マンション管理評価読本
価値を上げる管理の常識

 はじめに

1部 マンションは管理を買え!

1章 管理状態を知らずに買って良いか、売って良いか 西村孝平

1 管理を知らずに買って訴えられた
2 管理実態を公開したがらない管理組合
3 管理を知らずに買って良いか、売って良いか
 

2章 意外に低い中古の価格リスク…ただし管理次第 天野 博

1 築年数が古いマンションの価格は安定している
2 管理費が安くて買いやすいというリスク
3 管理は変えることができる
 

3章 管理を見ないとわからない、2つの大リスク 赤木進美

1 マンション管理の現状
2 あなたのマンションにもある2つのリスク
 

4章 マンショントラブルの実態 浅井 亮

1 マンション管理の現状
2 トラブルを未然に防ぐ
 

5章 建替えか、延命か、更地売却は可能か? 高木伸人

1 住宅を所有するリスク
2 分譲マンションは楽じゃない
3 備えあれば憂いなし
 

6章 マンションは管理を売れ! 西村孝平

1 世の中が変化している
2 変化していないもの
3 これからのマンションに求められるもの

2部 マンション管理の見える化


1章 ストック活用時代に必要なマンション管理の見える化 大島祥子

1 ストック政策への流れ
2 中古住宅流通に向けて
3 進みつつある、様々な政策
4 分譲マンションとストック政策
5 ストック社会に向けて、マンションが抱える課題

2章 マンション管理を取り巻く課題の処方箋 谷口浩司・大島祥子

1 市民的流通市場の醸成
2 選ばれるマンションとなるために
3 管理情報が発信されることで得られるメリット
4 マンション管理の評価情報の発信
 

3章 NPO京都マンション管理評価機構の挑戦 大島祥子

1 マンションに関わるネットワークの発足
2 マンションデータバンクの課題から生じた「わかりやすい情報」の必要性
3 NPO法人としてのスタート
4 マンション管理評価の内容と方法
 

4章 建物を長持ちさせるための「基礎評価」 和田輝章

1 基礎評価を実施する方針と内容
2 基礎評価項目と指標
3 指標等の具体的調査要領
 

5章 マンションのマネジメントを評価する「優良管理評価」 大島祥子・赤木進美

1 自治による管理・運営
2 管理組合員の豊かな交流
3 災害に備えた管理
4 多様な世帯が暮らせる工夫
5 地域との共存・共栄(地域組織との関係)


6章 管理評価はどこまで信用・期待できるか 大島祥子

1 管理評価方法の妥当性について
2 情報発信の方法について
3 取り組みの効果について
 

7章 管理情報の市場価格への影響 嶋嵜 敦・辻本尚子・岩崎 陽

1 マンションの価格を形成する要因
2 マンションの鑑定評価
3 マンション管理と中古価格との調査分析
4 今後期待されること

3部 アイデアと工夫で素晴らしいマンションに
    ―マンション管理の事例に学ぶ


1章 マンション管理の事例に学ぶ 安枝英俊

2章 衣笠グリーンハイツ 沼田弘子

3章 西京極大門ハイツ 中濱良二

4章 マンハイム五条 瀬川保

5章 ルピエ四条 安枝英俊・天野 博・田原陽子

6章 グランシティ京都I番館 和田輝章

7章 ローレルコート室町 安枝英俊・田原陽子

8章 事例から見えてくるもの 安枝英俊

1 管理組合の初動期に発生した課題への対応
2 管理活動の発展プロセス
3 管理組合から学ぶこと
4 マンション管理評価機構の役割について

4部 マンション管理の新しい地平に向けて


1章 開かれたマンションに向けて 折田泰宏

1 個人情報保護法がマンション管理をダメにする
2 マンションに関する情報とプライバシー
3 消費者保護の観点からの情報公開
4 情報公開は管理の質を高める
 

2章 管理評価と市場の機能―マンションの自治的管理能力が地域を変える 谷口浩司

1 「マンションは管理を買え」の本当の意味
   ―管理会社ではなく、管理組合を買う
2 時代の変化が求める長期優良住宅としてのマンション
   ―市民が主役のマンションへ
3 マンション管理を評価する仕組みの必要性
   ―持続可能な社会の実現に向けて
4 マンション管理からよみがえる都市の自治
   ―京都の事例を通して

 補論 京都市のマンションストックと現状の課題
 付録 京都マンション管理評価機構 アセッサー研修について
 おわりに