 広域計画の新たな展開5-1 大都市圏の計画と課題 大西 隆・片山 健介・福島 茂
東京圏の計画と課題 /近畿圏(関西圏)の計画課題と展望 /中部圏計画と名古屋圏整備
5-2 市町村合併と定住自立圏 大西 隆市町村合併/広域行政の展開/地方分権と広域行政
5-3 県境を越えた地域の結びつき 戸田 敏行県境を越えた地域連携の状況/三遠南信地域の地域連携/県境地域を対象とした地域計画の策定/県境を越えた地域形成の展望
5-4 広域計画と地域ツーリズムの振興 福島 茂観光振興における広域概念の必要性/持続可能な地域づくりと地域ツーリズム/地域ツーリズムと広域計画/近年における広域的な観光地づくりの取り組み/広域的な観光地づくりの事例
6章 諸外国における広域計画の経験 6-1 イギリスの広域計画 片山 健介イングランドの地方制度と「地域(region)」/イングランドの都市・地域計画制度の変容/イングランドの地域計画/日本の広域地方計画への示唆
6-2 フランスの広域計画 岡井 有佳フランスの空間計画システムの動向/フランスの行政システム/フランスの空間計画/ストラスブール地域の地域統合計画を事例として
6-3 ドイツの広域計画 瀬田 史彦ドイツにおける空間計画の潮流/ドイツの空間計画制度/シュトゥットガルトにおける事例
6-4 アメリカの広域計画 西浦 定継アメリカの計画行政のしくみ/アメリカの都市計画の流れと広域計画/訴えられたレイク・タホの環境保全型広域計画/広域計画と私有財産権
6-5 カナダの広域計画 福島 茂ブリティッシュコロンビア州における広域ガバナンスと成長管理制度/メトロバンクーバーと広域ガバナンス/住みよい広域圏戦略計画(1996-2009)/次期広域計画:メトロ・バンクーバー2040/メトロバンクーバーによる広域成長管理の経験
6-6 韓国・中国の都市・広域計画 大西 隆韓国の都市・広域計画/中国の都市・広域計画
III編 立案手法7章 地域の現状分析片山 健介・見 淳史 7-1 利用可能なデータ 人口関連のデータ/経済・産業関連のデータ/土地関連のデータ/交通関連のデータ/地域住民の意識に関するデータ
7-2 地域の現状分析と問題の把握地域の社会・経済的・空間的構造と問題を把握する/地域の特性を把握する/都市交通の現状と問題を把握する/地域の将来を予測する
8章 広域計画の立案見 淳史・片山 健介 8-1 地域の計画目標の設定8-2 代替的な将来シナリオの設定と評価代替的な将来シナリオの設定/代替的な将来シナリオの評価
8-3 全体戦略の立案と広域調整地域空間戦略の立案/広域調整
おわりに
索引
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