地域再生に金融を活かす

もくじ

はじめに

第1部 地域再生を取り巻く環境

1章 地球規模での地域間競争の時代

1 二つの環境変化──情報化と国際化
2 人口制約(第一の制約)
3 環境・エネルギー制約(第二の制約)
4 財政制約(第三の制約)
5 地球規模の競争の例
6 地域はどうすべきか
7 地域の個性
8 一定の集積の確保
9 地域の信頼性

2章 地域再生プロジェクトをめぐる環境

1 地域再生プロジェクト投資の考え方
2 バブル期のプロジェクト
3 バブルの崩壊と変化
4 不動産投資とリスク
5 当事者の期待の乖離
6 リスクへの対応
7 期待を一致させる三つの手段
8 初期設定
9 供給者参画
10 契約

3章 公民連携の基本的な役割

1 英国のPPP
2 米国のPPP
3 日本のPPP
4 官民ともにリスク対応が必要
5 解決のキーワード「リスク」とPFIの登場
6 PFI以外のPPP
7 PPPの分類

第2部 公民連携の新たな動き

4章 公共サービス型の公民連携

1 業務委託と管理委託
2 指定管理者
3 PFI
4 民営化・民間化
5 公共サービス改革法(市場化テスト法)
6 指定管理者の実績(総務省調査)
7 指定管理者の実績(みずほ総研調査)
8 PFI(自治体PFI推進センター)
9 今後の公共サービス型の動きをめぐる環境

5章 公共資産活用型の公民連携

1 行政財産、普通財産
2 公有資産活用型の分類
3 自治体アンケートにみる公有資産活用型の特徴

6章 規制・誘導型の公民連携

1 企業誘致の例にみる公民連携の考察
2 都市再生
3 地域再生
4 TIF
5 TIFの日本での適用可能性
6 市川市の「市民が選ぶ市民活動団体支援制度」
7 BID
8 三つの公民連携のまとめ

第3部 金融からみた地域再生プロジェクトの実現要素

7章 プロジェクトの計画(プランニング)

1 ボルチモア開発──チャールズセンター
2 ボルチモア開発──インナーハーバー
3 フロリダ・シティプレイス
4 公民連携にみる特徴
5 RFPの特徴
6 第三セクターとの違い
7 従来型公募事業
8 PFIとの相違
9 日本版RFP手法の手順
10 リスク事前明示型公募事業

8章 プロジェクトの資金調達(ファイナンス)

1 プロジェクトの資金調達原理
2 収入の安定化
3 役割分担
4 優先劣後関係
5 限度管理
6 分散
7 保証(情報格差のある場合)
8 保証(地域内の相互保証)
9 保証(予約)
10 プロジェクトの資金調達(ファイナンス)の原理総括

9章 リレーションシップ・バンキング

1 コミュニティの資金のボトルネック
2 海外の動向
3 わが国への示唆
4 日本のリレーションシップ・バンキングの動向
5 日本政策投資銀行の実績
6 リレーションシップ・バンキングの課題

第4部 地域価値の実現と100年後の未来

10章 地域価値

1 地域価値の例──金沢の価値
2 プレイスメイキング
3 ディズニーランド
4 物件価値と地域価値
5 地域価値を保全する三つの要素
6 田園都市とプライベートピア──参考事例@
7 コミュニティ・クレジット──参考事例A
8 地域マネージメント法人と地域格付

11章 家守とコンバージョン

1 空き室発生の経緯
2 リナックスカフェ──ケーススタディ@
3 REN──ケーススタディA
4 世田谷ものづくり学校──ケーススタディB
5 プラットフォーム・スクウェア──ケーススタディC
6 家守の役割
7 北仲 Brick & White
8 Howffice
9 にしすがも創造舎
10 新しい展開──犯罪対策
11 歌舞伎町家守が目指すもの
12 大衆文化の企画、生産、発信、消費の拠点
13 家守の役割

12章 地域の100年後の未来と公民連携、そして金融の役割

1 公民連携の役割
2 エイジェント理論、取引コスト理論による公民連携の特徴
3 官民の相互作用とRFPの拡大
4 公民連携の課題
5 金融の役割
6 パートナーシップ