色彩の手帳 建築・都市の色を考える100のヒント


はじめに

Part 1 色を知り/色を考えるための50のヒント

I 環境色彩デザインの考え方

01 これさえあれば
02 その地から採集する
03 今現在、をまずは尊重してみる
04 秩序と多様性
05 情報→文脈→意味
06 色の役割
07 そこに色が必要ですか
08 考え方の拠り所となるもの
09 決定に至るまでの要因の整理
10 それでも色を使いたいとき
11 それでも失敗したくない、という人へ
12 色の良し悪し
コラム――赤とまち

II 配色がもたらす効果

13 明るい「印象」はどうすればつくれるか
14 心地良い暗さ
15 高明度色の彩度
16 色相が持つ特徴
17 「なかったこと」にする色
18 色彩による統一感と変化の両立
19 彩度0.5が助けになる
20 目地色による補正と演出
21 色とかたち(1)
22 色とかたち(2)
23 見え方には「特性」がある
24 決めるまでの段階的な比較と迷い方
25 群の配色
26 正しく色を見せる
27 ひとまとめ
コラム――茶とまち

III 自然界の色彩構造

28 自然界の地色(1)
29 自然界の地色(2)
30 自然界の地色(3)
31 単色に見えても
32 自然界の図となる色(1)
33 自然界の図となる色(2)
34 空や海・川の色
35 木の色の変化
36 距離の変化と色の見え方
37 自然は変化する
38 時間が育てる色
39 色の観察の練習
コラム――黒とまち

IV まちと色の方法論(のようなもの)

40 環境と色が持つイメージ、それぞれとの相性
41 雰囲気のある広告
42 馴染ませることで、見えてくるもの
43 白紙に計画、はあり得ない
44 演出が映える色使い
45 変化する周辺環境
46 建築以外の要素がつくる彩り(1)
47 建築以外の要素がつくる彩り(2)
48 飽きる・飽きない
49 賑わいは活動がつくる
50 誘目性のヒエラルキー

Part 2 色彩を使いこなすための基礎知識と目安

V 基本となる色の構造

51 表色系とは
52 マンセル表色系
53 色相【しきそう】
54 明度【めいど】
55 彩度【さいど】
56 トーン
57 色の見え方の特性(1)
58 色の見え方の特性(2)
59 色の見え方の特性(3)
60 配色の調和とは
61 色見本の種類と使い分け
コラム――緑とまち

VI 目安となる建築・土木の色とその値

62 十和田市現代美術館
63 東京都美術館
64 ヒルサイドテラスC棟
65 ヒルサイドテラスD棟
66 同潤館
67 LOG
68 馬車道駅
69 ミキモト銀座2丁目店
70 虎屋京都店
71 とらや工房
72 へリタンス・カンダラマホテル
73 渋谷ストリーム
74 隅田川の橋梁群
75 東京ゲートブリッジ
76 三角港のキャノピー
77 出島表門橋
78 伏見稲荷大社
コラム――白とまち

VII 目安となる素材の色とその値

79 コンクリート打ち放し
80 自然石
81 煉瓦
82 木材
83 屋根材(瓦)
84 ガラス
85 アルミサッシ
86 塩ビ管
87 塗膜防水・シール

Part 3 色彩計画の実践に向けて

VIII 色彩計画の考え方

88 まずは測ってみる
89 色を測るときのコツと留意点
90 集めた色を並べ替える
91 離れてみる、近づいてみる
92 条件を整理し、選定の根拠を探す
コラム――青とまち

IX 色彩計画のプロセス

93 色彩計画の進め方
94 色彩計画の流れ
95 景観計画における事前協議や届出
96 ストライクゾーンを設定する
97 塗装見本の指示の仕方、検証の方法
98 現場で色見本を比較、選定する際の留意点
99 単色での判断ではなく、比較して関係性を見る
100 色彩を計画する

あとがき

参考――測色結果のまとめ
   ――測色結果から読み取れる情報