3.11以後の建築
社会と建築家の新しい関係




Contents


《巻頭対談》 社会と建築家の新しい関係 3.11以後の建築|五十嵐太郎×山崎亮
「3.11 以後の建築」 展に寄せて

Chapter 1 みんなの家

伊東豊雄+乾久美子+藤本壮介+平田晃久+畠山直哉|陸前高田「みんなの
  家」
伊東豊雄|転機となった「みんなの家」と、これからの建築観を語る。

災害後に活動する

坂茂|モニュメントとしての災害支援
東日本大震災における建築家による復興支援ネットワーク[アーキエイド]|建築
  家の自律的分散型アプローチによる復興支援活動とネットワークの構築
はりゅうウッドスタジオ|被災地×縦ログ構法。その優位性と可能性を探る。
小野田泰明|復興作業の概要と建築人の役割
《PROJECT 1》 建築家ボランティアがまちの人たちと一緒につくった災害時のた
  めの「逃げ地図」
|日建設計ボランティア部×金沢市民

Chapter 3 エネルギーを考える

竹内昌義+馬場正尊+東北芸術工科大学|日本における真のエコ住宅の開発を
  目指す。
三分一博志|エナジースケープ
山梨知彦+羽鳥達也+石原嘉人+川島範久(日建設計)|快適環境づくりと災害
  避難に、同じシミュレーション技術で取り組む。

Chapter 4 使い手とつくる

新居千秋|まちの人や風土と対話しながら、居心地のいい建築をつくる。
工藤和美+藤村龍至+東洋大学ソーシャルデザインスタジオ|縮小を集団で設
  計する。
青木淳建築計画事務所+エンデザイン|市民と徹底的に関わってつくる、十日町
  の「まちなかステージ」。
乾久美子|様々なユーザーと一緒に、市民の活動拠点にもなる「駅」をつくる。
《PROJECT 2》 建築家が市民のアート展を面白く見せることに挑戦した「市民
  ギャラリートライアル」

    Trial 1 403architecture [dajiba]×モダンアート協会展
    Trial 2 ドットアーキテクツ×小中学校合同展(中学校美術)
    Trial 3 垣内光司×金沢発信アウトサイダーアートvol.7 展

Chapter 5 地域資源を見直す

バスアーキテクツ|「創造的過疎」を楽しむ町の人を資源に、活性化のためのインフ
  ラをつくる。
403architecture [dajiba]|浜松という都市のネットワークが、プロジェクトの連鎖を
  生み出す。
小津誠一+宮下智裕+松田達|金沢都市再編計画 2014  〈都市〉と〈まち〉を繋
  ぐ。
《PROJECT 3》 金沢人が大阪のビルマニアと市内の1950〜70 年代のビルを調
  査した「金沢まちビル調査」
|BMC(ビルマニアカフェ)×金沢まちビル調査隊

Chapter 6 住まいをひらく

光嶋裕介|地域や仲間のために、ひらかれた自宅をつくる。
成瀬・猪熊建築設計事務所|「シェア」を設計する。
ブルースタジオ|建築家のスタンスで、過去の物語に新たな物語を吹き込む。

Chapter 7 建築家の役割を広げる

西村浩+ワークヴィジョンズ|小さくても楽しいできごとの連鎖で街の新陳代謝を活
  性化する。
東京R不動産|業界の境界線を踏み越えて、新しい建築家の枠組みをつくる。
トラフ建築設計事務所|「もの」から「空間」を発想する。
岡啓輔|東京の真ん中に、9年がかりでコンクリートビルをセルフビルドする。