人と地域をいかす グリーン・ツーリズム

目 次


発刊にあたって/菊地泰次
はじめに  都市・農村の交流と結合/祖田 修

序章 わたしたちのめざすグリーンツーリズム/宮崎 猛
「三つの視点」/村づくり運動から交流・ビジネス化へ/推進主体と「ふるさと塾」/本書の構成

第T部 日本のグリーンツーリズム

1章 農村地域政策としてのグリーンツーリズム/宮崎 猛


1 グリーンツーリズムの目標
用語としてのグリーンツーリズム/グリーンツーリズムの三つのコンセプト/交流と観光
2 農村産業の多様化戦略
産業としてのグリーンツーリズム/農村産業多様化の先進事例/グリーンツーリズムの社会的背景
3 ヨーロッパと日本の違い
違いのある条件項目/農村の条件の違い/農業経営の違い
4 イギリスのグリーンツーリズム
農村地域政策としての農村ツーリズム/スコットランドとウェールズのツーリズム/農村ツーリズム資源の保全/ツーリズム資源管理と日本の課題

2章 グリーンツーリズムの推進方向/宮崎 猛


1 多様なグリーンツーリズム
2 グリーンツーリズムの効果
農山漁村の経済活性化/農山漁村の社会活性化
3 グリーンツーリズムの条件「「京都の場合
4 地域別推進方向「「京都を事例として
北部・丹後地域/中部・丹波地域/南部・山城地域

3章 グリーンツーリズムの成立条件/宮崎 猛


1 グリーンツーリズムの二本柱
2 生活文化
3 自然環境
4 農村景観
5 都市住民のニーズと意識づくり
都市住民のニーズ/訪問者のタイプ分け/都市住民の意識づくり

第U部 グリーンツーリズムのすすめ方


4章 推進の条件づくり「「「地域イメージ」のすすめ/真鍋宗平


1 地域イメージと京都の塾運動
ハート形の町で/21ふるさと京都塾/市町村塾から地域塾へ/地域イメージとグリーンツーリズム
2 合意形成と計画づくり
地域の条件を活かすために/CIと地域イメージ/あらためて地域を評価する/何もないところから
3 地域資源と「ふるさと塾」
豊富な地域の「宝」に気づく/地域イメージの展開/景観軸/地域の深層
4 地域資源再発見活動
集落を歩く/都市化と旧集落地域/ある都市イメージと旧集落/21世紀、創造へ
5 合意形成のあり方
集落イメージをつくる/水平に伸びる屋根の美しさ/北端の町から/海と山の地域イメージ
6 推進主体と事業主体について
地域経営と交流/何が「ない」か/さまざまなリーダーと組織の個性/責任と利益の循環を担う「主体」
7 都市住民へのアプローチ
交流する都市のターゲット/人と人との結び付きと「もてなし」/塾運動とグリーンツーリズム/情報発信のシステム
8 イメージ化の効用
想像力/合意の基礎

5章 地域の農林漁業を組み直す「「グリーンツーリズムへの対応とその効果/池上甲一


1 グリーン・ツーリストの誕生
観光保養活動の変化/グリーン・ツーリストとは/グリーン・ツーリストが農山漁村を訪ねる理由/「るぶぶぐ」と農山漁村の提供素材/グリーンツーリズムを考える基本視点
2 「食べる」求めと有機農業
強まる食の安全性志向/おすそ分け思想の大切さ/さまざまな有機農業/有機農業の支援システム
3 「遊ぶ」需要と農山漁村 「遊ぶ」行為の意味/「遊び」の変化/遊びの復活と創造/「遊び場所」へのパブリック
アクセス
4 「学ぶ」需要と交流・体験型農林漁業
農林漁業体験民宿の提供メニュー/多様化する「学ぶ」求め/学びの分類とタイプ別の整備方向/「学ぶ」求めにこたえるために
5 「安らぐ」需要と土地利用計画
景観保全の条件としての農業/土地利用を再検討する/グリーンツーリズムを資源管理に役立てる/土地管理協定の可能性
6 農林水産物加工と地域経済の複合 加工品の質をみがく/マーケティング技術をみがく/加工にかかわる知識をみがく
7 流通チャネルの多元化 「市」(いち)を考える/「市」がうまくいくために/「市」の意義はどこにある/「市」の運営
8 高齢者と女性の社会経済的自立 知恵と技が求められている/高齢者と女性が担うグリーンツーリズム/高齢者と女性の社会経済的自立

6章 運営と施設の整備ノウハウ「「グリーンツーリズム成功への第一歩/金井萬造


1 拠点施設とその役割
施設整備と役割分担/事業の展開と推進体制/整備施設の種類と拠点施設の整備/施設の整備主体/整備の進め方/事業の主体と検討内容/グリーンツーリズム事業による農村活性化
2 農山村が提供できる機能とアクティビティ
都市民のニーズと対応/グリーンツーリズムの推進と農村の総合的対応と課題/農山村が提供できる機能(メニュー)/農山村経営への波及
3 施設の運営とサービスの考え方
施設の運営主体/事業の運営管理の留意点/サービス(もてなし)の留意点/観光公害、マイナス面への対応/持続的発展のための準備


グリーンツーリズムの実際(21ふるさと京都塾事務局編)


〈近畿の事例〉
1 手づくり・地場産・交流によるアグリマーケティング/伊賀の里 モクモク手作りファーム
2 花と女性を中心にしたソフトな町づくり/あいとうマーガレットステーション
3 滞在型の農林業体験とスポーツで町づくり/兵庫県八千代町
4 豊かな地域資源を生かし農家主体で築いた交流の拠点/郷土食 當麻の家
5 丹後の海・山・里を活かすふるさと体験型農業公園/丹後あじわいの郷 ゆーらぴあ
〈推進のためのヒント〉
1 農産加工品づくりから共生の輪をひろげる/梶村信久
2 地域に残る食文化を作って食べる「丹の食房」/嶋本良雄
3 女性が担なう朝市は都市と農村の交流拠点/森本節子
4 農地と農業を活かす“むらづくり会社”/川村嘉徳
5 「森の寺子屋塾」で子供たちを育む/田中 誠
6 地域へのこだわりと愛情が自信と誇りを生む/北村欣也
7 棚田と地酒をキーワードに都市住民との共生をめざす/桜井一好
8 “まつり”は村の息吹を創る/谷田穎郎
9 都市の情報力と人材を茅葺き民家保存に活かす/近藤敏和
10 「ふるさと派」はいっぱいいる/徳武孝二
京都の「ふるさと」塾 所在地



あとがき
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