オーダー・メイドの街づくり

目次

序 21世紀、フランスの都市再生の伏線となったもの

第1章 オーダー・メイドの街づくりとは

1 フランスにおける歴史的環境保存のための国家的制度とその限界
   ―とはいえ、国民服は御免こうむりたい
2  限界を乗り越えるための努力とそのまた限界、そしてそのまた努力
   ―プレ・タ・ポルテの都市計画からオーダー・メイドの街づくりへ
3 ひとつの回答となった界隈プラン
   ―オーダー・メイドの街づくりのパリ・コレクション

第2章 パリ市におけるオーダー・メイドの街づくり

◇ 界隈プランの歩き方
1  モントルグイユ・サン・ドゥニ
   ―歩行者専用区域創設による中心市街地の再生
2  ビュット・オウ・カイユ
   ―「ピクチャレスク」という保存概念の萌芽
3  シャン・ゼリゼ
   ―荒廃した国家の顔の基礎自治体の都市計画による再生
4  ムフタール/アレーヌ・ドゥ・リュテス
   ―隠された空間を盾とした居住人口の確保
5  フォブール・サン・タントワンヌ
   ―都市形態の保全による伝統産業と居住人口の維持
6 グラン・ブールヴァール
   ―機能は形態に従うという発想
7 モンマルトル
   ―建物ごと規制という究極の詳細化
8 バニョレ・ペール・ラシェーズ
   ―借景保存という新概念

第3章 オーダー・メイドの街づくりの傾向と対策

◇ 「界隈プランの傾向と対策」の傾向と対策
1 どのような問題がどのような界隈で起きているのか
2 建設物の配置問題の傾向と対策
3  景観問題の傾向と対策
4  機能の配分問題の傾向と対策
5  駐車場の設置基準問題の傾向と対策

第4章 オーダー・メイドの街づくりの展開

1 新しい協議整備区域
   ―スクラップ・アンド・ビルド型再開発の終焉
2 フランスの2000年都市連帯・再生法と1990年代のパリ市の先駆性

結論 プレ・タ・ポルテの都市計画からオーダー・メイドの街づくりへ

補遺 界隈プランにおける文化財保護と公開意見聴取の現状