参加と協働のデザイン
NPO・行政・企業の役割を再考する

目次

はじめに

1部 参加と協働のデザイン

世古一穂

1章 参加協働型社会に向けて

1 市民活動・市民社会とは
2 市民社会は形成されたか
3 これからの10年をどう展開するか

2章 NPO

1 NPOとは
2 第三セクターとしてのNPO
3 ボランティアとNPOとの違い
4 NPOの仕組み
5 NPOの多様な法人形態
6 NPO法

3章 参加のデザイン

1 創造的な市民参加を目指す「参加のデザイン」
2 参加のデザインの3つのデザイン
3 ワークショップ
 

4章 協働のデザイン

1 協働とは
2 市民セクターと行政セクターの社会的役割分担
3 ネットワーキングを形に
 

5章 「協働」再考 

1 自治体とNPOの協働の課題
2 中間支援組織と協働コーディネーターの必要性と課題
3 協働のルールづくり
4 「協働の質の評価」──協働の成果を質で評価することの必要性
5 町内会、自治会等の地縁型組織とNPO型組織の協働の課題と方策
6 参加協働型社会における地方議会
7 協働環境の整備

2部 参加と協働の実践〜その広がり

1章 「地元と行政のやる気が共鳴したまちづくり

〜姫路市別所町の道路拡幅と公園づくり〜
姫路市建設局道路部街路建設課課長 吉岡幸彦
1 隔たりのあった行政と住民
2 協働の始まり
3 協働事業に必要なもの
4 協働事業の広がり
5 住民参加の協働事業を経て
6 参加と協働を成功させるために

2章 公的資金の活用と市民参加による共に支えあう地域づくり

〜釧路・わたぼうしの家の活動から〜
特定非営利活動法人わたぼうしの家事務局長(理事) 工藤洋文
1 NPO法人わたぼうしの家の概要
2 参加へのデザイン〜介護保険事業〜
3 自主事業
4 参加へのプロセスを検証する

3章 大学と自治体・地域連携による能登の再生ビジョン

〜金沢大学・能登里山マイスターの挑戦〜
金沢大学地域連携コーディネーター・客員教授 宇野文夫
1 大学は「社会貢献」より「地域連携」
2 「能登里山マイスター」養成プログラムを投入した背景
3 あざなえる縄のような大学と地域の連携
4 連携の効率と達成度を上げるシステム
5 能登の地域資源を活かした先進事例
6 次なる能登のビジョンと仕掛け
7 横に大きく羽を広げる連携を

4章 生産者・加工メーカー・消費者をつなぐ共感マーケティング

〜遠州の地元ネタをコミュニティビジネスに〜
特定非営利活動法人アクション・シニア・タンク副代表理事、中小企業診断士 中野眞
1 地域の宝物を見つけて磨いて魅せる!
2 地域の“モノ”と“人”の主体にこだわる
3 共感マーケティングの実践事例
4 月一居酒屋“地ネタ屋”にチャレンジ
5 “共感のマーケティング”の可能性、今後の展開〜参加と協働の視点

3部 協働のあり方を問い直す

1章 対等なパートナーシップに基づく「協働契約」のあり方

〜横浜市の協働の実態と課題〜
特定非営利活動法人アクションポート横浜理事 土屋真美子
1 横浜市の協働の仕組みとその展開
2 NPO法人「びーのびーの」の事例に見る協働の課題
3 「協働契約のあり方を考える研究会」の設立に至るまで
4 横浜市の協働事業をめぐる「契約」の実態
5 何が「協働事業」にふさわしい契約形態か?
6 対等なパートナーシップの実現に向けての課題と改善の方向性
7 対等なパートナーシップを実現する協働契約
8 対等なパートナーシップを実現するための仕組み
 ◆「協働契約の提案」の実現に向けて 世古一穂

2章 NPOの下請け化を克服する政府との対等な協約

〜英国のコンパクトと地域戦略パートナーシップ〜
スマイルひろば地域推進委員会事務局長 細見義博
1 コンパクトについて
2 パートナーシップの仕組みとコンパクトの役割
3 ローカルコンパクトの課題と方向
4 日本への反映

4部 公共哲学の必要性

生活者・市民との対話:金 泰昌 コーディネーター:世古一穂
1 公共哲学は参加協働型社会の根本的な哲学
2 今、なぜ日本で公共哲学が必要なのか
 
おわりに